第一回 立山遠征

2015.07.26(日) 日帰り

活動データ

タイム

05:22

距離

6.8km

のぼり

689m

くだり

714m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 22
休憩時間
38
距離
6.8 km
のぼり / くだり
689 / 714 m

活動詳細

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AM4:00 室堂山荘の一室で奏でるシンフォニー。 編隊、ウェルネス、子だくさんのイビキの三重奏と山猿の歯ぎしりが織り成す交響楽団さながらの調べに目を覚ます部長。 そこにノグサーの寝屁の重低音が演奏に深みを加えた。 さて今日の天気は…と思うや否や、辺りの空気は一変し室内は地獄谷と化す。 有毒ガスを避け外に避難した部長の視界に、まだ夜の明けきらぬ立山の巨大な全貌が写し出された。 雲が高い。最高の天候だ。 不快な目覚めを一瞬にして忘れさせる絶景に早朝より部長のテンションはMAXの値を示す。 携帯を忘れた事を後悔し死を賭して部屋に帰ると、メンバーの息はまだあるようだ。 全員に避難を告げ、再び外に出ると別山方面より陽が射して来る。 明け行く空の色の変化に心奪われる部長。 その筆舌しがたい風景にしばし茫然とする。 《午前中だけでもいい。この天気よ、もってくれ》 部長は立山の神に祈りを捧げる。 6:12 食事と登山準備を済ませ、立山室堂山荘を後にする。 スタート直後の雪渓、真夏の雪に心踊るメンバー達に雪渓の歩き方を指導し慎重に進む。 雪渓と石畳を交互に歩く緩やかな登山道。 初めての3000m峰、いつもよりゆっくりとしたペースで歩みを進める。 6:59 一の越山荘到着。 山荘脇から憧れの槍ヶ岳と穂高連峰に、後立山連峰の峰々、左手には富士山山頂も垣間見える。 感動止まない部長の耳に 「このトイレは大をして、出なくても100円払うんですかぁ?」 と、小学生のような質問が… ウチのメンバーだ。他人のふりをしたい。 つくづくコイツらはいい所には出せない。 7:18 一の越山荘を出発。 ここからがこの登山の本番である。 少し風があるのでウィンドブレーカーを着て登山道を見上げる。 ガレた急登に落石に注意しながら、下を見る高度感に足を震わせ歩くメンバー達。渋滞もなく息を弾ませながら確実に高度を稼ぐ。 見えてきた頂上休憩所。山頂まではあと少しだ。 7:59 雄山山頂到着。 山頂からの景色と達成感に感動するメンバー。全員で記念撮影をし、高所恐怖症のウェルネスと子だくさん、おにぎりが食べたい編隊を残し、8:22 大汝山まで縦走を開始。 すると山猿から「富士の折立まで行きましょうよ」との提案が。 しかし次の予定もある。3人を待たせている。チームワークを何より大事にする部長は、ここは心を鬼にし「大汝まで行き、折り返す」と返答する。 歩きながら… 《すまん山猿、ホントは俺も折立まで行きたいんだぁ〜》 と部長の心の声が剱岳にコダマした。 8:35 大汝山到着 山頂で飛び廻る山猿を見て部長はある間違いに気づく。 今まで山猿をネジの足りない人間だと思っていた。しかしつぶさに山猿を観察した結果、コイツは人間に近い新種の霊長類だと確信した。今度学会にレポートを提出しよう。 レポートはさておき、みんなの待つ雄山に帰る。 9:25 下山開始 ひっきりなしに登ってくる登山者に道は大渋滞。落石の危険と滑る足元、高度感にますます足が震える冷や汗混じりの数名。 10:17 一の越山荘まで下山 見上げると蟻の行列のように次々と登山者が登っていく。ここまで下りれば危険箇所は雪渓だけ。 雪渓のたびに 「気をつけろよ〜転ぶなよ〜」 とカメラを構える部長と空気を読まない、真剣に雪渓を歩くメンバー達。 ノグサーだけは期待に応えてくれたが、絵面の貧相さに物足りなさを感じた部長。 リュージュのように雪渓を滑降して欲しかった。 部長はちょっぴりお茶目なドSでもある。 10:57 室堂ターミナル到着 最後にみくりが池までダッシュし、水面に写る立山を写真に収め、最高の天気を与えてもらった立山の神に感謝の念を捧げた。 アルプス入門コースとは言え、初の3000m峰。 いろんな不安がよぎる中、訓練の成果か落石も怪我もなく絶好のコンディションでの最高の山行だった。 第2回遠征に向け、次なる目標に照準を定める部長。 再びメンバー達は部長の掌の上で踊らされていく。

