霧ヶ峰 小雨のち曇り、時々がすがす、結構楽し

2017.08.15(火) 日帰り

活動データ

タイム

05:05

距離

10.8km

のぼり

454m

くだり

454m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 5
休憩時間
59
距離
10.8 km
のぼり / くだり
454 / 454 m

活動詳細

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あれやこれやでままならなかった今年の盆休み、加えて天気にも翻弄され通しでいき過ぎて行く。 劔北方稜線のプランから黒部源流遡行へ、そして再び劔へ戻り、更に谷川の沢登りへと変わる。このプランも天気予報を見て取りやめ、しびれを切らして思い切って行った東沢釜ノ沢は、結局降雨と増水で敗退することに。 こんな年もあると、ここまで来るともはや微笑みさえ浮かべてしまう。 盆休みの最終日も、やはり天気に悩まされる。前日の予報では9時からお昼過ぎまでを除いて傘マークが並んでいる。チャンスは4時間からせいぜい5時間ほど。手軽に歩ける山をあれこれ考え、霧ヶ峰を選ぶ。2年ほど前、蓼科山から美ヶ原へ行く途中、あまりの混雑に素通りした。天気が良くなく眺望にめぐめれなくとも、色とりどりの花を楽しめるだろうと期待する。 朝6時に自宅を出発、中央道に乗り韮崎あたりから雨が降り始める。長坂あたりで一旦止むが、再び降り出し、あとはさほど強くはないもののずっとフロントガラスを濡らして行く。 諏訪インターで高速道路を降りて、何度か右、左と曲がって行く。やがて道幅が狭くなり、標高を上げ雲の中に入って行く。あたりは一面が真っ白で、視界はせいぜい10メートルほどだろう。ゆっくり安全運転を心がける。ビーナスラインに入り、ますます視界が悪くなる。そして、当初のスタート地点と考えた車山の肩の駐車場に到着する。 車は少ない。細かい雨が相変わらず降り続いている。親の楽しみのため引っ張り出してきた息子は後部座席に横になり、至高の睡眠を楽しんでいる。どうしようか、相方と言葉を交わす。しばしの沈黙。標高を下げれば、いくらかはガスが晴れるかもしれない。きた道を戻り八島ヶ原湿原へ向かう。 駐車場は閑散としている。それでも交通整理のおじさんたちが今日の仕事へと配置につき始める。僕たちも、トレッキングシューズにレインウェア、帽子とゆっくりとフル装備の身支度をして、さぁ、いざ出発。幸い雨はほとんど感じなくなっている。 湿原の散策路を左方向へ進んで行く。しばらくは木道なので歩きやすい。両側には色とりどりに花が咲いている。 木道が終わると、ぬかるみで道が悪くなる。木の板が敷かれているが、ほとんど埋まっている。少しでも足場の良いところを探しながら進む。やがて登りになりぬかるみから解放される。標高が上がり湿原が一望される。そしてもう一踏ん張りすると物見岩に到着する。ここで一休み。細かい雨が断続的に続いているが、さほど気にならない。むしろひどい暑さがなく、気持ちがいい。 物見岩からしばらくは雨が止み、爽やかな高原の雰囲気が広がる。レインジャケットを脱ぐと、さすがに涼しい。ほんの少しで蝶々深山に至る。この辺りで何人かと行き交う。本来はもっともっと賑やかなのだろうが、今日は本当に静かな高原、これはこれでいい。車山への道を何回か分けてまっすぐに進んで行く。そして、リフトに行き当たり右方向へ進路を変える。100メートルほど標高を稼ぐと、車山神社、そして山頂に到着する。 人影はまばら。だけど、思い思いにまったりと清々しい時間を楽しんでいる。僕らもゆっくりと休憩をとる。じっとしていると、さすがに冷気を感じる。温かいカップ麺、紅茶が美味しい。こわばった体がほぐれて行く。お腹がいっぱいになり、重い腰をあげる。3人で記念写真を撮り、復路の歩みを始める。 朝訪れた車山の肩を通り過ぎ、車山湿原を右手に見ながら下って行く。ところが、ここからしばらくぬかるんでいるわけではないが、道が滑って気を遣う。少しでも気をぬくと、足がヌルッとずれるのだ。危ないあぶない、なんどもひやっとする。 一旦車道に出てからほんの少し舗装路を歩き、そして砂利道になる。八島ヶ原湿原の周遊路を左方向へ進む。いつしか雨が再び降っている。整備された木道、雨に洗われて鮮やかさを増している花々、遠く霞む車山、残り少なくなった行路を愛しんで歩く。そしてとうとう数時間前、道を分けた場所へ戻る。 駐車場に車は増えているが、満車ではない。濡れたレインウェア、靴を脱いで終了となる。小雨のち曇り、時々がすがす、でもかなりイケてる1日に心満たされる。

メンバー

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