活動データ
タイム
18:53
距離
35.2km
のぼり
2687m
くだり
2636m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る(学生時代) 山仲間3人と蝶が岳→常念岳→槍ヶ岳→南岳と歩き、晴天の中、大キレットを目の前にして、新穂高温泉に下ってしまった苦い思い出があります。以来、大キレットについては特別の思いをもっていました。大キレットを歩きたい。。。 (出発当日~あれから約40年) 今度の土日は晴天が予想されていましたが、上高地への夜行バスは満席で予約できず、仕方ないので、南アルプス白根3山に行こうと考えていました。やっぱり今年も大キレットは無理か。。。ところが、当日夕方、スマホをいじっていると、なんと空席表示が。何も考えずに直ぐに予約を入れました。上高地に行ける!夜行で出発する予定はなかったので、8時30分に帰宅し、30分で荷物をザックに放り込み、家を出ました。どたばたでしたが、期待が膨らみます。 登山ルートは、1日目:上高地→横尾→槍沢→天狗原→南岳小屋 (実際は、槍ヶ岳経由に変更) 2日目:南岳小屋→大キレット→北穂高岳→涸沢→横尾→上高地 としました。 (1日目) 夜行バスは早朝5時20分頃上高地に到着。登山届を記入、放り込んだ荷物のパッキングをやり直し、5時40分頃、出発。横尾には、順調に7時40分頃到着。もしかしたら、天狗原経由でなく槍ヶ岳経由で行けるかもしれない、との望みが膨らんできました。槍ヶ岳に行ければ、こちらも凡そ35年振りとなります。槍沢の清流にも励まされペースが上がります。槍沢ロッジ、ババ平を通過し、10時30分に天狗原分岐に到着。これなら槍に行ける! 実は想いとは裏腹、この辺りからペースが落ちてきていました。槍沢ロッジより上部は日差しを遮るようなものはほとんどなく、炎天下の中、いつも携行しているアミノサプリや塩飴を出発時のどたばたで忘れてしまい、塩分補給できませんでした。仕方ないので、おにぎりを食してみましたが、効果なく失速。それでも12時40分頃、槍ヶ岳山荘に到着。塩分豊富な?カップヌードル(400円安い!)と塩味ポテトのお菓子を買い、一息入れました。槍の穂先へのルートは渋滞していましたが、13時30分に山頂到着。西鎌側はガスっていましたが、本当に久しぶりに槍からの景色を堪能しました。先もあるので14時には肩の広場に戻り、南岳に向けて出発。南岳への稜線はガスが立ち込め、時折小雨が降るような天気となりましたが、16時30分に南岳小屋に到着しました。 (2日目) 南岳の朝食は並んだ順に頂けます。朝食は4時45分からの予定(実際には4時30分に出して頂きました)だったので、4時前から並び、一番最初のグループで朝食を摂ることができました。本当はもう少し遅くから並んでも大丈夫でしたが、明日は普通に仕事、どうしても今日中に帰らないといけないというサラリーマンの悲しい性でしょうか。。。でもそのお陰で5時15分に小屋を出発。前日の後半から夜半にかけて風強く、ガスに覆われていたので天気を心配しましたが、天気は良さそうです!(やったー)北穂高岳や大キレットを前にして心ときめきます。南岳獅子鼻岩からの下りはスリップ注意ですが、難なくキレットの底部まで下りました。ここから長谷川ピークまでは、「これが大キレット??」と思えるほどのプロムナードコースで、左に常念、右に笠と楽しく歩けます。長谷川ピークからの下りは、最初の馬の背の通過が高度感あり緊張しますが、飛騨側への下降は見たほどではありませんでした。A沢のコルで一息入れ、その後飛騨泣きの通過となりましたが、ホールドはしっかりしており、怖さは感じませんでした。北穂高岳登り途中の滝谷展望台からは滝谷の大岩壁を間近に見ることができ、その迫力に圧倒されました。 大キレットは一見どうやって登るのだろうと思ってしまうほどの岩稜ですが、目印通りのルートをとれば、手掛かり足掛かりがあり、見た目ほどでないと思いました。目印を見逃さないことが大事です。また、すれ違えない箇所が多いので、対向者をよく確認することが大事と思いました。 7時50分頃、北穂高小屋に到着。美味しいコーヒーを頂きながら、越えてきた槍ヶ岳や大キレットを眺めながら想いを寄せました。北穂高岳山頂からの景色はいつもながら最高です。8時30分に山頂を出発。涸沢に10時20分、横尾に12時20分、上高地には14時45分に到着しました。上高地からの直ぐのバスは満席で、バスに乗ったのは16時、自宅に着いたのは22時半となりました。 (感想) 明日から仕事という割には、自分ながら「随分無理したな」という感覚ですが、それ以上に、40年近く心の中に抱いていた大キレットを踏破し、大きな充実感、達成感を味わえた2日間となりました。
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