活動データ
タイム
06:42
距離
7.9km
のぼり
1263m
くだり
37m
活動詳細
すべて見る今年の夏は、先日の立山でクライマックスを迎えたものと思っていましたが、この週末、新たな世界を堪能してきましたのでご報告します。 一言で言えば「楽しかった」という事に尽きます。性懲りも無く長文になります。今回は特に前置きが長いです(^^;; お時間のない方はここから先は飛ばして ぜひ写真を見てくださいませ。m(_ _)m --------------- 幼馴染が今年のチャレンジ企画として、八ヶ岳・赤岳の小屋泊ツアーを企画していました。鎖場やハシゴが連続し、落石の危険があることから、一定以上の登山経験とヘルメットの持参を条件に。 山歩きを初めて2年目の夏、小屋泊には行ってみたいと思っていたものの、今回の募集において最大のハードルは、ヘルメットでした。昔からかぶりものは、似合わない、サイズがない、の無い無い尽くしで、最大の鬼門。できるだけ近付かないように暮らしてきたのです。もちろん、今回も、早々にヘルメットのない事を理由に不参加宣言していました。 が、赤岳行きの日程が近づくにつれて、気がつくと 週末に様々なお店でヘルメットを試着。そしてついに出発の数日前、ここになければ諦めようと立ち寄った神保町の登山用品専門の某店でフィットする製品を発見。高らかに赤岳ツアーへの参加を宣言したのでした。 自らのタブーを乗り越え手に入れたヘルメットを携えて、初めての山小屋泊。7時ちょうどのあずさに乗って、まずは茅野に向かいます。 茅野から登山口に通じる美濃戸口まではバスですが、週末ということもあり大行列。今回4人での行動だったので迷わずタクシーで向かいます。 美濃戸口のバス停から、小一時間歩いた先が、南沢、北沢、それぞれのコースのスタートになっている美濃戸です。できればタクシーにそこまでいってもらいたかったですが、山小屋さんとの約束で乗入れは出来ないとのこと。美濃戸口バス停が今回の山行のスタートとなりました。 1日目、南沢コースで行者小屋を経て地蔵尾根、地蔵の頭を経て赤岳天望山荘まで。続く2日目は、赤岳天望山荘から、赤岳頂上を経て文三郎尾根を下り美濃戸口まで戻る計画です。 美濃戸口から美濃戸小屋までは砂利道の車道を歩きます。1時間のウォーミングアップとして淡々と進みます。美濃戸にはいくつかの山小屋があり、水もこちらで補給してから、いよいよ南沢ルートに入ります。 白駒池(https://yamap.co.jp/activity/459444)と似たような苔が美しい森は、ここが同じ八ヶ岳であることが実感させます。この先、行者小屋までの長い道のり、視界が開かない森の中を進みます。沢の流れや、木漏れ日のスポットライトがあたった鮮やかな苔、奇抜な色のキノコ、せり出した大きな岩、古い石仏などが点在しています。自然の奥深さを味わいながらも、眺望もないままの道行きは閉塞感があるためか、歩くのがだんだんきつくなり、眠くなってくる始末。振り返ってみても 、全行程を通じて一番キツかったのがこの行程でした。 やがて枯れた沢に出ました。視界が開け、明るい青空が広がり、行く手にそびえる山々が見えてきます。なんと晴れ晴れしい気持ちになることか!ほどなくして行者小屋に到着です。美濃戸口から、ここまで3時間近く、長い、長い道のりでした。 行者小屋で冷たい水を頂き、すっかりリフレッシュ。生き返った気持ちで見上げると、横岳、地蔵の頭、今日泊まる予定の赤岳天望荘、赤岳が揃い踏み。青空を背景に赤いガリガリした感じの山肌がグッと迫ってきます。 美濃からのここまで来る間、何度もヘリコプターが飛来していたのですが、ようやく赤岳天望荘に吊り下げた荷物を落としているのが見えました。あれは今日の僕らのご飯に違いない。と誰もがする会話を、やっぱりしてしまうのはご愛嬌。一服したら、いよいよ地蔵尾根に向かいます。 歩きはじめて間もなく、同行していた友人が、鳥の巣を見つけました。登山道のすぐ横、茂みの窪みに小さな穴があり、寄り添うように3羽の小鳥の顔が見えました。