活動データ
タイム
08:01
距離
9.0km
のぼり
991m
くだり
1041m
活動詳細
すべて見るよく「ぢゃあ今度飲みに行こうや」とか「機会があったらご一緒しましょう」とか、いわゆる社交辞令ってありますよね。 まあ別れ際の挨拶ってやつです。 大概の人はそこで終わりますが、額面どおり100%で受け止める人間を知ってますか? ボクです。 今年の北アルプス遠征が諸事情で中止になりました。 代わりに以前から行きたかった法華院温泉山荘泊で楽しい時間を過ごしておりましたが、一度点いた火は消えない。 いや法華院が楽しかった分、火が大きくなってしまった。 もう頭の中は、北アルプス一色。 そんな時、ふっと思い出した以前yasuさんが言ってくれたフレーズ。 「金曜日の晩に関西まで出てきてくれたら立山ラクショーですよ。」 普通人なら社交辞令としてとるのだが、追い詰められた獣状態の自分にとっては神の啓示にも等しいセリフ。 10秒後にはLINEで「おいらを立山に連れてって」とおねだりですよ。 信じられないことにかなり早いレスポンスでOKの返信。 斯くしてaromaさんも巻き込み、第2次北アルプス遠征計画が発動と相成りました。 話しはトントントントン日野の2トンとスムーズに進み、懸念は天候のみ。 折しも台風18号が去った後で天候も悪くは無い様子でXデーを迎えます。 登山ショップの少ない四国人にとって神戸っつたら、これでもかとショップが林立する桃源郷なわけですよ。 金曜日の夜10時までに神戸を出れば十分始発に間に合うのだが、この機を逃すまいと四国人はかなり早い時間に神戸INします。 立山縦走の前哨戦として名だたる観光スポットには見向きもせず神戸ショップ縦走を試みますが遭難寸前です。 宝の山ぢゃん。 興奮冷めやらぬままyasuさんとの待ち合わせ場所に到着すると3人の人影が。 びっくり!もっさんとJimmyさんがサプライズお見送りに駆けつけてくれました。 おっちゃん涙腺が弱いから嬉しいサプライズに涙がでそうなの。 話しは盛り上がり、何だか後ろ髪を引かれる思いで出発と相成りました。 興奮でワクワクの我々を乗せて車は快調に立山駅に到着。 ケーブルカー、バスを乗り継ぎいよいよ室堂に降り立ちます! …まっっっっっ白… え?あれ?だって、てんくらAやったし、GPV天気予想も悪くなかったで? あ、雨も降ってるやん誰か雨乞いしてる?呪い? 頭が現実をなかなか受け入れてくれません。 まあ、うだうだ言っても始まりません。 一の越まで取りあえず行きましょうって事でスタートです。 3,000mはおろか2,000mも未経験の自分は必要以上に高度障害に不安を感じていたので、ゆっくり身体を慣らします。 一の越しでもあまり状況は変わりませんが幸い雨脚は強くないので雄山へと進みます。 周りも見えないしガラガラの急登なんだけど何故か楽しい。 これはこれでいいかなと思い始めたとき前方が明るくなって青も見えてきました。 よかった!お天気回復の兆し! 初の3,000m越えに、にやけ顔が止まりません。 山頂ではyasuさんのプレゼンツ 「笑ってもらって少しでも元気になってもらいたいんよ」グッズ リンゴのサングラスをかけて写真を撮りまくります。 周りですか?もちろん人でごったがえしてますよ。 少しずつ周りが見え始めた登山道を大汝山へと進みます。 そうココは「春を背負って」のロケ地。 今回のミッション1発動。 映画のラストで松山ケンイチと蒼井優が手を繋いでクルクルまわるシーン。 ボクとyasuさん再現です。 監督はaromaさん。 予想以上(笑)の出来映えに満足です。 どうやら高度障害も出ず身体も慣れたようなので一安心。 予定どおりのルートで先へと進みます。 真砂岳をトラバースして内蔵助カールに差しかかると要所要所でガスが晴れてくれます。 あちこちから歓声が聞こえてくる。 初の生カール。 雪渓と滑らかなカーブの組み合わせ。そしてスポットライトのような陽射し。 自然とおお!って声が漏れますよ。 別山に差しかかると頭の上は青! これは劔岳も見えるかもしんない。 ペースは一定にと分かっているけど止まりません。 山頂に着くやいなや劔岳の方角をチェックするもガス。 まあそんなに上手くはいかないやねー。 でも、お天気は回復してるので、しばらく待ちます。 周りではカメラ片手に似たような人たちでいっぱい。 ガスが動く度におお!とかもうちょっと!とか声があちこちで響きますが、しばらくは無理っぽいと判断。 チェックしながら先へ進みます。 朝の真っ白がウソのように周りの景色が我々を引き留めます。 贅沢な時間です。 ばっちり劔岳は姿を見せてくれなかったけど今回はこれでOK。 登って来なさいよって事ですね。 劔御前小舎でお茶を楽しんで下山です。 今歩いて来た峰々が徐々に上へ上へとあがっていく。 そしてナナカマドの色付きが徐々にせまってくる。 なんてロケーションなんだろ。 テン場から山荘までは遊歩道を登っていく最後にちょっといやらしい試練。 こんな事さえも楽しいですよ。 今夜の宿は雷鳥荘。 温泉付きでシャンプー等が使えるのはありがたい。 展望風呂から夕日を楽しんでまったり過ごす夜。 ありがとう今日も楽しかった。 翌日はうって変わってピーカン! やや複雑な気持ちだけど今日の予定は黒部ダム観光やしええでしょう。 ただし分刻みのスケジュールなので駆け足で進みます。 念願のとローリーバスに乗ってロープウェイで降りて行く頃にはもうドキドキ! そう自分はご存じダム好きおぢさん。 黒部ダムっつたらダム好きの聖地ですよ。 メッカですよ。 いざ鎌倉ですよ。 走り出したい衝動を抑えて歩いて行きます。 徐々に大きくなる水の音。 ゆっくりとカーブをまわると ドドドドーーーーーー! きたぁああああああああああああ! これだよぉーーー! なにこれ! あああ二重の虹だーーーーーー! (騒がしいので割愛します) そして第2ミッション発動。 黒部ダムのダムカレーを食します。 さすがに一皿全部平らげるのは無理なので3人でシェア。 グリーンカレーのピリッとした辛さが美味しゅうございます。 ゆっくり展望台へと行きたいところですが、タイトなスケジュール。 再訪する決意をし、ダムカードはちゃっかり貰って駅へと戻ります。 ケーブルカーだのとローリーバスだの四国人には珍しい乗り物を乗り継いで立山駅に戻ってきました。 周りの山はすっかり馴染みの深い植林の山容。 山を始めた当初、口では北アルプスとか行きたいよねーなんて言ってたけど四国人の自分にとっては外国のような感覚でした。 いつかなんて実際に来る日なんてないとさえ思っていたんです。 YAMAPで知り合いの輪が広がるにつれ、少しずつ行けるの? なんて思い始じめたときにトンと色んな人から背中を押されて一歩を踏み出しました。 うん!今回は始めの一歩。 まっててよ!来年また会おう! 最後になりましたが、社交辞令を真に受けて厚かましいおねだりを快く引き受けてくれたyasuさん 自分のワガママオンリーのプランに付き合ってくれたaromaさん おふたりに感謝します。 ぢゃ!またYAMAPで!
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