活動データ
タイム
04:59
距離
8.7km
のぼり
915m
くだり
836m
活動詳細
すべて見る10月の開聞岳、そこはまだ夏だった。 出張の翌日に有休取得。働き方改革を率先して実行していると心の中で言い訳しつつ、鹿児島中央駅から山川駅経由でJR開聞駅へ。8:00スタート。そこから徒歩約30分、2合目登山口へ。鹿児島はどうしてこうも樹々の緑が濃いのか!常緑樹が多いためか。少し登ると2合目半。この半って何?登山者へのサービスかな? 歩き始めて先ず気付く。土が黒い!火山性の岩石から山体が作られてるのであろうか。その黒い土の上に小粒の石ころ、ずるずる滑る。急いではいけない、一歩一歩だ。 そんなことを考えていると、飛んできました本日1匹目のヤブ蚊です。 追いはらいつつ汗を拭う、するとまたプ〜ンとやって来る、イタチごっこもいいところ、開聞岳を楽しむどころじゃない!チクショー、始末してやる!と、今度は顔のそばに来たら顔を、頭の近くなら頭をひっぱたく。効いているのかいないのか分からないが、ヤブ蚊は際限なくやって来る。自分で自分をひっぱたく変なおじさんと化す。おかげで暑さで朦朧としかけた意識が覚醒する。 大汗をかきながら5合目。ここにベンチがある。ザックを降ろし水分補給だ。と、そこに会社スマホが振動し出した。協力会社のT版印刷のNさんからだ。 今ちょっといいですか?Nさんには有休のこと伝えていません。開聞岳の登山路、前後に誰も歩いてないことを確認し、無粋な会話がスタートした。はい、なるほど、そうですか、と話は終わる。 このNさん、言葉は丁寧だがぐいぐい押してくるビジネススタイル。小生割と好きです。 気づけば7合目。ツクツクボウシが鳴いている。眺望が開けている。東には長崎鼻に佐多岬、南に目を転ずれば遠くに屋久島、種子島が見える。思えば遠くに来たもんだ。直射日光が暑い。ここから山頂近くまでまた樹林帯の中だ。急にひんやりとする。大きな岩がゴロゴロ。ロープを使い、梯子を登り。暑さは少しましとはいえ、汗は容赦なく吹き出す。方位磁石で進行方向の確認。地図上のルートは時計回りに螺旋状に登っている。西へ、北西へ、8合目の標識、北へ、北東へ、9合目の標識、東へ、南東へ、そしていよいよ頂上直前は南へ向いて登る。 やった!ついに頂上に着いた!10:20。予定より2時間ほど早かった。 その時いくぶん焦り気味の、失礼しまーす、の声。ん?誰だ?どこにいる? 頂上は一面樹木が覆い尽くしており、 山頂を示す碑周辺のせいぜい30-40㎡くらいが腰を下ろせるところだ。しかもゴロゴロ大岩の上である。その岩陰に先客がいて、着替えをしていた。大きな体の30歳くらいの男性だ。体重は90-100kgはありそう。この巨大でよくもまぁ開聞岳山頂まで。お疲れ様です。 聞けば本日、生まれて初めての登山だそう。山を舐めていたとのことで、水も持っていない!小生のポカリ500mlを1本進呈、弁当はと聞くと登山口の駐車場の中だそう。これはイカーン。おにぎり、キャラメル、ミルクキャンディも進呈する。 下山後どこかにシャワーを浴びられるところ、知りませんか?と尋ねると自分も行こうと思ってたのでよかったらクルマに乗りませんか、とのありがた〜いお誘い。 えーいいんですか!とと言葉に甘えさせていただく。出会いに感謝、山の神様に感謝だ! そんな思いに浸っていたところに、60代くらいのご夫婦が登頂された。栃木那須にお住まいで、九州へは登山三昧のバケーションのようだ。霧島山、開聞岳、阿蘇山、それから中国地方の白山を踏み、最後は北陸の荒島岳経由で帰宅するとか。リッチだなー!こんな老後は夢のまた夢か。お元気で仲の良いご夫婦でした。 先ほどの大きな若者と下山。トレッキングポールも無いので1本貸してあげる。7合目までは岩の上に靴を置きながら降りていく。そこから下はずるずる滑るくだり坂との戦いだ。 13:30頃、下山完了。若者のカッコいいホンダシビックで指宿国民休暇村へ。若者よ、お前はその大らかな気持ちを忘れずに、大きな人間になってくれ!ありがとう!
活動の装備
- その他(Other)セブンイレブン 南高梅おにぎり
- 無印良品(MUJI)無印良品 バナナバウム
- その他(Other)財宝スポーツドリンク
- シルバ(SILVA)レンジャーコンパス
- モンベル(mont-bell)WIC パンツ
- カシオ(CASIO)腕時計
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)トレイルプロショック
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