おとうさん ありがとう

2015.08.03(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 46
休憩時間
51
距離
12.4 km
のぼり / くだり
635 / 878 m
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活動詳細

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今日は父の命日。 ちょうど一年前の今日のことがまるで昨日のように思い出される。 とてもとても暑い日だった。 携帯電話を持つようになって十数年、初めて着信画面に表示された「おとうさん」の文字。 何かあったら電話してねって番号を残していたけどかかってきたことは一度もなかった。 電話に出た瞬間に「あ・・・パパじゃない」ってすぐにわかって息が止まった。 この一年、たくさん山に登ったり、たくさんの人に支えられたり 少しずつ父の死を受け入れられるようになったけど この一回忌をどう迎えたらいいのかずっと悩んでた。 病気になっても、私に連絡をくれなかった父。 どうしてだろう?どうして知らせてくれなかったんだろう 元気ない姿を見られたくなかったのかな? それとも私のこと忘れちゃってたのかな? いっぱい考えても答えは出なかった。 だけど、山に登るといつもこころは父との思い出で一杯になった。 一緒に登ったこともないのに くじゅうの景色にはなぜか安心感を覚えて・・・。 だから 「そうだ!一回忌はくじゅう山頂に登ってみよう。そしたらパパに会えるかも!」と思い立ったのです。 昨日、先にお墓参りをして、そのときに「明日は曇りだけど、パパの顔、少しだけでも見せてよね」ってお願いした。 そして今日、前の晩のどしゃぶりが嘘みたいに晴れてる! 星も月もきれいに出てる 牧ノ戸峠からの出発。月明かりだけで歩けそうなくらいに明るかった。 よし!頑張って登るぞ~!と。 いつもの道、いつものきつさ・・・それでも気持ちは山頂を目指してた。 多少きつくても、今日は絶対弱音吐かない 御池のあたりではもう、空がピンク色に染まりつつあって 気持ちはすごく焦ってきたけど、走れるわけでもなく。 「待って、待って」と心の中でつぶやきながら、慎重に足を運ぶ。 山頂についたら、まだ太陽は顔を出してなかった。 でも、数分で・・・少しずつ出てきた 「間に合った~」と安堵。 Sおとーさんに、「おとうさーんって言ってもいい?」って聞いたら 「うん、いいよ」って。 他の登山者の方もいたからちょっと恥ずかしかったけど ありったけの声で「おとーさーん!!」って叫んだ。 私が登ってくるの、待っててくれたよね? ありがとうお父さん。 そして、連れてきてくれたSおとーさんありがとう。 家に帰って もう一度、アルバムを見返す。 「あ・・・」 たった一枚しかない父との写真は、ふだんカメラなど持ったこともない母が映した奇跡の一枚。ピンボケで残念なんだけど よくよく見てみたら「牧ノ戸峠」の看板が後ろにある・・・・! なんだあ・・・ 一緒に来たことあったんだね 忘れてたのは私のほうだったんだね。ごめんねお父さん。 でも、ありがとう。連れてきてくれてありがとう。 来年もまた登るね 待っててね

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