活動データ
タイム
25:14
距離
67.8km
のぼり
5912m
くだり
5383m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る2017/10/14(土)〜15(日) 雲取山(くもとりやま) 標高:2,017m 所在地:山梨県,東京都,埼玉県 グレーディング:4B(後山林道片倉谷ゲート<三条の湯>) 5B(鴨沢) 名山:山梨百名山,新・花の百名山,花の百名山,日本百名山,関東百名山,一等三角点百名山 飛龍山(ひりゅうさん) 標高:2,077m 所在地:山梨県,埼玉県 グレーディング:4B(丹波バス停<ミサカ尾根>) 4B(三ノ瀬<将監小屋>) 名山:山梨百名山,新・花の百名山,関東百名山 唐松尾山(からまつおやま) 標高:2,109m 所在地:山梨県,埼玉県 グレーディング: 名山: 雁坂嶺(かりさかれい) 標高:2,289m 所在地:山梨県,埼玉県 グレーディング:4B(西沢渓谷入口) 名山:山梨百名山 破風山(はふうさん) 標高:2,318m 所在地:山梨県,埼玉県 グレーディング:5B(西沢渓谷入口<雁坂峠>) 名山:山梨百名山 甲武信ヶ岳(こぶしがたけ) 標高:2,475m 所在地:山梨県,埼玉県,長野県 グレーディング:4B(西沢渓谷入口<徳ちゃん新道>) 4B(大弛峠) 名山:山梨百名山,新・花の百名山,日本百名山,関東百名山,甲信越百名山,信州百名山 国師ヶ岳(こくしがたけ) 標高:2,592m 所在地:山梨県,埼玉県,長野県 グレーディング:1A(大弛峠) 名山:山梨百名山,花の百名山,日本三百名山,信州百名山,一等三角点百名山 北奥千丈岳(きたおくせんじょうだけ) 標高:2,601m 所在地:山梨県 グレーディング: 名山: 黒金山(くろがねやま) 標高:2,232m 所在地:山梨県 グレーディング:2B(乾徳山林道駐車場) 名山:山梨百名山 山域:奥秩父山塊 天気:雨時々曇り 登山第六十九弾! 活動日記にまとめるのに時間がかかってしまい、2日も経ってしまいました。 過去、最長距離にして最大行動時間となった山行です。 おそらく、このメモも長くなると思われるので、面倒な人はすっ飛ばしてください!! 今後、奥秩父を縦走する方や、北奥千丈岳から西沢渓谷への石楠花新道を利用する方々への参考になればいいなと思います。 長いのでいくつかの項目に分けてみました。 ○計画実行に至る道のり編 前々から、日帰りで奥秩父に行っていて、いつかこの山々の稜線を自分の足で歩いて繋ぎたいという思いがありました。 そして、そもそも自分が去年、登山を始めるにあたって最初に打ち立てた目標が「山梨百名山踏破」。 幸いなことに、この一年大きな怪我なくここまで楽しい登山ができ、少ないながらも良き山友にも出会えました。山が大好きになりました。 そして、山梨百名山も残す所17座となり、この一ヶ月、甲斐駒、鳳凰、赤岳におかわり登山を始め、思うように残る山百に行けてませんでした。(残すだけあって、行きにくい理由があるのですがw) そんな中、八ヶ岳・秩父山系でのこるは、 金峰山、国師ヶ岳、黒金山、雲取山 の4座のみ。 金峰山は、去年から、山梨百名山をトリを飾ると心に決めていたので、実質残っているのは、国師ヶ岳、黒金山、雲取山の3座。 国師ヶ岳は、大弛峠まで車で行けるので、グレーディングも「1A」ですが、自分ひねくれ者なので、大弛峠からの楽々ルートは使いたくないと思ってました。しかし、そうなると難易度はとたんに難しくなります。 当初、「まあ、西沢渓谷から甲武信ヶ岳経由で、帰りくらいは大弛峠からバスかなんかで帰ろうか」と考えていたのですが、なにせ、甲武信ヶ岳にはこの一年ですでに2回も行っているので、あまり気が乗りません。 もう一つの案として、ネットで色々調べてみたところ、西沢渓谷の最深部まで林道がはしっていて、そこから国師ヶ岳まで「天狗尾根」というバリエーションルートがあるらしい。 これは、中々惹かれるものがありましたが危険ルートらしく実行には至っていませんでした。 黒金山は、乾徳山の奥にある山で、地味に行きにくい。そもそも、乾徳山にはすでに行っており、西沢渓谷からもいけそうだけど道険しそうで、なんやかんや残ってしまっていた。 