ドヒャ降りの黒岳😫💦

2017.08.13(日) 日帰り

活動データ

タイム

09:56

距離

13.8km

のぼり

992m

くだり

991m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 56
休憩時間
3 時間 33
距離
13.8 km
のぼり / くだり
992 / 991 m
21
1 10
18
36
29
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21
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活動詳細

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今回は夫と息子(高1)で、愛鷹山系へ。 まだ子供が小さかった頃、朝霧高原の「ふもとっぱら」というキャンプ場に毎年行ってました。その途中にある十里木高原駐車場をスタートし、越前岳〜黒岳〜山神社〜十里木駐車場ゴールの周回コースです。 予定より数分早くスタート。 少し階段を登って振り返ればゴルフ場やこどもの国が見える。 今日は天気がどうなるか…寸前まで予報を気にしていた、確認するたびに変わるマークに期待は出来ません。 馬の背見晴し台あたりで辛うじて眺望があったくらいで、それからは山の中、霧の中、以降なんも見えない。 初めてのコースなので地形図は読んで行ったつもりだけど、一歩で登るには高過ぎる岩や段差が次々に攻めてきます。短い脚の私にはこれがキツかった。 本当は…妄想では…私がリーダーで「野郎ども!着いてこい!」的なイメージだったけど…現実は置いてかれること! やっぱりヘトヘトで滝汗で目もうつろな私。各ポイントで、爽やか&意地悪な笑顔で待つ夫と息子…私、情けないわ〜 でもそんな私を見て、息子は何も言わず気にして着いてきてくれた。 それからは息子と楽しくおしゃべりしながら、越前岳到着! 10人くらいいたかな? グレーの雲に覆われ完全に眺望もなく狭い頂上だが、カラフルな登山者たちで賑やかでした。 着いた早々、ザックを下ろすとアシナガバチ?がブンブン偵察に来る!私や息子の周りを何周も回ってそのうちターゲットは私に!動かないようにと我慢してたけど私に留まろうとするから追い払ったり逃げたり!こてんぱんに疲れているところにハチと鬼ゴッコはキツい! きっと私、フェロモン出していたんだよ、こればっかりはしょうがないわね、ふふ。 さて、今日もロングトレイル、ハチにも追われるしゆっくりもしてられない。大休憩の予定は黒岳、30分くらいでさぁ出発! 息子が、登りでトレランの男性とすれ違い、何か影響されたのか自主トレのつもりか「トレランしてきていい?」って言うから、クマ鈴をリュックに着けてあげながら「いいけど気をつけなよ!不安になったらポイントで待機だよ」と最後まで聞かず進む。 今度は夫と二人で歩く。 もう下りだから比較的ラクチンですね。 ただやっぱり大きな岩や段差が沢山あって、ジャンプして降りたくてもまだ傷がチクと傷むからしゃがみながらそっと降りる。 でっかいタマゴダケがいくつかあり大興奮!暗い森の中で目を引きます。 なかなか順調に歩いていると思ったら、黒岳への分岐まであと半分くらいのところで雨が。 天気予報を確認すると11時台が傘マークであとはくもりに戻っていたから「なんとかお昼は予定通り黒岳の山頂で行けるかな」と高をくくっていたらとんでもない、どんどん強くなる。私はいつものゲイターと傘、夫はカッパを着る。 う〜む。 そのうち、息子が心配になる。 「傘はリュックの横に刺してあるから」と伝えたはず、もう観念してどこかで傘をさして待っているだろうと思ったが、なかなかいない。 息子は小さいころ地元の低山や、キャンプの遊び時間に私とハイキングするくらいで、登山に興味もなければ当然経験もない。 なんかあったのでは…と思い始めると止まらない、胃が痛い、山岳保険入ってない。ナイナイ尽くしで倍の疲労感とともに無事を願いながら足を進める。 やっと黒岳への分岐。 やっぱりいない…黒岳へ進んでいるんだろうという想定で、泥水の滝と化した階段を登る。 黒岳山頂まで非常に長く感じた。 雨もなく息子も一緒にいれば心地よい森の中だったろうな…と泣きそうな気分で木々を見ながら、山頂へ!  いた! 傘もささずびしょぬれのタオルを頭にかけ、クマ鈴を握りしめ立っていた。良かった。 「傘があるからさしな!」と大声で伝える。 