『四国遍路3巡目』13日目【その2】は27番札所神峯寺へ

2017.10.12(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 37
休憩時間
17
距離
7.3 km
のぼり / くだり
505 / 495 m
1 7
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活動詳細

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唐の浜東バス停で下車。私の他に男性の遍路さん二人連れも降りました。ここから標高430mの高さにある神峯寺を目指して歩き始めます。 その前に…、バス停前にはトイレが設置されていますのでこちらを利用。列車で神峯寺へ訪れる場合、無人駅にしては珍しく、唐浜駅にもトイレがあります。高知は広い面積に札所が少ないため札所間の距離が長く、歩きの女性遍路にとってトイレ問題は切実ですが、探してみると意外と公衆トイレがあるものです。これは大抵地元の方々が清掃して清潔に維持されており、遍路向けと言うより、地域の方々のためや一般ドライバーや観光客向けの物なのかと思います。地図には無くても、遍路道から逸れた国道沿いの公園や、海水浴場の駐車場などに見つけられます。昔に比べて数も増えたような気がします。いざって時は、商店や地元の方に聞いたり貸してくれるよう頼んだりしてみて下さい。 神峯寺へ向かう道は車遍路と同じ車道を登る道。舗装されているとはいえ結構な斜度があり厳しいものです。道は途中から歩き遍路道に入り、九十九折の車道を突っ切るように進みます。距離よりも上り坂よりも車道を照りつける日差しに参りそう。歩き遍路道の木陰に入った時はホッとしました。 帰りの飛行機の時刻が気になり、少し急ぎ気味に歩いたせいか、想定90分のところ70分で27番札所神峯寺に到着。ここには高知の名水に数えられる「神峯の水」が湧いています。疲労と喉の渇きのため、参拝前に水場に直行しました。 参拝後ベンチで休んでいると、「荷物背負っているのに早いねー」と男性遍路さんにに話しかけられました。さっきバスに乗っていた方でしょうか?私より20分くらい遅れての到着です。ふと見るとザックを背負っておらず小さなショルダーだけです。 下山中にすれ違ったお遍路さんたちも、手ぶらや小さな荷物だけで登ってくる方が結構居ました。調べたところバス停近くのドライブインや商店でお接待で荷物を預かって頂けるようです。前の札所26番金剛頂寺からの歩き遍路道から少し外れますが、遠回りになっても身軽で登った方が断然楽ですね。 それにしても神峯寺への遍路道ではたくさんの外国人遍路さんとすれ違いました。往復する間に15人くらいは居たと思います。 感覚的には私が初めて遍路旅に出た10年前と比べて、1.5倍くらいに増えた感じです。 走るように凄いスピードで坂を降りていった女性、道端で胡座をかき食べたバナナの皮を積み上げていた男性、初老のご夫婦など沢山の外国人遍路さんがいました。軽トラックの地元のお兄さんと外国人遍路さんが話している様子は遠目に盛り上がっているように見えましたが、後でお兄さんが「英語は全然っ分からん。道教えたけど通じん!」と言っていたのが面白かった。 歩き遍路は欧米からの方が断然多いです。サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼文化があるため、歩き遍路を身近に感じでくれるのでしょうか。アジアからの遍路さんは団体バスの方が多い印象です。 以前、外国人遍路さんに英語のガイドブックを見せてもらいましたが、地図も大雑把で情報量も少ないものでした。ネットから情報を得ようとしても、ほとんどがは日本語のもので英語のサイトは少ないと思われます。日本人でさえ初めての歩き遍路旅は恐怖心や不安が大きいものなのに、海外で歩き旅に挑戦する彼らには感心するし、フレンドリーで物怖じしない様は素直に尊敬します。 日本人であれ外国人であれ、地元の方々はおおらかに受け入れ接してくれます。もちろん全ての人が温かな気持ちで遍路を迎え入れている訳ではありませんが、日本に素晴らしい遍路文化が残っていることを嬉しく思い、四国を訪れるたびに感動して、ますます遍路旅が好きになります。 今回の区切り打ちは以上で終了。季節外れの暑さに苦しんだ5日間でした。 唐浜駅からしんたろう1合でのいち駅へ。乗り鉄の鉄子としてはローカル列車は大好物です。のいち駅近くの龍馬の湯で汗を流して、さて東京へ帰ります。 次はいつ四国に来ようかなー。

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