北岳でアルプスデビュー

2017.08.17(木) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 8
休憩時間
1 時間 27
距離
4.1 km
のぼり / くだり
1380 / 44 m
DAY 2
合計時間
10 時間 57
休憩時間
2 時間 59
距離
6.6 km
のぼり / くだり
265 / 1764 m

活動詳細

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春に偶然、地元の里山で出会った先輩と、夏期休暇にアルプスデビューを計画。 何故、北岳かは、絶対数はともかく技術と体力のバランスが自分たちに向いていること、それに第二位の高峰でありながら北アほど知られていないことへの興味も重なり、デビューのチャレンジとして決定。 準備の中で、YAMAPユーザーの方々が投稿されました北岳の登山日記を、連日、拝読させていただき、貴重な多くの情報を授けていただいたことに、ここで感謝を申し上げます。有り難うございました。 さて今回の樹林帯→御池小屋→草すべり→肩の小屋 のルートでは、ガスっていたこともあり、山容と山頂を最後まで見ることができず、これに長い登りと気圧も下がることが加わり、里山では経験したことのない苦しさが増していきました。 そして草すべりをやっとの思いで登りきったところで、次に小屋の直前に聳え立つ岩の壁が現れます。 この岩、威圧感とはこのことであると、これを越えなければ頂上を拝むことはおろか、小屋にさえもたどり着くこともできないぞ、と未熟な心を拒絶するかのごとく、厳しい姿で立ち塞がります。これには正直、本当に心身ともに、折られに折られます。 ところが同行の先輩が、こちらの思いとは裏腹に、躊躇い無く、この厳しい姿に臆すことなど感じさせず、果敢によじ登って行きます。 小屋到着の時刻も迫るなか、先輩の姿を自分に重ね、目の前の石だけに神経を集中させ、最大の難所を一石ずつジワリジワリと克服していきます。 今こうやって振り返ることができるのも先輩のお陰です。さすが先輩、感謝です。 こうして無事に肩の小屋に到着し、1日目は小屋泊となりました。 2日目は5時に朝食を採り、いよいよ頂上アタックです。小屋の横から稜線に上がると、あれほど拒まれていた頂上の姿を、三千メートルを越えてからようやくお目通しがかないました。 肩から見上げる北岳は、これまで想像してきた堂々とした威圧感は無く、むしろなだらかな稜線がピークに連続でつながり、とても穏やかで、迎えてくれているような表情に見えます❗ 頂上に着き、お地蔵さまに手を合わすと、登ってきた苦しみから開放され、達成感というより、生かされている、命を授かっている、という今まで感じなかったような感謝の気持ちを強く感じました。 北岳で我思う、周りに感謝そして😢。

