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山登り・アウトドアの新定番

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羅臼岳

空上人さん YAMAP Meister Black

  • YAMAPマイスター:ブラック
  • 自己紹介:やっと自由の身になったので、やりたいことを色々とやってます。
    その中のひとつが山登り。若かった時にちーとばかりやってたのですが、四半世紀振りに再出発。
    道具をいちから少しずつ揃えてると、なんやかんやで仲間も増えてきて楽しい山旅が始まってます。
  • 活動エリア:
  • 性別:男性
  • 生まれ年:
  • 出身地:
  • 経験年数:10年未満
  • レベル:中級者
  • その他 その他

羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖

2015/07/17(金) 17:44

 更新

羅臼岳

公開

活動情報

活動時期

2015/07/16(木) 03:54

2015/07/16(木) 13:21

アクセス:445人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 1,495m / 累積標高下り 1,494m
活動時間9:27
活動距離12.90km
高低差1,449m

写真

動画

道具リスト

文章

岩尾別温泉の僅かな無料駐車スペースに車を置いて車中泊。
今日は晴れそうにもないが、羅臼岳の後に利尻に向かうことを考えると今日に羅臼岳を登ることがベストと考えた。
知床を羅臼岳から眺めたかったが、まあしょうがない。

4時過ぎに岩尾別温泉の登山道をスタート。知床はヒグマが多いところで有名だ。今までの山では林道の真ん中にドカンと残したウン⚪️とはく製のヒグマを見ただけで、動いているヒグマに遭遇はしていない。
スタートが早目だったので、登山者名簿にはまだほんの僅かの入山しか確認できなかた。
『ここはヒグマの多い地区です。十分注意してください。』の看板を目にして、いつもはザックに付けていた鈴をストックに付けて常に大きな音が出るようにして歩くことにした。

知床の自然の中の樹林帯をひたすら行く。雲はまだこの辺りまでは降りてきておらず、時より木々の間からどんよりとしたオホーツクが見える。
オホーツク展望地に着くとはっきりとオホーツク海と点々と知床五湖が見えている。上に行っても眼下が見えますようにとお願いする。
流石に知床だ。樹木が上にそびえていくのではなく、まるでハイマツのように横に這い回って生えている。此処も枝というより幹のヘッドバットに気を付けなければならない。

しばらくすると、後ろからどうも音がする。生き物が動いている音だ。足を止め、音を聞く。
まさかヒグマじゃないよな。音が速い速度で大きくなり近ずいてくる。僕の歩く速度の2倍ちかくはある感じだ。観念しよう、逃げれんな。

欧米人の登山者youだった。
『Hello! Where are you from?』しばし立ち止まり、話をすることにした。オランダから来た若者youで、ヒッチハイクで日本を周り、山を登っているとのこと。
今までで1ヶ月、全部で3ヶ月の期間日本に滞在予定ですと言っていた。成田空港でテレビ東京《youは何しに日本へ?》のスタッフに会ったら間違いなくテレビ出演していたに違いないyouだ。そしたら、僕もテレビ出演したかもしれない。
いや、僕の部分はカットされるだろうな。
それにしても歩くのが速い、田中陽希さんと間違いなく張るな。
『Have a nice day and trip!』の言葉で別れた。

弥三吉水、仙人坂、銀冷水を過ぎた。上に行けば行くほど雲が厚くなり、雫がカッパについてくる。
大沢は残雪がしっかり残っている。雪渓を前に躊躇なくアイゼンを付けることにした。羅臼岳はアイゼンが必要ですよと今まであった人達が言っていた。雪渓の上部はガスっていて見えなかった。
当然、先ほどのyouの姿は見えなかった。それにしてもはぇーな。

アイゼンはガッシリ残雪を捉え、楽に登ることができた。今日は2、3人がすでに登ったと思われるだけで、昨日までの足跡に新たに足跡をつけていく感じで登っていった。
上部に行けば行くほど斜度は急になってきた。下を見ても誰一人登ってくる人はいなかった。雪渓だとヒグマも見つけ易いし、こんなところでヒグマも格闘はしたくないだろうからと勝手に解釈し安心して登っていった。

