蓬莱山~栗原から霊仙山、権現山、ホッケ山を経て

2017.09.03(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 52
休憩時間
28
距離
11.9 km
のぼり / くだり
1106 / 1109 m
47
49
16
15
20
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17
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活動詳細

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 9月に入り、風の涼しい日、栗原から霊仙山、権現山、ホッケ山を経て蓬莱山に登りました。  比良山系最南部に位置する霊仙山は和邇付近から見上げると、三角形の端正な形をした独立峰のようです。今回は和邇の奥、大津市(旧志賀町)栗原の先の林道を拠点に、まず霊仙山に登り、鞍部に下った後、ズコノバンを経て権現山に登り、さらにホッケ山を経て蓬莱山まで行きました。帰りは霊仙山を通らずに下りました。言ってみれば南比良縦走ルートですね。  同じルートは13年前に一度歩いていますが、一番変わっていたのは、栗原とズコノバンの先の間に林道が通ったことでした。今時できる林道って、珍しいですね。地元の方と話すると、3年ほど前にできたそうです。

比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ちょうど9時に栗原の奥の三差路を出発し、車止めの先の舗装路を霊仙山登山口へ。林道脇には秋の野花が咲いてきました。 
ちょうど9時に栗原の奥の三差路を出発し、車止めの先の舗装路を霊仙山登山口へ。林道脇には秋の野花が咲いてきました。 
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 クズ(マメ科クズ属)紫の豆花です。きれいな花なのに、その繁殖力の旺盛さで、雑草・害草扱いされることの方が多いようです。花が咲くと、ブドウ系の甘い香りも楽しめます。また根からは葛粉が。葛餅おいしいですよね。
クズ(マメ科クズ属)紫の豆花です。きれいな花なのに、その繁殖力の旺盛さで、雑草・害草扱いされることの方が多いようです。花が咲くと、ブドウ系の甘い香りも楽しめます。また根からは葛粉が。葛餅おいしいですよね。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ベニバナボロギク(キク科ベニバナボロギク属)ボロギクの仲間は、筒状花のみで花ができています。いわゆる花弁のない菊。
ベニバナボロギク(キク科ベニバナボロギク属)ボロギクの仲間は、筒状花のみで花ができています。いわゆる花弁のない菊。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)濃いピンクから、ほとんど白のものまで、いろいろとバリエーションに富んでいます。夏~初秋にかけて、フウロの中でももっともあちこちに咲いている花で、煎じて飲む腹痛の薬として知られているそうです。
ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)濃いピンクから、ほとんど白のものまで、いろいろとバリエーションに富んでいます。夏~初秋にかけて、フウロの中でももっともあちこちに咲いている花で、煎じて飲む腹痛の薬として知られているそうです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ノリウツギ(ユキノシタ科アジサイ属)ウツギの名がついていますが、タニウツギなどとは科が違います。これはアジサイの仲間。たくさんの虫たちが集まるおいしい花でもあります。中央の細かい花が円錐状に咲きます。
ノリウツギ(ユキノシタ科アジサイ属)ウツギの名がついていますが、タニウツギなどとは科が違います。これはアジサイの仲間。たくさんの虫たちが集まるおいしい花でもあります。中央の細かい花が円錐状に咲きます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 林道終点の無線中継所の鉄塔のすぐ前で「回れ右」すると、登山道の入口です。ここが、比良山系最南端の登山口でしょう。
林道終点の無線中継所の鉄塔のすぐ前で「回れ右」すると、登山道の入口です。ここが、比良山系最南端の登山口でしょう。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 富士山型の形の良い山は、基本急こう配です。この山も例に漏れず・・・登山口から山頂まで、標高は477mから750mまでの273mを水平距離780mで登ります。平均勾配は0.350なので、傾斜角は20.5度ですね。
富士山型の形の良い山は、基本急こう配です。この山も例に漏れず・・・登山口から山頂まで、標高は477mから750mまでの273mを水平距離780mで登ります。平均勾配は0.350なので、傾斜角は20.5度ですね。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 左に植林、右に二次林を見ながら登ります。
左に植林、右に二次林を見ながら登ります。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ずいぶん上がったところで、植林帯のジグザグ登りとなります。でも、直登もできそうです。
ずいぶん上がったところで、植林帯のジグザグ登りとなります。でも、直登もできそうです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)の穂が色づいてきました。揺すれば煙のような胞子が飛びます。
ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)の穂が色づいてきました。揺すれば煙のような胞子が飛びます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 着きました。霊仙山の山頂。三等三角点「山ノ内」標高は750.5m。
着きました。霊仙山の山頂。三等三角点「山ノ内」標高は750.5m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 シコクママコナ(ゴマノハグサ科ママコナ属)秋口の登山道で時折咲いています。ママコナと違い、花序の苞に長い毛がありません。でも、ミヤマママコナのように全く鋸歯がないわけではなく、多少ギザギザしています。