立山・雄山・浄土山 立山室堂前からスタート
立山室堂前からスタート
立山・雄山・浄土山 雪渓を慎重に進むメンバー
雪渓を慎重に進むメンバー
立山・雄山・浄土山 山頂まではっきり見える
山頂まではっきり見える
立山・雄山・浄土山 登山道より地獄谷を見下ろす
登山道より地獄谷を見下ろす
立山・雄山・浄土山 幾つか雪渓を通過し…
幾つか雪渓を通過し…
立山・雄山・浄土山 石畳の緩やかな登山道を順調に歩みを進める
石畳の緩やかな登山道を順調に歩みを進める
立山・雄山・浄土山 何度見ても美しい
何度見ても美しい
立山・雄山・浄土山 雪解け水が流るる沢
雪解け水が流るる沢
立山・雄山・浄土山 奥大日岳も素晴らしい
奥大日岳も素晴らしい
立山・雄山・浄土山 左手の浄土山
左手の浄土山
立山・雄山・浄土山 祓堂に祈りを捧げ
祓堂に祈りを捧げ
立山・雄山・浄土山 室堂平を見下ろす
室堂平を見下ろす
立山・雄山・浄土山 一の越山荘に到着
一の越山荘に到着
立山・雄山・浄土山 一の越山荘から憧れの槍、穂高連峰
一の越山荘から憧れの槍、穂高連峰
立山・雄山・浄土山 山頂までのガレた登山道を見上げる。落石に注意し慎重に
山頂までのガレた登山道を見上げる。落石に注意し慎重に
立山・雄山・浄土山 ビビりながら急登を行くメンバー
ビビりながら急登を行くメンバー
立山・雄山・浄土山 過酷な環境に咲く高山植物、所々に見る
過酷な環境に咲く高山植物、所々に見る
立山・雄山・浄土山 登山道より一の越山荘を見下ろす  かなりの急登だ
登山道より一の越山荘を見下ろす かなりの急登だ
立山・雄山・浄土山 室堂平全景
室堂平全景
立山・雄山・浄土山 訓練の成果かトラブルなくガレを行く
訓練の成果かトラブルなくガレを行く
立山・雄山・浄土山 ウェルネスは高所恐怖症、編隊もかなりビビっていた
ウェルネスは高所恐怖症、編隊もかなりビビっていた
立山・雄山・浄土山 白山の遠望
白山の遠望
立山・雄山・浄土山 前穂が登場
前穂が登場
立山・雄山・浄土山 休憩所は目の前だ  山頂まであと少し
休憩所は目の前だ 山頂まであと少し
立山・雄山・浄土山 富士山もはっきり確認出来る 想定外の快晴だ
富士山もはっきり確認出来る 想定外の快晴だ
立山・雄山・浄土山 山頂到着、雄山神社と鳥居
山頂到着、雄山神社と鳥居
立山・雄山・浄土山 雄山一等三角点
雄山一等三角点
立山・雄山・浄土山 全員で記念撮影
全員で記念撮影
立山・雄山・浄土山 大汝山への縦走路を一段降りたら剱岳が
大汝山への縦走路を一段降りたら剱岳が
立山・雄山・浄土山 山頂より室堂平
山頂より室堂平
立山・雄山・浄土山 大汝山山頂からの槍、穂高連峰
大汝山山頂からの槍、穂高連峰
立山・雄山・浄土山 山猿
山猿
立山・雄山・浄土山 ノグサー
ノグサー
立山・雄山・浄土山 部長
部長
立山・雄山・浄土山 大汝山山頂からの黒部湖 当初は第一目的であった
大汝山山頂からの黒部湖 当初は第一目的であった
立山・雄山・浄土山 断崖絶壁に立つ山猿  機能的に出来た短い足があの踏破力の源か…
断崖絶壁に立つ山猿 機能的に出来た短い足があの踏破力の源か…
立山・雄山・浄土山 念願の黒部湖を見下ろす山猿  タバコを覚えたのか、タバコの角度がムカつく
念願の黒部湖を見下ろす山猿 タバコを覚えたのか、タバコの角度がムカつく
立山・雄山・浄土山 後立山連峰と山猿に写真を撮らされるノグサー
後立山連峰と山猿に写真を撮らされるノグサー
立山・雄山・浄土山 大汝山山頂より剱岳 八ッ峰のスカイラインに感動
大汝山山頂より剱岳 八ッ峰のスカイラインに感動
立山・雄山・浄土山 んん!山猿が文明の利器を使っている⁉︎
んん!山猿が文明の利器を使っている⁉︎
立山・雄山・浄土山 富士の折立と山猿
富士の折立と山猿
立山・雄山・浄土山 いったいどこまで見えているのか見当もつかない
いったいどこまで見えているのか見当もつかない
立山・雄山・浄土山 富士山と南アルプス
富士山と南アルプス
立山・雄山・浄土山 雄山山頂に帰り槍、穂高のベストショット
雄山山頂に帰り槍、穂高のベストショット
立山・雄山・浄土山 雄山山頂より富山方面を望む
雄山山頂より富山方面を望む
立山・雄山・浄土山 渋滞する登山道を下り、一の越山荘より数珠繋ぎの登山者を撮る
渋滞する登山道を下り、一の越山荘より数珠繋ぎの登山者を撮る
立山・雄山・浄土山 期待通りに雪渓でコケるノグサー
期待通りに雪渓でコケるノグサー
立山・雄山・浄土山 晴れ渡る浄土山にも別れを告げる
晴れ渡る浄土山にも別れを告げる
立山・雄山・浄土山 最後は昨日と同じ角度からの立山連峰  次は三山縦走だ
最後は昨日と同じ角度からの立山連峰 次は三山縦走だ
立山・雄山・浄土山 4:15  室堂山荘からの立山
4:15 室堂山荘からの立山
立山・雄山・浄土山 4:25  真砂方面より陽が昇る
4:25 真砂方面より陽が昇る
立山・雄山・浄土山 4:30  次第に明るくなり…
4:30 次第に明るくなり…
立山・雄山・浄土山 4:45  見事な朝焼けが
4:45 見事な朝焼けが
立山・雄山・浄土山 5:20  快晴の立山連峰
5:20 快晴の立山連峰

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