ヘトヘトだけど、こんな雨じゃ休憩も取れない。 「とりあえず、この下すぐに無人小屋があるからそこへ避難しよう」と、二人に伝える。ちょっとリーダーぽかった。 少し下るとありました、あしたか山荘。 下からきた若いパーティーが軒先で雨の様子を伺っていたようですがほどなく出発されました。そのパーティーと入れ替わりで、私たちは小屋の入り口を見つけて、お邪魔します。他には誰もいません。 濡れていないのは私だけだったので、上がって小屋にあるブルーシートをお借りして敷きます。 しかしあれだけの雨で水没しなかった靴に感謝です! 濡れた二人は、土間で上がれる状態にさせてから上げました。 ホッとした三人。 じゃまず、これからどうするか。 夫はここに泊まりたい様子。息子は小屋がちょっと不気味だから一刻も早く「何が何でも帰りたい」とのこと。 雨雲レーダーを確認すると、さほど良くならないことがわかった。今からお昼の大休憩を取り山神社の登山口に下山できる時間は十分ある。 ではまず、まだ済ませていないお昼ご飯にし、帰路の荷を軽くしよう。 今回は、ついに念願の自炊です! メニューは… ・粗挽きハムステーキ ・ガーリックライス ・目玉焼き ・キムチ ・カップ麺 お米を浸水させている間に、腹ヘリで身体の冷えた息子にカップ麺を。 大人はノンアルコールビールとキムチで乾杯! ご飯に火をかけ、おしゃべり。 私「ところでなんでクマ鈴、手に持っていた?リュックに着けたよね?」 息子「黒岳について、手でずっと鳴らしてた」 なるほどね!さすが私の育てた息子だ! でもその努力も雨の音でかき消されていた。 怖かったんだね、なんかじんわりきた… 遅くなってごめんけね。 ご飯を蒸らしている間に、目玉焼きとハムステーキを焼く。 夫は初の山小屋を満喫している。 室内をキョロキョロ見ている。 あまりしゃべらないのでなにを考えているかわからない、気持ち悪いw さあ、ご飯が蒸せました、ガーリックライスの素を混ぜて出来上がりです。 紙皿に大盛りで配膳します。 ハムステーキと目玉焼きにはたっぷりケチャップをかけて「いただきます!」 みんな「うん、うん、おいしい」いいながら食べる。 私も小屋利用は初めてで、マナー違反があってはいけない、とかなり緊張でした。でも不安で心細かっただろう息子を目の前にして私が不安がっていたらダメだと思い、いつもの雰囲気でご飯の仕度を。なので写真を撮り忘れた。がんばって作ったのにぃ。 さて。 空の下ではないけれど、山ごはんを満喫。お腹もふくれたし身体も温まったし、帰りの身支度とプランの再確認をして、小屋の中を元通りにして、御礼を言って、出発! 小屋に戻りたくなっちゃうくらい、容赦なく降り続く土砂降り。 傘で片手が埋まっているというのに下りにはロープやらハシゴやら。。。(ちなみに私のポンチョは息子に) でも急な下りは最初だけなので、慎重に。 あとは滑らないように歩くのみです。 やっぱり夫は見えるか見えないかくらいで先に行ってしまうけど、息子はそばにいてくれます。それでも私の足が遅くなると、10歩進むくらいで必ず振り返ってくれます、足を引っ張ってます、私。 いのししを発見して大興奮の二人。私は怖いから「刺激しないで、目を合わせないで」と、疲れていることも忘れ足早になる。 いつもひとりで歩くので、家族と言えど人がいることに疲れることもあれば、いてくれて楽しかったり安心感得たり、息子のやさしさに気づかせてもらったり… 話しながら歩くと、早いね、山神社に到着。 無事下山を神様に報告・御礼をして舗装道に出る。 でも、今思えばここからが一番キツかったみたい、全員。 林道を1.2km歩いた後、国道へ出ればバス停はあるが、どうせすぐに乗り換えなければならないし乗り継ぎのバスはもうない。 雨の中、車がビュンビュン通り過ぎる国道を5km、ひたすら歩いた。 草むらの中にシカ家族御一行を見つけ、またまた大興奮! 大小5匹くらいいたかな。 歩いていたから見れたのかもね。 無になって歩く。 振り返ってくれる息子。 なんか叫んでいる夫。 ゴールしました。 「つきあってくれてありがとう!」と夫と息子に握手をする。 「オレの初登山が、こんな天気になるとは、くそ〜!」と息子。でもどこか満足げで大冒険をしたことが嬉しそう。 息子に「また登山、つきあってくれる?」と聞いたら「連休中ならいいよ」って。 なんか、とっても楽しくて嬉しくなった家族山行でした、ありがとう。

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