活動データ
タイム
28:18
距離
23.5km
のぼり
1564m
くだり
1565m
活動詳細
すべて見る三連休初日は仕事だったので実質二連休。 仕事が終わってお風呂に入り、スーパーで買い出し。 ガソリン満タンにしてハンドルを熊本方面へ向ける。 深夜0:00に道の駅そよ風パークに着くと、先に来て車中泊中のりこまる号を探す。 物凄く広い施設w。 事前に説明は受けていたので、すぐに見つけて隣にそぉっと駐車した。 寝袋に入り座席を倒して就寝。 朝、りこまるからのラインで起きる。 寝ぼけながら隣の車を見ると起きて準備していた。 トイレエリアへ移動してから、夜明けを見つつゆーっくり身支度。 ここで俺の担当だったアヒージョ用「例の粉」を忘れてきた事を思い出して青ざめる。登山口行く前に二軒スーパーに立ち寄ってみるも… 無い。例の粉が無い。どうしよう…😭 悲観する俺とは対照的にりこまるは冷静。 「ニンニクはあるから、あとこれを入れたら多分アヒージョになるよ 」と調味料をチョイスして調達した。 予定より30分遅れで五ヶ瀬ハイランドスキー場に駐車してからスタート。ごぼう畠登山口まで車道をテクテク歩く。 登山口からはずっと階段。牧の戸のそれと全く同じでめちゃくちゃキツい。 苦しい。早く稜線に出たい。 西郷どんの絵が書かれている縦走路に出た。 ここからは多少のアップダウンはあるが、基本ずっとずっとご褒美トレイル。 木漏れ日の下。涼しげな風に吹かれて稜線を歩く。 とても整備されて歩きやすいトレイルは、お話をしながら歩くにはうってつけだった。 あっと言う間に白岩山。この近辺だけ鹿避けネットで保護されており、お花がたくさん咲いていた。 「九州の山に生息する草花」と題した人工的な箱庭みたい。 ピークを降りてフェンスを潜ると、またいつもの風景。 立ち枯れた巨木、ブナ。なんとなく祖母山系に似たトレイルで落ち着く。 緩やかで、どこまでも続くような歩きやすい稜線。 二人共ランはやらないけれど、 「ここで走る人の気持ちが、少しわかる気がする」 ただ歩く事が楽しかったガキんちょの頃を思い出させてくれる、久しぶりのご褒美トレイル。 「ずっとこんな道だったらいいのに。」っていつも思うけれど、今日は本当にずっと続いてくれている。 数回の休憩をはさみつつ、水呑みの頭を経て扇小屋に到着。 途中我々を抜いて行ったお二人と、もうひと方。計3名の男性が今夜の小屋泊メンバー。 しばらくお話をしてから、ビヴァークポイントへ向かう。 16:00幕営完了。17:00までゴロゴロと過ごす。 即気絶。 りこまるが食事の準備している音で目が覚めた。いかんいかん寝たらいかん。 外に出て野菜切るのとか手伝ってみる。 例の粉が無いにも関わらず凄く美味しいアヒージョを作ってくれた。 斬新なチーズフォンデュもいただき、お腹いっぱい。 前日に天くらを見ると、風のとこいつもは「↑3」とかの表記なのに「微風」と書かれていた。初めて見た気がする微風w。 その通り無風状態で気温も低く過ごしやすい。 夜が更けると共に霧が立ち込めてきて、月も無し。漆黒の闇。聞こえるのは鹿の鳴き声のみ。 完全無音。くじゅうのようなバイクの排気音も一切無しの森の中。 たった1度聞こえた遥か上空を飛ぶ飛行機の音が唯一鼓膜を震わせる文明の声だった。 Bluetoothで文明の音を鳴らしながら語らう。 ついつい夜更かししてしまい23:00に就寝。 翌朝。二人共、暗黙の了解で朝日は見に行かず。 ゆっくり目の起床となった。 07:00かな?。テントを出ると晴天✨。木漏れ日が眩しく目が眩む。 徐々に焦点が合う。 そこで思い出す。 あぁ、そういや森の中だったんだな。 相変わらず無音の世界。 「天気良いからちょっと扇山行かない?」とりこまるからの提案。 朝食前に扇山へ歩きだす。 ピーク手前でりこまるが道を逸れ岩場へよじ登ると… 絶景だった。そういや脊梁でこんなに晴れた事は無かったな。いつも雨かガスだったもんな。 文句無しの晴天&雲海。名だたる脊梁の山々が連なる。 方角的にくじゅうも…阿蘇も…外輪山も…由布岳も。何も見えない。 今見えてる山々の名前、半分も知らない。 九州の背骨。 通称、九州脊梁山地。 自分にとってまだまだ謎な山域だなぁ。 扇山ピークを踏み一通り写真撮影後に帰宅する。 ゆっくりと朝ごはん。 デザートもコーヒーもいただく。 音楽を聴きながら、どちらからともなくのんびりと撤収を開始して10:00に撤収完了。 昨日来た路を引き返す。 なんとなく。昨日よりもほんの少しだけ葉っぱが色付いているような気がした。 気のせいかな?と思っていたけれど、りこまるも同じ事を言っていたのできっとまんざら言い過ぎでもなかったのだろう。 はらはらと枯れ葉が舞い落ちる。写真には残せない情景。 「もうすぐ秋がくる。」 少し前にカレンダーを見て思っていた事が目の前で着実に具現化されていく。 山も動物も冬支度だな。 歴史ある路をゆっくりと辿りながら、りこまると色々な話をして下山した。 歴史の話は勿論、本の話、音楽の話、山の話。昨日から話は尽きない。 何かを掘り下げて考えたり1つの事を突き詰める人の話は、本当に為になるし聞いていて楽しい。自分がそのタイプの人間だから。 本の感想もだけれど、何を思ってその本を読んだのか?だとか。なぜその曲を聴こうと思ったのか?だとか。作者がその作品を作るきっかけとなったバックボーンだとか。 そこまで話してくれる人はあまり居ない。 聞いていて新鮮でもあり人間性も見えてきて面白かった。 登山口へ降りる牧の戸階段モドキで膝がヤられ、スキー場へ降りる車道でふくらはぎがプルプルしてきたw。 いくらご褒美トレイルでも、距離と重量があるとヤられるね。ナメちゃーいかん。 ヨレヨレになったけれど無事にゴールできて一安心。 リフレッシュ&フル充電完了。 同行させてくれた、りこまるに感謝。 ━━━━━━━━━━━━━━━ アヒージョの粉を忘れた時点で、「もうアヒージョは作れない」と俺は思い込んでいた。その粉ありきだったから。 勝手に思い込んで勝手に絶望していた。 でも、そんな物無くても。そんな物に頼らなくても。 もっとずっと美味しいアヒージョはつくれるのだと学んだ。 こっちも感謝。
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