こんな場所に巣があって大丈夫?っていうような位置。アップの写真撮ってる間、怖かったかも・・・ 見上げると横岳から赤岳に連なるキリッとした稜線が連なり、振り返ると諏訪湖やその向こうの北アルプスが見え、周囲にはすごいスケールの景色が広がっています。一歩一歩歩く度、1メートル登るにつれて眺めが変わってくる。だんだんと、きつい登りになってくるのですが、あまりの気持ちよさに、すっかりリフレッシュしました。 段差の高い階段、鎖、はしご、目の荒いワイヤーで囲った階段、などが続々と出てきます。過去の活動日記によると、「高度感はある、けれど危険という感じではない」と言われる方が多かったんですが、そのとおりでした。足元に岩場が続いている急な登り、滑ったりバランスを崩したら止まる手がかりが無さそうな場所に鎖がしっかり付いていたり、足場も取りづらいような場所には、ハシゴや階段が掛かっていますので、しっかり捕まり足元に集中して登れば、むしろ安定して歩ける印象でした。 鎖は前後の間隔や体重のかけ方に、きっとコツがあるんだと思いますが、今回は無心でのぼってしまいました。 今回の赤岳、ヘルメットが必要だという事も含めて、かなりの高度感がある難所があって足がすくんで歩けなくなったりしないかと若干の不安がありました。が!蓋を開けてみれば、地蔵尾根の登りは、鎖やハシゴ、高度感も含めて予想以上に楽しく登ることができました。地蔵の頭から見る横岳の荒々しさ、初めて見る東側に広がる光景、そしてジグザグの登山道が刻まれた赤岳の赤さ、そんな場所に自分の足で立てたのは、今年の夏の大収穫でした。 そんなこんなで同行4人で大興奮しながら今日のゴール、赤岳天望荘に無事到着しました。 赤岳展望荘では、チェックインするとプラスティックカップとホルダー(受け取りタイミングで色が変わります)、夕食の食券が手わたされます。ホルダーが翌朝の食券も兼ねているとのこと。大部屋もほぼ満席という感じでしたが、今回は4人で5人分のスペースを使うことができました。 この山小屋、夕食・朝食がバイキング形式で、好きなものが好きなだけ頂けるうえに、五エ門風呂があって汗が流せます。お風呂の排水は浄化槽に転用するのでシャンプーは禁止です。 ネットではお湯がぬるいとか、対応が悪いとか、数年前のネガテイブな情報がありましたが、全くそんなことはなかったです。お風呂も40~42度の適温、シャワーの水量もたっぷり。汗を流して温まれるなんてほんとうに心地よかったです。またスタッフの方々の対応も親切な上に、コーヒー飲み放題ですよ。ネットの評判とは全然違う、とても居心地のいい山小屋でした。 お風呂上がった後は湯冷めしないように暖かくして外で星空を堪能。結局、曇ったり、晴れたりの繰り返しで満点の星空とは行きませんでしたが、人工衛生が見えたり、幻想的な月明かりが堪能できたり、消灯の9時ぎりぎりまで夜空を眺めて過ごしました。 消灯すると、一気に真っ暗に。目を開けていても目を閉じているような暗さが新鮮でした。あっという間に深い眠りに落ちました。 (つづく https://yamap.co.jp/activity/1170166)
動画
活動の装備
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)コズモ
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)Boost 34
- ローバー(LOWA)メリーナGTX 「メンズ」(7.5)
- スント(SUUNTO)SUUNTO AMBIT3 VERTICAL
- ワコール(Wacoal)CWX スタビライクスモデル
- その他(Other)クロスタードラゴン プロテクターポーチ デュアル
- ライペン(RIPEN)アライテントアライテント ARAI TENT ビバークツェルトソロ キャンプ用品【Mens】【Ladies】
- ペツル(PETZL)エリオス
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