北岳・間ノ岳・農鳥岳 皆さんの日記で見てきた広河原に到着。
皆さんの日記で見てきた広河原に到着。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 広河原山荘では釣りの遊漁料を納めます。千円也。
広河原山荘では釣りの遊漁料を納めます。千円也。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 御池小屋コースを進みます。
御池小屋コースを進みます。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 御池小屋を越え、草すべりを見上げます。
その前に、ここまでの樹林帯が予想以上の急登坂かつ木の根に足が取られて滑ること滑ること💫🏂💨。
準備してきた体力と気力を早くも使いきり、仕方なく、余力を絞りだすために、釣り道具とストーブ、食料を御池小屋にデポ。
いきなりの計画頓挫のショックも重なり、この草すべりで断念、撤退を覚悟します。
御池小屋を越え、草すべりを見上げます。 その前に、ここまでの樹林帯が予想以上の急登坂かつ木の根に足が取られて滑ること滑ること💫🏂💨。 準備してきた体力と気力を早くも使いきり、仕方なく、余力を絞りだすために、釣り道具とストーブ、食料を御池小屋にデポ。 いきなりの計画頓挫のショックも重なり、この草すべりで断念、撤退を覚悟します。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 それでも行ける所まで行こうと思いダメ元で登って行きます。お花が慰めてくれます🌺。
それでも行ける所まで行こうと思いダメ元で登って行きます。お花が慰めてくれます🌺。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ずーっと次々に登場してくれるお花に慰められ、癒され
ずーっと次々に登場してくれるお花に慰められ、癒され
北岳・間ノ岳・農鳥岳 励まされます❗
励まされます❗
北岳・間ノ岳・農鳥岳 不思議なことに体力、気力ともに低空飛行ながら持ちこたえています❗
不思議なことに体力、気力ともに低空飛行ながら持ちこたえています❗
北岳・間ノ岳・農鳥岳 とうとう草すべりを登りきりました。
お花🌺、ありがとう❗
とうとう草すべりを登りきりました。 お花🌺、ありがとう❗
北岳・間ノ岳・農鳥岳 稜線に出ます。これぞアルプスの光景が一気に開けました。
ここからは急坂は無いはず
稜線に出ます。これぞアルプスの光景が一気に開けました。 ここからは急坂は無いはず
北岳・間ノ岳・農鳥岳 でも頂上は姿を見せてくれません。
でも頂上は姿を見せてくれません。
北岳・間ノ岳・農鳥岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 しかもガスの向こうに
山頂かと思いきや、岩の壁が行く手を阻みます。またもや想定外のショックに見舞われます。最大の難所です。
しかもガスの向こうに 山頂かと思いきや、岩の壁が行く手を阻みます。またもや想定外のショックに見舞われます。最大の難所です。
北岳・間ノ岳・農鳥岳   行く手を遮る岩の姿が徐々にハッキリしてきます。まだ登りがあるのかと、事前情報ではここでクサリ場などなかったはず。
  それに体力を草すべりで使いきり、すっかり怖じ気付いてしまい、足が前に出ません。
   最後の気力を絞りだし、先に行ってしまった先輩に必死に追いすがります。
   しばらく写真を撮る余裕はありません。
行く手を遮る岩の姿が徐々にハッキリしてきます。まだ登りがあるのかと、事前情報ではここでクサリ場などなかったはず。 それに体力を草すべりで使いきり、すっかり怖じ気付いてしまい、足が前に出ません。 最後の気力を絞りだし、先に行ってしまった先輩に必死に追いすがります。 しばらく写真を撮る余裕はありません。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 なんとか想定外の岩を登りきると、🍺が…。
さっきまでの恐怖と安堵が入り交じります。
なんとか想定外の岩を登りきると、🍺が…。 さっきまでの恐怖と安堵が入り交じります。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 やっとの思いで肩の小屋に到着。
やっとの思いで肩の小屋に到着。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 夕陽です。
夕陽です。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 宿泊の皆さんも参列です。
宿泊の皆さんも参列です。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 その時、突然、富士山が姿を現しました。
その時、突然、富士山が姿を現しました。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 2日目スタートです。幸運なことに晴れです。
2日目スタートです。幸運なことに晴れです。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 やっと北岳山頂を見ることができました。
穏やかな表情に見えました。
やっと北岳山頂を見ることができました。 穏やかな表情に見えました。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 振り返って、肩の小屋です。
振り返って、肩の小屋です。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 こちらは仙丈ヶ岳の方向。
こちらは仙丈ヶ岳の方向。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 こちらは間ノ岳の方向。
こちらは間ノ岳の方向。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 頂上に到着です。
頂上に到着です。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 中心に富士山が見えました。
中心に富士山が見えました。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 お地蔵さまに手を合わすと、達成感というより、生かされている、命を授かっている、という感謝の気持ちを強く感じました。
お地蔵さまに手を合わすと、達成感というより、生かされている、命を授かっている、という感謝の気持ちを強く感じました。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 これがあのバットレス。
怖い、確かに生かされてると改めて感じます。
感謝、そして😢。
これがあのバットレス。 怖い、確かに生かされてると改めて感じます。 感謝、そして😢。

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