三ツ峠 晴れない……ひと月ぶりの山行

一月ぶりの山行、諸事情を考慮し西桂から三ツ峠へ登る。家を出る時から空はすっきりしていない。途中、御坂では雨が降り出しどうしようかと悩みながら先へ進む。 トンネルを抜けると青空が見える。下り坂を右方向へカーブして行くと、富士山がくっきりと姿を見せている。右側の中腹あたりに細い雲が浮かんでいる。写真愛好家たちが道路脇でカメラを構えている。 このところの寒さと雨で、初冠雪するのではないかと思っていたが、全き夏富士。少々がっかりする。 西桂の登山口まで車で上がる。先行車はない。 思いのほか気温が高く、湿気も多い。歩き始めるやいなや汗が噴き出してくる。二股までくるとようやく正面に富士山を見ることができる。 近くのベンチには男女のカップルが頭を垂れてじっと座っている。どうやら一人の体調が優れないらしい。 今日は、富士山はここで見納め。この後は先ほど雨を降らせた厚い雲に覆われ、ほぼずっと白く霞んだ中の山行となる。 なかなかスッキリとは晴れない山行だが、それでも久しぶりに山の空気を味わい、心地よい汗を流して、山はいいなぁと口にする。