活動データ
タイム
05:48
距離
9.5km
のぼり
1133m
くだり
1120m
活動詳細
すべて見るトレランスクール参加してきました。 トレランについては以前より気になっていたので、このスクールは昨年もチェックしていたものの、日程が合わず見送っていました。 受講料も決して安くないので、躊躇していたということもあります。 お金の価値で躊躇するくらいなら本当にやりたいとこではないではないかという自問も有ったのですが、不思議と今回はお金のことは気にならず、参加する決意ができました。多分、今がその時なんだと思います。 講師はトレランの国内外の大会で入賞多数、昨年のUTMT(Ultra-TrailⓇ Tai Mo Shan)では世界の強豪を押しのけ3位に入賞したプロのトレイルランナーの松永紘明さんです。 松永さんとは一昨年の粟ヶ岳で私が往復している間に何度もスライドしたので良く覚えています。 一体、何回登れば気がすむのか?と聞いたら、今日は6往復すると言っていました(笑) 走って粟ヶ岳を6往復とは何ともクレイジーですが、今思えば翌年のUTMTのトレーニングだったのでしょう。 それもそのはず、このレースは累計標高差9032m、162kmの距離を制限時間42時間にゴールするという超過酷なレースです。そんなレースで世界3位になるとはやはり只者ではありません。 そんなすごいプロのアスリートが地元にいて、トレランスクールをやっているのですから、一度参加しようと思っていたわけです。 参加して初めて気付きましたが、トレランは登山の延長かと思っていましたが、それは誤った考えです。 持論ではありますが、トレランをする人はマラソン目-マラソン科-マラソン属-トレラン種という人種です。 対して登山をやる人は登山目-登山科-登山属-登山種に分類されますので、両者は交わることがありません。 派生の種からして違いますから、根本的な考え方が別物です。 例えば「リスクマネージメント」について。 登山種はいかなる場合でも対処できるようにありとあらゆるリスクを想定して装備を持ちます。対して、トレラン種はリスクをスピードで駆け抜けることでリスクマネージメントとするので装備は必要最低限。水だって水場があればそこで補給すれば良いという考えで場合によっては持ちません。ましてや、お湯を沸かしてカップラーメンなどもっての外。彼らは座ることなく歩きながら摂取できるエネルギー源を好みます。心拍数が下がると老廃物質が溜まることから、5分以上の休憩を取りません。 従って、ザックの容量や形状からしてまるで異なるのです。 服装も同様です。 登山種は虫刺されや藪や障害物から身を守るために原則、長袖長ズボンですが、トレラン種はスピードでリスクを駆け抜けるという考えなので、必然的に体温が高まることから、体温を上げる要素のあるものは一切身に纏いません。基本、半袖もしくはノースリーブに短パンです。帽子だってサンバイザーです。走っていれば虫にだって刺されないのです。 こうも考え方が異なる両者ではありますが、自分の体力に合わせて山を楽しむという点ではトレランも登山も一緒ではないかと思います。 今回は初参加でしたが、こうしたトレランの基礎的な知識や、守門岳の実地トレーニングで多くの技術的なことを教えてもらいました。 参加して良かった充実のトレランスクールでした。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。