大沢を過ぎ羅臼平に着いた。テントがひとつ張られていた。ヒグマ対策のフードロッカーがあった。テントの中に食料を置かなくてすむヒグマ対策用の食料ボックスだ。
硫黄山への縦走はここから左に折れていく、先ほどのyouは羅臼岳に登らず、ここを硫黄山方面に向かったんだろうな。

少し平らな登山道を行くと岩清水に到着した。ここから頂上までは今までとは様相が一変する。大きな岩や石の急登を登ることになる。
次第にストックを使うより手足を使った三点支持で登った方が安全になってくる。チョットした北アルプスの岩山を彷彿させる。視界はまったく絶望的で、左側のメガネレンズは水滴で視野がなく、右側レンズは風が流れるのでかろうじてルートを選別できている状態だ。
you以降、誰一人とも会っていない。心細くなるが、赤いペンキの⚪️印や矢印があるので、いつかは頂上にたどり着けるだろう。
大きな岩を迂回すると、あった山頂だ。

8時50分、羅臼岳登頂。
イヤー、美しい。真っ白だ。これほど視界がないのは初めてだ。風も強く
知床連山の先にオホーツクの海、そして太平洋、大雪山系、日高山脈の山並み、こんなパノラマが見える世界遺産に立っているって筈だったが、想像するだけの世界になってしまった。
まあいいんじゃない。そう思うことにした。

誰にも会わず、頂上にも人が居なかったということは、僕が『本日の初登頂の人』ってことになる。
山頂で自撮り写真を初めて撮る。笑顔がない、こわばったいかつい顔の写真になった。

風を避ける岩場で、腹ごしらえをすることにした。
さあ、下山しようとした時、3人が登ってきた。いかつい顔は気に食わなかったので、笑顔の登頂写真のシャッターを押してもらった。
3人同じグループかと思ったら、大阪からの夫婦と群馬からの紳士であった。羅臼の前の山で知り合って、一緒に登っているそうだ。
感じがいい人達だったのでもっと話をしようと思ったが、少しずつ下から登ってきている人達の声が聞こえ始めたので、『お先にゆっくり降りてます』と言って山頂を後にした。

案の定、岩場で頑張っている人達とすれ違った。山頂が見えないのでほとんどの人が『後どれくらいですか?』と聞いてきた。
岩場をようやく過ぎ、羅臼平についた。登りにあったテントは既に撤収していた。相変わらず、ガスっている。

ツアーと思われる団体ともすれ違った。『随分と早いですね。何時に登り始めたんですか?山頂どうですか?』この言葉を何度も聞いた。
『本日の一番乗りのようでした。山頂は完璧な真っ白い空でした。ホント、美しい白の世界でした。』と言ったら、大抵の人は笑顔になった。

大沢の雪渓でアイゼンを履いた。来た時と違い、階段となった足跡がしっかりついていた。それでもアイゼンを装着した方が安心で歩き易い。
登山道を管理じている人とすれ違った。雪渓の終わりあたりのロープはきっちり張っていたか聞かれたので、少し倒れている部分もあったことを伝えた。例年より残雪が非常に多く、例年だとこの沢はもっと細い雪渓の両側にお花畑が広がっていると言っていた。

雪渓も終わりにかかったころ、大きな荷物やザックを背負った人達とすれ違ったので、『大学の山岳部ですか?』と尋ねた。はっきりとした返事が返ってこなかった。少し間があいて『NHKのテレビ中継で登ってます。上はどうでしたか?』と聞かれたので、『中継には厳しい景色ですね』と応えた。
上で泊まって、天候が良くなった日にでも中継するのかな。
今日はテレビ関係をカスっているな。

オホーツク展望地辺りで、山頂であった3人と会った。一緒に下山することにした。歩きながら、いろいろな話をした。3人とも日本100名山を狙っていること。仕事のこと。家族のこと。すっかり打ち解けて話をしながら歩いていると、時間を忘れ、気がついたら岩尾別温泉が見えた。

13時10分、岩尾別温泉に到着。
紳士から有効な利尻の情報をいただき、北に向かった。

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