活動データ
タイム
04:50
距離
15.1km
のぼり
279m
くだり
278m
活動詳細
すべて見る高知市民なら誰もが行った事のある五台山。 しかし、自分は徒歩で登った記憶がない。 子供の頃は青柳から山頂までディーゼルエンジンを積んだ自走ロープウェイが運行していたし、その後は道路が整備されたので遠足はバス。 成人してからは花火や初日の出を拝みにいっていたが、当然車だった。 梅雨空だし傘差しで散歩するのには丁度良いかもしれない。 ついでに久しく乗っていない路面電車でアプローチしてみた。 ■どうせなら 路面電車に文殊通りという電停がある。 竹林寺のご本尊は文殊様という智恵の神様で、五台山まで一直線に続くこの道がいわば参道への入り口ということになる。 どうせなら少しでも登山道っぽいと思われるへんろ道で登ってみよう。 登山道と同じく赤リボンよろしく「へんろ道」シールや看板、案内マーカーが町の至る所に設置されている。 マーカーに案内されるまま進むと、やがて路地を抜けて山道へと変わるが良く整備されていてスニーカーでも大丈夫。 途中、牧野植物園内へと入ってしまうが、元々へんろ道があった後に植物園ができたので、道を外れなければ問題なさそうだ。 お遍路専用の出口があるのでそこから通常の道へと合流すると、ほどなく竹林寺に到着する。 正門に至るまでに名勝庭園や宝物殿があるのでどうせならと入場してみた。 ■おもいのほか 名勝庭園は入場料400円で庭と宝物殿を見学できる。 ただし宝物殿内は撮影禁止、庭はいくらでも撮っていいそうだ。 四国では有数の名園として有名らしく、どの角度から見ても絵になる庭にテンションがあがってしまった。 宝物殿は重要文化財の仏像がケースに入れられる事なく、ぽんっと置かれているイメージで少し面食らってしまった。 鐘楼の横を過ぎると正門があり、やや痛みの激しい阿吽が出迎えてくれる。 ここからの参道の両脇は抹茶を塗したような苔に覆われている苔好きにはたまらん道だ。 おもいのほか観光客やお遍路さんが多く、人気の高さが伺えた。 ■あるんだね 竹林寺脇のミニ88カ所へんろ道を通って五台山公園へと移動する。 一応と言っては失礼だが、五台山にも三角点があった。 正直、三角点を見つけられるとは思っていなかったのでちょっと得した気分。 花の季節には椿やツツジなど花散策もできる公園になっている。 公園内の展望台は昔ロープウェイの山頂駅を再利用した施設でちょっとオシャレなカフェが営業している。 大きな窓越しに高知市を眺めながらの食事は旨い。 ■いっぱい カフェ横の階段を登ると展望台へと出る。 さすが「土佐のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た」で有名な純信とお馬が愛を育んだロマンチックな山。 夕焼けと夜景が美しい展望台にはやたらハートの描かれたカギが大量にかけられていた。 この展望台には自分も免許を取ったばかりの頃、当時つき合っていた彼女をさそって来たものですよ。 夜景の美しい中、些細なことで喧嘩して顔面パンチをくらったという甘酸っぱい想い出も今は遠い昔。 すると、あの辺りで泳いだなーとか、あのビルに忍び込んで遊んだなーとか次々と想い出が頭の中にいっぱいあふれてくる。 この展望台の丁度良い高度感と距離感がそうさせるのだろうか。 なんだかしみじみと過ごしてしまった。 ■どうせなら ゆっくり想い出散歩を楽しんで下山。 帰りも路面電車に揺られて帰っていると車窓から子供の頃に住んでいた町の名前が見えた。 どうせなら、今日はタップリ想い出を辿って散歩しようと3つ手前の電停で降りる。 町や道路はすっかり区画整理されていたが、それでも友達かけ巡った路地は健在。 初めて自転車に乗れた空き地は駐車場になっていたが面影は残っている。 最初は県外のYAMAPユーザーに高知市を案内するつもりでログをとっていたが、途中から自分の記憶を辿る散歩になってしまった。 やっぱ自分は高知が好きだなあ。 さあて、次は石鎚山登るぞー!
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