後立山連峰 4日間 縦走 扇沢から栂池 テント泊 夏休み

2017.08.04(金) 4 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 48
休憩時間
1 時間
距離
9.9 km
のぼり / くだり
1581 / 574 m
14
3 54
1
9
17
49
DAY 2
合計時間
9 時間 28
休憩時間
1 時間 7
距離
8.1 km
のぼり / くだり
1124 / 1115 m
DAY 3
合計時間
12 時間 31
休憩時間
1 時間 20
距離
13.3 km
のぼり / くだり
1755 / 1444 m
34
1 14
27
3 21
17
1 13
1 5
1 1
3
DAY 4
合計時間
5 時間 49
休憩時間
45
距離
9.4 km
のぼり / くだり
338 / 1328 m

活動詳細

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今回の山行は、しっかり振り返って記録してみる。 記録は一時停止を利用して、4日分連続で取った。 所々再開が遅れたが、白馬鑓と杓子あたりで20分程度飛んだ以外はだいたい正しい軌跡。 山域:後立山連峰 登山口:扇沢 下山口:栂池(予定では時間や体力的に猿倉が濃厚だった) ルート:北向きへの縦走きへの縦走 テン場:冷池、五竜(1、2泊目) 山小屋:白馬山荘(3泊目雷雨のため) 装備:テント泊食料4日分 (20-25㎏、30㎏ありそうと言われたけど、寝袋やマットが大きく、   スノーボード用のヘルメットを雨蓋下に挟んでたから70ℓバックが膨らんで大きかった。) ルート選定の理由:  ①北側の猿倉から白馬岳は2度歩いていたため、今回は天候や体調によっては到達しなくてもいいと考えた。  ②南側の方が1日目の標高が低く、高山病で頭痛や食欲不振が起こりやすい自分には、高度順応しやすいと考えた。  ③4連休テント泊ができる縦走ルートでバスや電車で登山口へ戻れる。  ④体力が許せば白馬まで行き、5年ほど前に雨天で撤退した朝日岳方面を眺めたかった。 リスク:台風5号(ノルー)の影響や進路によっては強雨や暴風に遭遇する可能性がある。     不帰キレットを北進の下り方向で歩くため、南進登りより危険が増す。(実際に北進は自分の周囲に居なかった)     岩稜帯での滑落、落石、渋滞、参考タイムからの遅れ。     稜線歩きのため、水場が無いことによる水不足。 リスク回避:台風、体力、体調によっては、八方や五竜で信州側へのエスケープを考えておく。 費用:高速代往復で14000円弱    ガソリン代11000円程度    駐車場代7000円    栂池ロープウェイ1900円強    栂池→扇沢バス2000円(1時間半程度)。 以下行程に沿った記述 2017年8月3日(木) 仕事後に兵庫から自家用車を自走で登山口の扇沢(黒部立山アルペンルートの信州側玄関口)に向かう。高速道路のサービスエリアで仮眠2時間半。 2017年8月4日(金)扇沢駐車場7時→冷池15時 (参考タイム+2時間) 朝6時頃扇沢に到着。無料駐車場を駆け回るが、駐車待ちで時間くったこともあって空きが見つからず。やむを得ず、有料駐車場へ。4日後駐車料金7000円が痛い。朝の排便あり、以降お腹の調子は最終日まで良い。車道を少し下り柏原新道から7時半ごろ入山。入り口で登山届を記入提出。私の近くにテント泊装備の方は数人程度同方向に歩いていた。寝不足もあるが、身体の動きは順調、ゆっくり冷池山荘へ到着、テン場は8分離れているので、トイレや水補給は到着時に一度済ませる。テン場は全体的に斜面のため、頭が斜面の上側になるようにテントを張る。スペースは十分に空いており隣のテントとの距離も離れていた。軽い頭痛を覚えるが気分不良無く、しっかりと夕食も取れた。水は到着後夕食、朝食、飲水に2ℓと翌日山行用に2ℓの合計4ℓ必要。 2017年8月5日(土)冷池5時→五竜14時半 (参考タイム+1時間20分) 八峰キレットの富山県側で表現される窓(でよかっただろうか)のような道は切れたったV字の谷を眺めスリル満点。翌日の不帰キレットも渋滞なくテント装備でもだいたいコースタイムで抜ける。これらの岩稜帯ではガイド山行のグループとよくすれ違った。