シコクママコナ(ゴマノハグサ科ママコナ属)秋口の登山道で時折咲いています。ママコナと違い、花序の苞に長い毛がありません。でも、ミヤマママコナのように全く鋸歯がないわけではなく、多少ギザギザしています。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 山頂からの琵琶湖の眺望です。沖ノ島と奥島山。バックは鈴鹿山脈です。左から、ここと同じ名前の霊仙山1098m、御池岳1247m、竜ヶ岳1099m。
山頂からの琵琶湖の眺望です。沖ノ島と奥島山。バックは鈴鹿山脈です。左から、ここと同じ名前の霊仙山1098m、御池岳1247m、竜ヶ岳1099m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 霊仙山の山頂からそのまま北へ下ります。
霊仙山の山頂からそのまま北へ下ります。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 昔、ズコノバンと呼ばれていた場所で栗原から上がってきた山道と合流して、権現山を目指していましたが、そこにはなんと、こんな林道が。びっくりです。
昔、ズコノバンと呼ばれていた場所で栗原から上がってきた山道と合流して、権現山を目指していましたが、そこにはなんと、こんな林道が。びっくりです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ヤマジノホトトギス(ユリ科ホトトギス属)先週の鈴鹿・釈迦ヶ岳に続き、今年2回目の出会いです。この不思議な色合いと造形は、何度見ても飽きません。
ヤマジノホトトギス(ユリ科ホトトギス属)先週の鈴鹿・釈迦ヶ岳に続き、今年2回目の出会いです。この不思議な色合いと造形は、何度見ても飽きません。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 林道の終点です。ここからはいままで通りの急登。
林道の終点です。ここからはいままで通りの急登。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 この区間はかなりの急登です。林道終点から権現山まで、標高770mから996mまでを水平距離530mで登ります。平均勾配は0.426、傾斜角は25.2度ですね。さっきの霊仙山よりきつく、標高差200m超では今日一番の勾配です。
この区間はかなりの急登です。林道終点から権現山まで、標高770mから996mまでを水平距離530mで登ります。平均勾配は0.426、傾斜角は25.2度ですね。さっきの霊仙山よりきつく、標高差200m超では今日一番の勾配です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ようやく、明るい空が見えてきたら、間もなく終了。
ようやく、明るい空が見えてきたら、間もなく終了。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 権現山の山頂に出ました。標高は996m。
権現山の山頂に出ました。標高は996m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 さっき登った、霊仙山を見下ろします。
さっき登った、霊仙山を見下ろします。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 真南には、比叡山。手前は三石岳(左)、水井山、大尾山。
真南には、比叡山。手前は三石岳(左)、水井山、大尾山。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 大原の里が見えています。その向こうは瓢箪崩山。遠景は、京都の町です。
大原の里が見えています。その向こうは瓢箪崩山。遠景は、京都の町です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 黒い山頂は大原の里の北に立つ焼杉山です。遠景は、京都西山。一番高いところがポンポン山。
黒い山頂は大原の里の北に立つ焼杉山です。遠景は、京都西山。一番高いところがポンポン山。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 手前が途中峰812m。その向こうにナッチョ813m。一番奥には、愛宕山~地蔵山への尾根。
手前が途中峰812m。その向こうにナッチョ813m。一番奥には、愛宕山~地蔵山への尾根。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 琵琶湖を見下ろします。ちょうど一番くびれているところ。望遠すると・・・
琵琶湖を見下ろします。ちょうど一番くびれているところ。望遠すると・・・
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 琵琶湖大橋と三上山がはっきり見えてきました。
琵琶湖大橋と三上山がはっきり見えてきました。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 今から目指す方向です。右の山頂が、ホッケ山。その左から覗くのが蓬莱山1174mです。
今から目指す方向です。右の山頂が、ホッケ山。その左から覗くのが蓬莱山1174mです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 オトギリソウ(オトギリソウ科オトギリソウ属)
オトギリソウ(オトギリソウ科オトギリソウ属)
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ホッケ山が近づいてきました。
ホッケ山が近づいてきました。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ホッケ山
ホッケ山
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ここまで来ると、京都府の最高峰、皆子山971mがすぐ近くに見えます。
ここまで来ると、京都府の最高峰、皆子山971mがすぐ近くに見えます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 双耳峰が、桑谷山931m。右手前の黒い峰が、峰床山970m。
双耳峰が、桑谷山931m。右手前の黒い峰が、峰床山970m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 鉄塔の右が、桟敷ヶ岳896m。以上が、京都北山の名峰たちでした。
