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東赤石山〜西赤石山 ロックな縦走

よっしーさん YAMAP Meister Gold

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笹ヶ峰・赤石山

2015/06/28(日) 20:34

 更新

東赤石山〜西赤石山 ロックな縦走

公開

活動情報

活動時期

2015/06/28(日) 06:29

2015/06/28(日) 15:23

アクセス:685人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 2,450m / 累積標高下り 2,450m
活動時間8:54
活動距離18.18km
高低差1,038m

写真

動画

道具リスト

文章

今年の目標の一つである「東赤石から西赤石の縦走」に挑戦してきました。

先月石鎚山に登った時、勝手に師匠と崇拝しているオジさんと出会い、「北アルプスに行きたければ赤石山系の岩稜歩きをしなさい!」と言われ、今回、東赤石~前赤石まではトラバース道を利用せず、赤石山系が誇る「岩稜を歩く」ことを心に誓った。

家をAM4:00に出発し、西赤石の日浦登山口にAM6:00に到着。
ここにはきれいな水洗トイレがあるので用を足し、自転車をデポする。
そして、車で10分弱、東赤石山の筏津登山口にAM6:15に到着。
この登山口は専用駐車が川の対岸にある為、多くの登山者が登山口に面した測道に車を駐車している。私も側道に駐車したのだが、この時点で車10台、ほぼ満杯の状態。みんな早起きだと感心する。
この季節の東赤石山は、花目当ての登山者が多いらしい。

AM6:30に登山開始。
のっけから急登だが、しばらく進むと緩やかになる。そして渓流の涼しげな音が聞こえ始める。
歩き始めて40分程で最初の渡渉地点に着く。
そしてすぐに「赤石山荘」と「赤石山」の分岐に到着する。
以前登った時には「赤石山荘」コースを歩いたので、今回は「赤石山」コースを選択。どちらを選択しても辿り着く先に違いはなく、距離もたいして違わない。
赤石山コースは直登といった感じで、高度を一気に上げて行く。途中に綺麗な沢があり、そこを渡渉する。ちょっとコースが分かりにくい所があるものの、基本、踏み跡も明瞭で、かつ赤テープもあるので安心して歩く事ができる。但し、降雨直後は沢の水量が増え、渡渉ができなくなる恐れがあるので注意が必要だ。

分岐点から1時間程登ると、突然、小さな可憐な花が現れた。
その名は「高嶺薔薇」
今日は雨に濡れ一段と艶っぽく咲き誇るその姿は、汗にまみれ加齢臭漂わす中年オヤジを蔑んでいる女王様のようにも見える。
まさに、東赤石の女王様といった感じである。
この女王様に愛のムチをいただき、ちょっと元気になるが、ここから東赤石の拷問が始まる。
枯れた沢の岩場をひたすら登るような感じで、非常に歩きにくい。そして、これが長いし、滑る…。
そんな道を登る事40分。やっと、東赤石山荘、権現越え、東赤石山荘の分岐に辿り着く。
そしてさらに20分弱、AM9:10に東赤石山頂に到着する。
予想通りガスで山頂からの展望はなし…。
先着の登山者2名と挨拶程度の会話を交わし、すぐに鉢巻山に向け移動を開始する。
途中、東赤石山頂下の岩で滑ってしまう。幸いどこも痛めずに済んだのだが、ちょっとした油断が命取りになると気を引き締めることができた。

東赤石山頂から鉢巻山までは、非常に面白い岩稜歩きを楽しむ事ができる。
途中、短いが「カニの横ばい」と呼べるところがあり、ちょっとスリリングな気分を味わう事ができる。
そして、鉢巻山手前の展望が良く座り心地のいい岩を見つけコーヒータイムとする。
ガスも段々と取れ始め、目の前に「ここは四国か!?」と思ってしまう絶景が広がる。
コーヒーを飲みながら「来てよかった…」という呟きと同時に、先程までの登りの苦しい記憶が消え去っていく。
これがあるからどんな苦しい思いをしても山に登ってしまうのだろう。

20分程の休憩後、鉢巻山を目指す。そしてAM10:10に山頂に到着。
山頂にある祠に、ここから先の安全を祈願する。
次は石室越を目指す。
鉢巻山からの下りは注意が必要な箇所があるものの、高所恐怖症でなければ楽しむ事ができる。景色もいい!

