活動データ
タイム
08:44
距離
29.1km
のぼり
1009m
くだり
1241m
活動詳細
すべて見る(活動距離は車移動を含みます。iPhoneヘルスケアカウントで歩行距離26.3km) 昨夜の焼き鳥屋初ちゃんにてご一緒したおじさま達のひとりKさんは、2巡車遍路をした方。お遍路話で盛り上がり、23番札所薬王寺の奥の院にお参りするという話をしたところ、一緒に行きたいと。旅の道連れって事で、Kさんと玉厨子山へGO! 玉厨子山まではKさんの車で向かうので、歩き遍路としては遅めの7:30出発で、まずは23番札所薬王寺へ向かいます。納経は7:00からなので、この時間でもすでに多くのお遍路さんがいました。お参りの後、納経所で奥の院への道を念のため確認したところ、泰仙寺までの地図を頂きました。奥の院の御朱印も先にこちらで頂けます。 お参り後はKさんと待ち合わせ。車が走り出して直ぐ歩きの女性遍路さんを発見。昨夜「車のお接待をしたいんだけど、歩き遍路さんに声を掛けづらいんだよ」とKさんが話していた事を思い出し、声掛けてみましょうよ!と提案してみました。お遍路さんにはすごく申し訳なさそうに接待を断り、私たちがクルマに戻って出発するまで立ち止まって頭を下げて見送ってました。厚意は嬉しいけど自分の脚で進みたい気持ちもあり、こういう時の歩き遍路さんはとっても心苦しいのです。私も経験したのでその気持ちはよく分かりますが、3巡目の遍路ともなると人の厚意をありがたーく頂戴する図々しさを持ち合わせるようになりました。私もKさんに会わなければ玉厨子山まで歩く予定だったのですが、今回はありがたく車のお接待でお参りです。でもこういう出会いが遍路の醍醐味でもあります。 玉厨子山参道入口までは7kmほどの道のりですが、流石に車だと早い!あっという間に到着です。車にザックを置いたままなので身軽です。Kさんも足が丈夫でハイペースで参道を登ります。本堂までは苔むし滑りやすい遍路道と昔の砂利の車道が並走しています。行きは遍路道を、帰りの下りは滑ると危ないので車道を通ることにしました。 昔薬王寺が火事になったときに、ここに本尊さんが避難してきたというのが玉厨子の名の由だと聞きましたが、今は寂しい雰囲気です。本堂からさらに登った先には「いわや」と呼ばれる巨石があり、こちらにも仏様がお祀りされています。本堂から先のこの道が、距離はそう遠くないものの、なかなかのアドベンチャーな道。昔は階段だったのだろう岩が崩れて苔むし非常に滑りやすく、またいわやの手前では倒木が道を塞ぎ、跨ぐのも潜るのも難儀。ちょっと冒険気分で楽しくもありました。 本日の宿泊地大砂までの道は眺めのないひたすらの国道歩きで楽しい道のりではありません。Kさんが景色の良い海沿いのサンロードを勧めてくれたので、そちらのルートを取ることにしました。全て歩くと国道ルートより5kmほど遠回りになりますが、第1展望台まで送ってもらえたので牟岐まで残り15kmくらいです。第1、第4展望台にはトイレもあるのでそちらの不安も無し。 10:10にKさんと別れ、再び一人歩く遍路道です。いや、お大師さんと一緒の同行二人か。 高い場所を走るサンロードからの眺めは最高!しかし暑い。陽を遮るものが無いアスファルトの道は厳しい。距離よりも荷物の重さよりも暑さにやられそうです。 第2展望台の駐車場では釣り道具を広げて片付けているおじさまとお話し。年に数回仕事で東京霞ヶ関に行くというおじさま。昔は東京に行くのが楽しみだったけど、最近は疲れて直ぐ帰ってきたくなると言ってました。東京のビルを眺めるより、海を眺めながらのんびり釣りする方が良いですよね、羨ましい。 この日、サンロードではウオーキング&ランイベントが開催されていました。交通規制があったため車が少なく歩きやすかったです。道路の所々にはイベントのスタッフさんたちがいたし、第3展望台には給水所が設置されてランナーさんにも数名会いました。普段は歩行者ほとんどが居ないだろうこの道に人の気配があったので、寂しさを感じることもなく楽しく歩けました。 ここまで1時間半ほど暑い中休みなく歩きバテて来たのと、流石に空腹を感じて来ました。座るところも無いため、パンを食べながら歩きます。お宿日和佐さんで朝食サービスで用意されていた食パンにジャムを挟んで持ってきましたが、暑さで乾いた口の中の水分がパンに奪われます。第4展望台手前で「暑い中ご苦労です。水分取ってください!」と交通規制をしていたイベントスタッフさんに声を掛けられ、アミノバリューをお接待で頂きました。冷たくて身体に染み渡ります!元気復活です。 懐かしさを感じる牟岐の小さな港を通り抜けると、もう鯖瀬は直ぐそこです。ここからいくつかトンネルをくぐります。距離は近くなるけどトンネル嫌い。できればあまり通りたくない。松坂トンネルの手前に遍路地図に掲載されていない旧遍路道への道しるべを見つけたので行ってみました。峠を登りトンネルの上を越えて進みと、国道へ直ぐに合流する道と海岸へ行く道の分岐がありました。海岸からも再び国道へ戻れるようなので、海岸ルートを選択。砂浜には釣りをしている先客がひとり。海岸散策が楽しくて、のんびり道草を食いました。 再び国道へ戻り歩いていると、おじさまが車を停めて飴ちゃんの小袋をお接待して下さいました。この方も一度車遍路をしたとのこと。一度でもお遍路を経験すると、他のお遍路さんに親しみを感じるようになり、出会ったばかりの人でも仲間のように感じます。おじさまもいつも車に色々用意して、歩きの人を見つけるとお接待するのだそうです。土佐市から徳島の自宅へ戻る途中で「これで今日4人目のお接待だよ」と話していました。 16:00過ぎに鯖大師到着。お参りして最後の1kmを歩く前に、牟岐のコンビニで買っておいた缶コーヒーでひと休み。普段は飲まない缶コーヒーも歩いた後はとびきり美味しい。 この日のお宿「大砂民宿」さんはお父様がやっていた宿を5年前に引き継ぎ、リフォームし営業再開したもので、内装も設備もピカピカです。Wi-Fiもバッチリ高速!お風呂はトルマリン入りで、湯が柔らかく温まります。お料理は民宿レベルを超えた手の込んだご馳走で、手作り胡麻豆腐とお塩で食べる新鮮なお刺身、そしてオーナーさん自ら釣った天然鮎の塩焼きがたまりません。写真を取るのを忘れてかぶりついちゃいました。ビールもこだわりのハートランド。ご飯もツヤツヤで言うこと無し!最高の夕餉に大満足。
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