keep walking

日曜の雨予報は揺るがなかった。 初めは傘をさせる道、思い出深いスガモリ→三俣の予定だったけれど、あまりにも悪天候の三俣は危ないのでやめた。 三俣って北千里に次ぐ遭難ポイントやし。 少しでも空に近付く為に宝満山へ向かった。 雨がしとしと降る中、傘をさして山道を登る。 今日は背中にコワレモノが入っているので、ゆっくりゆっくり。揺らさずに登る。 途中の100段で女性に追い付く。 コンビニ傘に雨具無し(着てないだけかもしれんが)。 上に登る程風雨が強くなる。 少し心配になり振り返り振り返り、女性と一定の距離を保ちながら登った。 途中女性は追い付いて来なくなった。風が酷くキャンプセンターへエスケープしたのだと察知し、安心して山頂を目指す。 山頂は立っていられない程の暴風雨。 三俣に登っていたら吹き飛ばされてたな。 早々にキャンプセンターまで降りると、先程の女性が軒下で雨宿りしていた。 「爆風やったけん山頂行かんで正解でしたよ。」などと少し話をして女性は下山していった。 小屋の中にいつも見かける顔が３名程見えたので、ガラス越しに会釈する。 中には入らず、軒下の外テーブルに座りお湯を沸かしてカップヌードルを食べる。 運良くコワレモノは形を保っていた。 食後に温かいココアを飲みながら、ほろ苦いガトーショコラを戴いた。 あと数日で親父の誕生日。 そっちの空は晴れてますか？。 ちゃんと毎日笑えていますか？。 山は登っていますか？。 まだ山を好きでいてくれていますか？。 俺は相変わらず登っています。 たくさん山友達もできたし。 もう面と向かって言う事は叶わないので。 見てっかわかんねーけど。 少し早ぇーけど。 「お誕生日おめでとう」