この石室越から先は、初めて歩くルートとなる。
赤石山荘へ下り、そのままトラバース道で西赤石山に向かうのが一般的なルートであるが、今日は岩稜歩きの為にやってきたのだ。トラバースせずに気合いを入れて岩稜に突き進む。
この岩場は、見た目は厳ついのだが、実際は岩にとっかかりが多く非常に登り易い。しかもルートが決まっていないので、自分の実力にあわせてルートを選択する事ができる。
天然の練習場所である。

途中藪漕ぎをするような箇所を歩きもしたが、非常に楽しく岩稜を歩くことができた。
テンションはMAXである。

そしてAM11:25にトラバース道に合流する。
これからはのんびりと歩いて行こう思った矢先に、「前赤石→」とペンキで書かれた岩を発見する。
「マジか、まだ岩稜を歩けるのか!」という喜びと同時に、「ここからまたピークに登るのはちょっとキツい、見なかったことにしようか・・・」という思いも頭をよぎったが、今日は岩稜歩きと決めたのだ。マゾに二言はない!ということで、意を決し、前赤石山頂に登り始める。

これが間違いだった。

少し登った所で、これまでの岩稜歩きとはちょっと違うと違和感を感じる。ルートが決まってないはずなのに、ロープが設置されている。岩もとっかかりが少ない気もする。
いや、気のせいだ・・・・。と自分に言い聞かせひたすら登る。
やっとの思いで山頂に到着。ここでAM11:45。
後は物住頭を経て西赤石を目指すのみ!気合いを入れ直して先を急ぐ。

しかし、ここから地獄が始まる。
まず、今までとの違いが、岩稜に樹林帯が混じる。
先にある岩場の様子が分からず、ルートの予測ができない。
そして、どこでも通る事ができず、ルート間違いをして引き返さないといけないことが増える。
こうした事から、精神的に追いつめられる…。
そして何より、岩が難しくなる。
今までと比べて、岩にエッジがない。滑り易いのだ。
そして、ルートを示す赤ペンキの印が出現し始める。
単純に考えるとルートを示しているので安心できるのだが、裏を返せば、ルートを間違うと危険だから印を付けている訳であり、それを見失うと「ヤ・バ・イ」という事である。
慎重に目印を捜しながら歩くが、ここはバリエーションルートなので、目印も大雑把に付けられている。

精神的にかなり追いつめられている状態のなかで、この日最大の難関が突如現れる。
崖に行き詰まった。
ルートを間違えたのか???と下を覗き込む。すると4m程下に赤いペンキの印があるではないか。
「ここを降りろというのか!? 飛び降りろと言うのか!?」と呟いてしまう。
引き返そうかとも考えたが、山頂からここまでもかなりスリリングな思いをしている。
さあ、一体どうしたものか・・・・・。
意を決して降りようとするが、足を置く場所がなく、次に手をかける所もない。

「絶・体・絶・命」

しばらく考える。
もう少し身軽になれば、何とかなるのではないか。という結論になった。
そこでひらめいた!
携帯している120cmのスリングとプルージック用の60cmのロープを繋いで、先にザックを降ろせば、後は何とかなるのではないか!?
ザックにはカメラが入っているものの、少々の落下なら大丈夫だろうと、スリングとロープで結んだザックを出来るだけ地上に近づけて、落下させる。少々の衝撃はあったと思うが、1m程の落下なのでカメラも大丈夫だろう。
後は我が身である。
ゆっくりと崖に足を降ろすが、やはり足を置く場所がない。
冷静に近くの岩を見渡す。するとちょっと離れた所にとっかかりになるような出っ張りを発見する。
そこに手を掛ける。これで両手の置き場所が確保できた。
足の置き場所は期待できないので、手の力だけで体を支える事にする。
これなら、ぶら下がった状態で下に降りても1m程の高さになるので何とかなる。
意を決してぶら下がる。すると、次の手の置き場所を見つける事ができた。
腕の力を頼りに何とか降りる事が出来たのだが、正直今までの登山で一番怖かった。
スリングとプルージック用のロープを携帯して本当に良かった!

ここで、これから東赤石から西赤石に縦走する方にアドバイスを…

「前赤石には近づくな!!!必ず巻け!!!」です。

そして、

「スリングは携帯せよ!!!」です。

あー、本当に怖かった。

そしてこの後も、薮と枝の洗礼を受けながら、まさにジャングルを彷徨う日本兵のごとく、身も心もボロボロになりながら歩きつづけ、PM0:15、やっとの思いで、トラバース道に復帰。
涙が出る程うれしかった・・・。
その後すぐに、登山道の草刈りをしてくれていた、思いっきり無愛想なオジさんと出会うのだが、人恋しくなってしまい思わず抱きつきそうになった。

そして、物住頭にPM0:29、念願の西赤石にPM1:10に到着する。

景色を楽しむ気にもなれず、小休止した後、PM1:20に日浦に向けて出発。
ひたすら下る。

銅山越にPM2:10、そして、ダイヤモンド水に2:35。
ダイヤモンド水はメチャクチャおいしかった!

日浦登山口にはPM3:05に到着。

肉体的にもしんどかったが、何より精神的な疲れの方が大きかった。
でも、その分、精神的に強くなれた気もする。

日浦からはデポしておいた自転車で筏津まで移動。
ほとんどが下りなので、ペダルを踏む事もなく15分程で到着した。
長い一日がやっと終わった・・・・。

今回の歩行距離は18kmであるが、自転車での移動が5kmなので、実質は13km。
思いのほか距離が短い事に驚いた。
岩稜を歩かなければ、比較的快適に歩く事が出来るのでないだろうか。

紅葉の季節にまた挑戦したいと思う。
でも、前赤石には・・・・、きっと、また行ってしまうだろう(笑)






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