鉄塔の右が、桟敷ヶ岳896m。以上が、京都北山の名峰たちでした。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ホッケ山から見上げる蓬莱山です。
ホッケ山から見上げる蓬莱山です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 笹の間の道です。
笹の間の道です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 笹がきれいです。
笹がきれいです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 小女郎峠まで来ました。ここで、ちょっと小女郎ヶ池に寄り道。お昼にします。
小女郎峠まで来ました。ここで、ちょっと小女郎ヶ池に寄り道。お昼にします。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 小女郎ヶ池と蓬莱山です。
小女郎ヶ池と蓬莱山です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 再び縦走路に戻って、蓬莱山を目指します。
再び縦走路に戻って、蓬莱山を目指します。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ツマグロヒョウモンの♀。羽を動かしたときに、モルフォのような輝きが眼👀では見えたんですが、カメラ📷には写っていませんね。
ツマグロヒョウモンの♀。羽を動かしたときに、モルフォのような輝きが眼👀では見えたんですが、カメラ📷には写っていませんね。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 最後の登りです。
最後の登りです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 山頂の三角点は、一等三角点です。点名は「比良ケ岳」標高は1173.9m。この山頂は6回目かな?
山頂の三角点は、一等三角点です。点名は「比良ケ岳」標高は1173.9m。この山頂は6回目かな?
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 さらに続く比良山系。最高峰の武奈ヶ岳1214mとコヤマノ岳1181m。
さらに続く比良山系。最高峰の武奈ヶ岳1214mとコヤマノ岳1181m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 日陰になっている比良岳1051m、その向こうで少し尖っている烏谷山1077m、その右が堂満岳1057m、右端が釈迦岳1060m。
日陰になっている比良岳1051m、その向こうで少し尖っている烏谷山1077m、その右が堂満岳1057m、右端が釈迦岳1060m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 釈迦岳の全貌です。
釈迦岳の全貌です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 白滝山1022m。後方は白倉岳連峰。左最遠方には、百里ヶ岳931m。
白滝山1022m。後方は白倉岳連峰。左最遠方には、百里ヶ岳931m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 こんなウッドデッキができていました。さてと、ぼちぼち引き返します。
こんなウッドデッキができていました。さてと、ぼちぼち引き返します。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 昔ながらの光景も残っています。
昔ながらの光景も残っています。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 アセビの新芽。
アセビの新芽。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 バッタ1.ハネナガイナゴ。秋口は、バッタの季節。草原を歩くたびにぴょんぴょん飛び出す君たちの姿も、撮っておきましょう。
バッタ1.ハネナガイナゴ。秋口は、バッタの季節。草原を歩くたびにぴょんぴょん飛び出す君たちの姿も、撮っておきましょう。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 バッタ2.トノサマバッタ。大きいのは、このタイプ。何回か飛び出してきて、びっくりしました。
バッタ2.トノサマバッタ。大きいのは、このタイプ。何回か飛び出してきて、びっくりしました。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 下りは、霊仙山に寄らず、ズコノバンから林道で下りました。そっけないほど早く下れました。駐車地の手前で、花を見つけました。クサアジサイ(ユキノシタ科クサアジサイ属)です。
下りは、霊仙山に寄らず、ズコノバンから林道で下りました。そっけないほど早く下れました。駐車地の手前で、花を見つけました。クサアジサイ(ユキノシタ科クサアジサイ属)です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 マツカゼソウ(ミカン科マツカゼソウ属)秋、道端やちょっと薄暗い林の中のに咲きます。花は小さく目立ちませんが、上品です。なんと、みかんの仲間。
マツカゼソウ(ミカン科マツカゼソウ属)秋、道端やちょっと薄暗い林の中のに咲きます。花は小さく目立ちませんが、上品です。なんと、みかんの仲間。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 オトコエシ(オミナエシ科オミナエシ属)黄色いオミナエシに対して白いオトコエシ。でも、よく見るとなかなかきれいな花です。
オトコエシ(オミナエシ科オミナエシ属)黄色いオミナエシに対して白いオトコエシ。でも、よく見るとなかなかきれいな花です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)
キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 林道途中の湧き水。美味しくいただきました。
林道途中の湧き水。美味しくいただきました。

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