キレット小屋で早めの昼食(朝に作っておいたアルファ米)を取る。キレット以外の歩きやすい登山道はコースタイムより歩行スピードは総じて遅かった(最終日のタイムでそれがよく分かった)。 2017年8月6日(日)五竜5時半→白馬18時 (参考タイム+2時間30分) 唐松山荘前で、早めの昼食(朝作っていたアルファ米)台風がノロノロだったためエスケープせずすれ違う山岳ガイドさんの言葉に背中を押されて予定より足を伸ばしたため、楽しくきつい合宿のような山行。後半バテて12時間歩行。水を5.5リットル消費。いくら山の上は涼しくても、水の確保は大切でした。山小屋まで間に合う量を考えても、足りなくなるギリギリが2回。行動食も怠ると一気に体が動かなくなる。白馬まで30分程度のところで雷雨に襲われる。テン場に着くが、受付終了。杓子岳で会ったテン場から空身でピストンの方々が受付小屋で雨宿りしていて、上の小屋のレストランが19時まで教えてくれる。空腹でのども乾いていたため、レストランへ向かう最中、稲光とほとんど同時の雷鳴に襲われ恐怖を覚えたため、テン泊を山小屋へ変更。白馬の山小屋はめちゃめちゃ大きくて、外国人も多い。定年過ぎた方々も多く、生産年齢ってここまでだろうかって不思議。山小屋で、大阪から来たきさくなおじさんは楽しそうに今までの山行を語ってくれるし、高山植物に詳しい方ともお話しできて、今まで名も知らず撮っていた花も少し違った見方が出来ました。山小屋でご飯までともにするとテント泊とはまた違ったふれあいがありますね。お話しありがとうございました。 2017年8月7日(月)白馬5時半→栂池11時半 (参考タイム+1時間10分) 朝から山々の眺めは最高。台風の接近もあるし、帰りの工程を考えて日の出時間に食堂で朝食をとる。劔や立山連峰に半分日が当たった5時半くらいに出発。日本海が見えるってことは山登りを始める7年前くらいに富山から見たことがある立山方面には後立山も重なって見えていたのかもしれない。過去にテント泊で初めて登り、豪雨のため1泊で撤退した朝日岳、雪倉岳もばっちり。あぁ、こんなに優しい形の稜線だったのかと、今回の八峰キレット、不帰キレットの厳しさとの違いを感じた。白馬大池も眺めが綺麗。荷揚げのヘリコプターを間近で見れたのが楽しかった。このルートの下りは人とグループ山行も多く、登りとのすれ違いも待つことがあるため、自分のペースで長距離歩き抜くのは難しい。ロープウェイで下山。スノーボードが大好きなので広いゲレンデを眺めて冬も楽しそうだと思う。総合案内で下山後初めて話す人がとても美人。1時間後の14時5分発で扇沢への直通バスがある事を教えてもらう。ザックの整理、昨日濡れた登山靴を干す、温泉に入るなどしてバスを待った。扇沢へは4日かけて歩いた距離は1時間半のバス旅。五竜過ぎると私一人運んでもらった。クルマ自走にはとてもありがたいバスだった。扇沢ではドンドン強くなる雨が来る。お土産を買って帰路へ。山を離れると雨はおさまってきたが、高速道路は天然の洗車機でした。 反省点: 2週間の風邪から副鼻腔炎の投薬続けてたこともあるし、そうでなくても恐らく今の体力でやれる精一杯のルートだった。早く起きてもしっかり食事とお腹の調子を待つため、早立ちできなかった。3、4年前の穂高連峰縦走と違い、トレーニングはトレイルランニングなどで、重荷を背負う肩や首の慣れが不十分だった。稜線歩きでは死活問題の水分補給がギリギリだった。場所によるが小屋間で2.5ℓは持っておいた方がテント泊装備では安全。2ℓでは塩気の多い行動食もあってか少し不足することがあった。行動食も少し不足、夏だけど塩気以外のチョコレートや甘納豆など、糖分が欲しかった。 良かった点: 高山病の対策も考えたルート設定で、だいたい計画通りにやれたのは、全体的に成功した気分。花の事を少し知れた。北アルプス一帯、八ヶ岳、富士山、朝日岳方面が一望できた。テント場所選定、設営、撤収はあんまり考えなくても、困らずできるようになってきた。今後につながる雷雨の体験をした。 おわりに: 写真撮ってくれた方々や途中お話ししてくれた方々ありがとうございました。 マイナーな兵庫県の山ではあまり人に会わないことも多いので、アルプスが人々を集める魅力を持っていることを改めて感じました。

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