常念岳 --中房温泉から一ノ沢--

晴れが数日間続く。アルプス縦走に行きたい。だが病みあがり。コレが今夏最後いや、今年最後のチャンスだ。どうする？ 2泊3日テント泊 駐車場 : しゃくなげの湯(登山者駐車場 無料) 登山口 : 中房温泉(バス代1人¥1,200) 下山 : 一ノ沢(タクシー代¥4,400) 幕営代(1人) : (燕山荘¥700約30張 便所紙無)(常念小屋¥1,000) ここ最近、お粥生活が続いた。痛みが怖く、職場の先輩の別荘への招待をお断りさせて頂いた程だ。人様に迷惑掛けたくない。だが山に行きたい。 悩んだ末に金曜日の夜。日曜日から一泊か二泊でアルプスに決定。先輩御免なさい。 土曜日の夕方に①木曽駒ケ岳か②白馬三山、はたまた③燕岳から常念岳の三候補に絞る。 夕食後、ザックに荷物を詰めながら行き先を決定。体力が落ち、いつ痛みが出るか不安で①が最有力だった。次は②。だがオカンが「後悔しない様に」と③常念岳に決まった。燕岳ピストンも想定。 前から計画していた蝶ヶ岳から燕岳は無理だが、今はコレで充分だ。 土曜日の夜、しゃくなげの湯(登山者駐車場)を目指した。5:10のバスは1台に乗り切れず3台目を待った。 合戦尾根は、3週間前に日帰りピストンしたが、体力と荷物の重さが違う。辛い。暑い。冷たい水ばかり飲み、胃が痛み出す。力が入らない。だが、天気がいい。所々の眺望が足を運ばす。合戦小屋に何とか着いたが、スイカ🍉を食べる気にならない。残念。 薬が効いたので出発。ここに大切なiPhone の接写レンズを忘れた事を最後のベンチで気付く。戻る気になれず諦めた。 休み休み歩き、燕山荘にやっと着いた。テントを張り、中で休んだ。目が覚めたが身体が辛く、燕岳に行けない。食欲が無いばかりか、背負って来たビールすら飲めない。オカンに誘われ、燕山荘の食堂で温かいおでん🍢を食べ元気が出て来た。 翌朝まで良く眠り、回復していなければ下山と決め早々に眠った。 翌朝、雲で御来光は観られなかったが、天気も体調も良い。常念小屋を目指すが、燕岳、大天井岳などを登頂せずに巻道で向かった。槍ヶ岳を見ながらの、憧れの稜線歩きだ。 小学生男女を含む4人家族と共に歩かせて頂き、何とか大天荘で昼食。梅ごはんがサッパリで美味しく、豚汁が胃を温めてくれた。 常念小屋手前の下りが長く感じた。予定時間をオーバーして到着。テントを張って、常念岳アタック開始。コレがキツいガレ場登りだった。頂上だと思ったら、その先まだまだ先に頂上が見えた。何度も休み進んだ。ヤマップのコースタイムはキツイ。1.5倍掛った。頂上には先人1人だけ。槍ヶ岳は雲に隠れていたが、カメラを準備して機会を待って居られた。少し話し、撮って貰った。「もう直ぐ雲がとれ槍ヶ岳が出ますよ。」と教えてくれたが、風が強く寒く急いで下った。何時もなら雨具とライトを持ち歩くのにテントに置いてきてしまった。反省。 途中、あの方の言った通り槍ヶ岳が姿を現した。夢中で撮った。シルエットがくっきりしてカッコいい。テント場に着く前には、また雲に隠れ陽が沈んだ。 この晩は、ずーっと強風に叩かれ良く眠れなかった。 朝も風は収まらず。強風の中、早々と撤収。小屋で、タクシー予約(手数料¥100)をお願いし、一ノ沢登山道で下山を急いだ。急坂が続き、合戦尾根より手強いのではないか。 途中、雨がパラパラきた時。頂上で会った方と出会う。「この雨は、直ぐ上がりますよ。」と。地下足袋を履いた足がスムーズに運ばれ、足速に降って行った。数分後、雨は止み日が差した。スゲ〜！ 沢沿いの気持ち良い風に当たりながら、やっと登山口に着いた。タクシーが数台待機していた。しゃくなげの湯まで運転手さんの楽しいトークを交わし登山が終わった。 北アルプスの稜線歩きは、知識はあったが想像を越え、素晴らしかった。無理してしまったが、来て良かった。 今回の山行では、元気をくれた4人家族の長男君。天気とシャッターチャンスを教えてくれた方に感謝。そして、ココをすすめてくれ、健康サポートをしてくれたオカンに感謝。 反省 少しでも体調不良の場合は、自制が大切だ。しかし、機会を逃すと1年後だとね〜。 夕食用の水は、買える場合は無理して担がない。1リットル¥200は必要経費。