釈迦ヶ岳、再チャレンジ!

2015.07.12(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 1
休憩時間
1 時間 27
距離
9.6 km
のぼり / くだり
862 / 855 m
2 20
24
1 9
1 6

活動詳細

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先々週、凄まじい強風に山頂手前のキレットで登頂を阻まれた釈迦が岳にリベンジ。 この日は風もなく時々日差しもある絶好の登山日和。 2週前、帰路の車中で 『今度こそ必ず山頂まで辿り着くぞ!待ってろ!シャカ!』(私) 「いや、お釈迦さまぁでした。本当にごめんなさい。日本の山々はそのほとんどが御神体。しかもこの神々しい御名前。やはり敬意を払わねば登頂は叶わぬ…。」(私) 『ほんと元気やね。』(呆れ顔の家内) 今回は登山口を探すのに時間をロスし、沢の水量が多かったため、前回諦めた庵座谷登山道を選択。砂防堤を越えて沢を渡渉、順調に庵座の滝に到着。その後三段の滝の手前でソロの男性と出会い、彼が一言。 『今日もヒル多いねえ。』 『やられましたか?』(私) 男性は何も答えず、シューズとソックスも脱いで何かを探している様子。そして何故かびしょ濡れになったウエアを脱いで裸でパタパタと…。 「うわぁ!かわいそう。」(私のつぶやき) ふと、姿が見えない家内を探すと遥か前方を悠々と渡渉中。 実は私も去年、養老山と多度山で2度やられてからヒルには特に過敏に反応。 丹沢と鈴鹿の山々は山通の間でヒルが多いことで有名だとか…。 シューズにはヤマビルファイター、ズボンと肌が露出する部分はムシペール(忌避剤ディートを最も多く含有)を併用中。 その後、男性と別れ、我々は中尾根登山道に合流し山頂を目指す。 前回、強風で引き返した大蔭も難なく通過。 大蔭を過ぎれば急登にはなるが、釈迦が岳最高点はもうすぐ。 しかし、 前を行く家内のスピードが上がらない。みれば普段あまり汗をかかない家内のシャツが背中にベッタリ。珍しく家内が『しんどい…。』ともらす。 それでも持ち前の根性をみせ何とか登って行く。 やがて釈迦ヶ岳最高点直前でロープはあるものの2m程のほぼ垂直の壁が…。 すると家内が突然立ち往生。半泣きになりながら 『もう無理…。足が上がらない。ここから引き返す!』 後から男性が一人、追いついてきたので男性を先に通して、 『アホかぁ!山頂、眼の前やで、そこから見えてるやろ!』(私) 結局、私が家内のお尻を押し上げ、追い越して上から腕をひっぱりあげて何とか最高点到着。 先ほどの男性が心配そうに『奥さん、(山は)初めて?』 『いえいえ先月も竜ヶ岳登りました。』(私) うちの家内、アラフィフながら毎朝7kmのランニング。先月は藤原岳、竜ヶ岳を走破する健脚の持ち主。たぶん現在、私よりランニングは速い。(汗) この日は今年初めて全国各地で猛暑日を記録した日で、彼女も暑さにやられた模様。 敷いたビニールシートで15分程ぐったりしていました。 その後昼食をとり、長めの休憩のあと再スタート。 下山は猫岳、羽鳥岳を回る比較的穏やかなルート。 途中、三角点がある釈迦が岳山頂に立ち寄る。カップルの2人が昼食中。 我々はすぐに出発。なだらかな稜線歩きに家内が快調に先を行く。(フォト参照) 「さっき半べそかいて、『もう帰る!この山、二度と来ん!(確か養老山で下山ルート間違えた時も同じセリフ聞いたなあ)』言うてたのに…。ええ気なもんやで、ほんま。」(私の胸の内) 気分よく猫岳に到着。 休んでいると先ほど山頂であったカップルと再会。 男性がソックスを脱ぎだしたので、まさかと思ったら出血。心配そうな彼女。 出た!ここにもヒルの被害者。 痛みは全く感じないが唾液から出るヒルジン(抗凝固剤)のせいでなかなか血が止まらない。 以前、私も脚にしがみつくヒルを発見した時 「あ~、喰うた、喰うた。」(ヒル談) 「他人様の血、めいっぱい吸うて腹パンパンやないか!」(私) 「お前ら!でぇ嫌いじゃ!地球上から消ええ!」 男性にお見舞い申し上げ、先に出発。 次の羽鳥岳を目指す。稜線歩きは本当に気持ちいい。 朝明渓谷と羽鳥岳の分岐に到着。我々は羽鳥岳へ向かう。 でも何か変や。私も足が重い。ペースが上がらない。 とりあえず一度、休憩。YAMAPを確認。 「あらっ、コースから外れてる。でもきっちりマークも踏み跡もあるし…。」 前方に羽鳥岳も見えてるしこのまま進むことに。 これが間違いの始まり。 やがてテープも見失い完全にコースアウト。 またしても夫婦喧嘩勃発! 『戻ろうか?』(家内) 『いや、羽鳥見えてるしGPSも拾えてる。このまま行こう。』(私) そこに鹿が出現。 またしても半泣きになりながらビビってる家内『ほら、戻ろうって言うたやん。』 言い争いながら30分程探したと思う。やっと本線を発見。 案内看板もあり羽鳥岳手前の湿原が広がる。 しかし家内、先ほどの鹿とコースロストで美しい景色が目に入らない。 いっきにペースを上げ羽鳥岳へ一目散。 『さっきの湿原見た?きれいやったな。』(私) 『そうみたいね』(家内) 『ところで水ある?』 『あと、これだけ。』みると、500mlボトルに半分ほど。 『何でやねん!まだ1時間以上歩くで!』 『先々週、来た時1Lも余ったから。』 呆れる私。「こやつ、ほんま、山、舐めてるわ」 休憩後、再出発。 今度はさらにペースを上げ遥か先を歩く家内。 「完全に、キレてる…。」(もうお分かりだと思いますが私のつぶやきです) それでも無事、駐車場に到着。 『ああ、お腹すいた。』(家内) 呆れながら笑う私。同時に強烈な疲労が私を襲う。 「奥様、お疲れさま。今日は大変、頑張りましたね。いつも早起きして行動食や荷物を準備してくれて有難う。」 やっぱ山はとても恐れ多い存在。 自然は偉大。家内は強大。 でも、いつも癒されます。 今日も長い長い一日でした。

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