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山登り・アウトドアの新定番

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羊蹄山

空上人さん YAMAP Meister Black

  • YAMAPマイスター:ブラック
  • 自己紹介:やっと自由の身になったので、やりたいことを色々とやってます。
    その中のひとつが山登り。若かった時にちーとばかりやってたのですが、四半世紀振りに再出発。
    道具をいちから少しずつ揃えてると、なんやかんやで仲間も増えてきて楽しい山旅が始まってます。
  • 活動エリア:
  • 性別:男性
  • 生まれ年:
  • 出身地:
  • 経験年数:10年未満
  • レベル:中級者
  • その他 その他

羊蹄山(蝦夷富士)・尻別岳

2015/07/22(水) 05:35

 更新

羊蹄山

公開

活動情報

活動時期

2015/07/21(火) 03:59

2015/07/21(火) 13:24

アクセス:355人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 1,657m / 累積標高下り 1,662m
活動時間9:25
活動距離12.11km
高低差1,554m

写真

動画

道具リスト

文章

いよいよ北海道にある日本100名山の9座目最後の山となった。
利尻から手塩の道の駅、旭川の親戚の家に泊まり、倶知安の半月湖野営場で車中泊とした。昨日なら最高の羊蹄山となったはずが、1日違うだけでこうも違う山になるのか。そんな思いであった。
午後は雨になるかもしれないし、今日を逃してはあと2、3日天候を待つことになる。早めに登って下山しよう。

4時、スタート。
まだ薄暗い空に木々の間から僅かに山頂を拝むことができた。
7月初めに幌尻岳を4時にスタートした時はもう少し明るかった気がした。やはり、日の出が遅くなっているんだな。大洗をスタートしてから3週間が経つのか、早いものだ。
登山届けの箱の中は暗くてよく分からなかったので、重ねて置いておいた。

1合目から看板がしっかり登山道の樹木に取り付けてある。
視界はさほど悪いわけではないが、スッキリとしてはいない。

2合目とまるで標高通りに看板が取り付けてある。

高さが増すと下界の景色も木々の間から見えてくる。ニセコアンヌプリが堂々と正面にそびえている。ニセコ比羅夫スキー場の様相がはっきりと見え、冬はスキー場ですと言っているかのようである。昔、比羅夫スキー場からみた羊蹄山の姿は目に焼き付いている程の感動をもたらした。それほど美しい形だ、羊蹄は。

時間と標高が比例するように何合目の看板が目に入ってくる。コニーデという成層火山であるが故の理由のようだ。
同じように高度の違いで様々な高山植物の鮮やかな色の花々が登山道の横に生えてくる。
パチパチとカメラに記憶してもらう。僕の脳ミソの記憶装置ではオーバーフローしてしまう。

8合目あたりだったろうか、上からゴソゴソ音がする。ヒグマじゃないよな。嫌だよヒグマは。今頃降る人? やっぱり人みたいだな。

欧米人のyouだった。
『え、もう降りているの?』
『ハイ』
『何時から登ったの?』
『暗いうちから』
『すごい早いね』
オーストラリア系の訛りの英語を喋っていた。
降りてくるスピードも早かったが、登るスピードも早かったんだろうなあ。羅臼岳で会ったyouといい、羊蹄山で会ったyouといい、何故に若者欧米人youはそんなに早いの?

そうこうしていると、9合目に到着した。
そのまま、山頂方向に向かうのは面白くないので、避難小屋を経由して真狩コースからお鉢巡りをして、山頂に行くことにした。
今までの登り一辺倒の登山道と異なり横に回って行くような軽いアップダウンのルートを歩いた。星ケ池やなだらかで申し訳なさそうな斜面には黄色い花々が絨毯のように咲きほこっていた。雲が流れ花々を隠したと思ったら、スポットライトのように雲が切れ鮮やかに花々が浮かび上がってくる。残雪の白色と草木の様々な緑色と花々の鮮やかな色を雲の切れ間がフォトフレームになって生きてる自然絵画にしてくれる。
こっちのルートに来て良かった。

避難小屋が見えてきた。古い避難小屋と新しい避難小屋が並んで建っていた。予約なしで泊まれるようだが、人数は限られている。
小屋に寄ってこようと思ったが、次第にガスってきているので、寄らずに真狩コースを登って山頂に向かうことにした。

結構険しくなってきた。やがて、火口のすり鉢にたどり着いた。
すり鉢の稜線からはすり鉢の火口がはっきり見えた。下界を見ることはできなかったが、火口は見えた。反対の稜線はガスって見えなかった。従って、単純に山頂に方向に向かったならば火口は見えなかっただろうなと思った。
お花畑やすり鉢火口が見えただけでも、ぐるりと回った甲斐があった。

次第にルートは岩場となり、赤いペンキマークのガレ場となってきた。風と雨のようなガスで厳しさが増してきた。時折、ストックを外し、三点支持で登る所も出てきた。
頂上は全く見えない。周りも見えない。後どのくらいあるのかもわからず、少し不安になってきた。GPSで確認してルートから外れていないので安心する。
見えた、頂上が。

9時10分、9座目最後の山、羊蹄山登頂。
比羅夫コースから登ってきた人がいた。
残念ながら山頂からは下の景色が見ることはできなかった。雲は厚くはなかった。待っていたら、少しでも見えるかもしれないとも思った。でも、次第に天候は悪くなる予報なので、景色はいい、登頂できたことを喜ぶことに気持ちを変えた。

最後の山になるので達成祝いの印として、今回応援してくれた友達がくれたたぶん100円ショプで買ったイミテーションの月桂樹の王冠を頭に載せて記念写真を撮ってもらった。
撮ってくれた人は何なのソレって顔をしていたが、面倒なので笑ってごまかした。

何人かが比羅夫コースからまた登ってきた。雲が切れるのを待つようだ。
僕は比羅夫コースの登山道を聞いて、下山することにした。

山頂からほんのちょっとのところで立ち止まった。
雲の動きが速い、下界が見えないかな。そう思いながら、雲の様子を伺っていたら、雲が切れ始め下界が見える部分が出てきた。その形は時々刻々と変化し見える形が変わっていく。
と、その時、明らかに『北海道の形』の切れ目が出来た。僕にはそう見えた。写真にも撮った。
羊蹄山が最後に僕に『北海道の山行ご苦労様』のご褒美をくれた。
足取りが軽くなった。する鉢の稜線から吹いてくる冷たいガス混じりの強風も先ほどのご褒美で気にもしなかった。

9合目に着くと強風は嘘のようにおさまり、コニーデの下山となった。時間と高度が比例する道だ。だいたい20分で1合降る計算だ。
時間だけを気にして歩いているとその分高度が下がってきた。

高度が下がると、ガスもなくなり、カッパを脱いだ。
登ってくる人達ともすれ違い、挨拶や山頂付近の情報やりとりしたりして会話を楽しんだ。
山登りが単調になると人間は話をしたがるようだ。
独りになると不安になって群れたくなるようだ。
人はそういうもんだ。だから今回は少し無理してでも人と話をすることにしていた。それで楽しい経験や知り合いができた。

12時55分、半月湖野営場に到着。
目標としてた9座を完登できた。
やったという感激より、何故かしら感謝の気持ちが自然と湧いてきた。

帰り仕度を終え、車を動かそうとしたら、大粒の雨が降ってきた。
自然に感謝した。

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