活動データ
タイム
11:14
距離
17.1km
のぼり
1477m
くだり
1477m
活動詳細
すべて見る8月9日は横浜で最高気温が37℃にまで上がったように、今年一番の暑さになりましたが、晴れ予報でしたので西丹沢の西端の方を歩いてきました。車は道志みちの山伏トンネルに近いところに止めて、そこからトンネルの上の山伏峠に出て甲相国境尾根に進み、少し北の水ノ木分岐から東の世附方面に下るバリエーションルートを歩きました。このルートには未踏の西丸・東丸と言う1000mちょっとの二つのピークがあり、ここを抜けるのがこの日の一番の目的でした。 暑くなるのは分かっていたので、いつもよりちょっと早目に4時45分に横浜を出ましたが、国道246号はもう混み始めている有様で、そのまま直進せずに厚木からいつもの清川・宮ヶ瀬経由で国道413号を使って山伏トンネルまで行ったら、スタートできたのは7時20頃になってしまい、気温も日差しを浴びるともうキツいレベルでした。山の中は日差しが当たらないところが多いので、じっとしていれば涼しいですが、何せ重い荷物を背負って急な登山道を登るのだから、汗が噴出します。悪いことに甲相国境尾根までは全く風がなく、上昇した体温が冷やされずに息切れしやすくなります。国境尾根では多少風が流れていて、勾配も緩やかになってかなり楽でしたが、水ノ木分岐から西丸方面に進むと、また風が遮られて暑かったです。 それにしても水ノ木分岐からすぐに大変危険なトラバース区間が続き、この先どうなるのかなと思いましたら、笹薮の中で別の道と合流しました。どうも、元の水ノ木分岐からの道は痛みが激しくなったので、別に少し北側からの道が使えるようになっているようです。しかし、このルートは『山と高原地図』に記載されておらず、『西丹沢登山詳細図』でも西端のここは端折られてしまって確認できませんでしたが、正規の入口にある道標は移動させておかないと危険ですね。 ところで、西丸・東丸ともに山頂での展望はありません。また東丸まではマーキングが多くて踏み跡もしっかりしていますので問題ないのですが、東丸から下はマーキングが少なくなって、途中からはほとんどなくなった上に、支尾根が大変多くて難しいルートになり、こんな点からも人気がイマイチな山たるゆえんでしょう。ただ、途中南と西側に開けた伐採跡の区間があり、なかなかの展望が利きますが、残念ながらこの日は富士山は雲隠れしてました。 林道に出てせっかくだから大棚の滝に寄ってみますと、月曜日までの台風に伴う雨のせいか、水の勢いがもの凄いと言うレベルでした。大棚沢林道を延々と歩いていると、沢のすぐ近くなら涼しいのですが、風がなくて日が当たる区間も多く、勾配の緩い林道の登り道でも相当暑かったです。途中2回沢の方で休みましたが、このところ悩まされていた靴擦れは対策を施して行ったせいか、今回は起こりませんでした。ただ、沢に足を浸した後で念のためにかかとにテーピングしておいたら、すぐ後で左かかとのテーピングしたところより上がちょっと痛み始めたので、また石に腰掛けてテーピングを上部に追加しておいたら、最後まで大丈夫でした。かかととは別に、ちょっと熱中症の兆候が出てきたか、軽い頭痛が起こったのは想定外でした。やはり高度が低くなって気温も上がったのが影響していたかも知れませんが、水も塩熱サプリもしっかり取っていました。 切通峠に出て再び甲相国境尾根を北に戻りますが、ここは平坦な区間が多くてピークは多いものの、全体的に結構楽でした。疲れた体には一部キツい階段区間もありますが、途中から雲が出てきて気温が下がったせいか、暑さは感じませんでした。山伏峠分岐からは往路とは別のルートでトンネルまで下りましたが、支線が多くて混乱しやすいですね。 全体として、当初計画した際に考えていたよりも意外と距離が嵩んで、iPhoneのヘルスケアアプリでは20kmを超えていていました。少し短めに出るCANMOREのGPSロガーでのデータでは19km弱ですが、朝には時間があれば菰釣山まで歩いてみようかとも思っていたものの、往復+10kmはとても無理ですね。暑い中でしたが、何とか歩き切れて良かったです。 【コース情況】 山伏トンネルの北側からの登り口は、トンネルのすぐ先から入る道がありましたが、それはトンネル管理用のもので、山伏峠には先の広くなった歩道を少し進んだところにありました。甲相国境尾根まではいくつもの枝道があって混乱しそうになりますが、基本は山の尾根側を進むようにしていれば問題ないでしょう。 水ノ木分岐は裏側に進めば世附方面への下りになり、踏み跡もはっきり見えます。しかし、のっけからかなり危険なトラバース区間になって、道の風化が進んでいるようです。危険なトラバース区間を抜けると今度は笹薮の中を抜けますが、左側から別の道と合流し、こちらの側には笹を束ねて柵みたいにして入らないように注意を促している感じでした。おそらく、その左側の道は水の木分岐より少し北側から安全に下ってこられるように通された道なのでしょう。しかし、知らない人には水ノ木分岐こそが入口と思うでしょうから、そちらにロープで入れないようにしておかないと本当に危険だと思いました。 西丸までは笹薮がとにかく多いので、今の時期はマダニ対策できっちり虫除けスプレーを全身に掛けておくべきです。道は踏み跡もマーキングもしっかりしているので、支尾根はありますが問題ないでしょう。同じように東丸までは大体問題なく進めますが、そこからの下山ルートにはマーキングが乏しいのに、支尾根がわんさかと出てきます。地図読みしてもいつの間にか尾根が分かれて別の方に下ることもあるので、下り始めて左右を良く確認して位置を確かめておく必要があります。水ノ木林道に出る手前に祠が現われ、その先に廃屋になった林業関係か何かの建物がありました。そこから水ノ木林道に出られます。 大棚沢林道は5月に歩いた時と同じ様子でしたが、先で新たに崩落した箇所がありました。鉄塔管理用の車両が通っていたと思いますが、せっかく復旧させてもすぐにまた崩れてしまうようです。ちなみに、歩行するには全く問題ありません。 大棚沢から切通峠までの東海自然歩道区間は、もう信玄平ルートが不通になったので、こちらももう廃道になりそうで、沢の渡渉から始まる登山道は取り付きが不明瞭になっていました。また、途中で倒木が2箇所あって道を遮っていますが、これを復旧させる気はないようで、切通峠側には「通行不可」となっていました。ただし、倒木を避けること以外、下りで用いる分には問題はないでしょう。登りは渡渉後の取り付き点を誤らなければ、これまた問題ないです。 甲相国境尾根は良く整備されていて起伏の少ない快適な道ですので、お勧めの道です。 ※ 実際の累積標高は表示から6000を引いた位になります。
活動の装備
- その他(Other)マミヤZE-2クオーツ
- その他(Other)CANMORE
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