雲取山は、2,017mの日本百名山ということで、今年かなり湧いている山で、誰か知り合いと登るだろーって思いと、奥多摩が遠いということで行けてなかった。 という、粒揃いの奴らを一気に登ってしまおうというのが、今回の「奥秩父主脈縦走+石楠花新道」を発案するに至った経緯である。 あと重要なのは日程。自分の都合上、あまり長い休みを取るのが難しく、最近やっと土日がフリーになったくらい。 つまり、実行するなら土日。 奥多摩湖からスタートするとして(石楠花新道を登るというのは現実的でなかったので)、どこで一泊するか、、 奥秩父縦走路は、小屋も多く、エスケープルートも沢山ある。もし、何かトラブルがあっても変更がきくと思ったので、強気に甲武信小屋を1日目の終着地にした。 結果的に、2日目の石楠花新道が手強かったので、1日目で甲武信小屋まで進めておいてよかった。それより手前だったら、2日目が帰ってこれなかったかもしてない。 ○いよいよ実行!1日目編 というわけで、いよいよ実行の時がやってまいりました。 正直、この土日、「ついに北アルプスデビューだぜ!!」をもくろんでいたのですが、土曜日は天気もちそうだけど、日曜微妙で、しかも初めてってことでビビリまして、近場になった次第です。。 まあ、つまり、奥秩父縦走しようって最終決定したのは前日の金曜日っていう、、お恥ずかしい限りで。 構想は練っていたし、あとは行ってみないとわからないので、土曜の深夜2時、奥多摩湖鴨沢を出発。(こんな無茶振りに付き合ってくれた相方に感謝です、、頭が上がらない) 天気は雨。ナイト&レインハイクスタート〜弾丸富士山を思い出す、、 レインウエア着て、グローブもして、完全防備なので雨はそこまで気にならなかったけど。 正直、気持ちは上がらないです、、不安しかない。 鴨沢から七ツ石小屋まで、単調なゆるーい登り坂が続きます。これが眠いったらありゃしない。 かといって、片側は斜面なので転落したらシャレにならない、、修行のような数時間でした。 なんとか、七ツ石小屋に着き休憩するも、凄まじいスピードで体が冷えていくのを感じたので先に進みました。 奥多摩小屋あたりで、徐々にあたりが明るくなっていくのを感じたまさにその時!!急にライトが消えた!?? 一瞬、何が起こったかわからなかった 出発前に充電していたのでバッテリー切れはなさそう、、雨に晒したから?? よくわからなかったけど、不幸中の幸いにも、あたりが明るくなってきていたので、なんとかライトなしでも歩けた。 一応、予備のライトあるし、最悪iphoneのライト(これで歩けるのか不明だけど)もあるけれど、明るさは劣るので、この時点で、今日の終着地である甲武信小屋に明るいうちにつかないとまずいなってことになりました。 その後、雲取山に着き、山頂にある避難小屋入ってみる。 想像以上に綺麗で、今までの修行を振り返りここで寝たい!って思った。(実際、5分だけ寝ました) でも、先を急がないと、今夜が悲惨なことになるので、切り替えて飛龍山を目指した。 2,017mで記念すべき山だけど、ガスってるし、このあともあるので、また今度、今年中に訪れたいです。 雲取山から飛龍山までは、アップダウン少ないのがメリットですが、あまり人が通っていないのか、笹が登山道を隠していて、左足(斜面下側)踏み外して転びそうになるってことが何回かありました。あと、雨なので、石、木の根滑りやすかったです。 飛龍山から将監峠までも、アップダウン少ないですが、先程と同様。倒木も結構あった気がします。 将監峠から笠取小屋までは、巻道使おうと思っていたのですが、崩落により通行止めで、仕方なく唐松尾山から行きました。唐松尾山からの下り、思ったりより道が不明瞭でルートに注意が必要でした。 笠取山は、前にいったので巻いて笠取小屋へ。朝からトイレをなんとなく我慢していたのですが、限界を迎えたので助かりました。 雁峠→古礼山→水晶山→雁坂峠は未知のルート ちょうどこの辺りから日の光を感じるようになり、予想外にも天気の回復! これが心の糧になりました。 雁峠から急登ですが、天気回復のため快調に登れます。途中からは富士山も見えちゃったりして、こんな俺でも神様も見捨てなかったんだなぁ、、笑 疲労はありますが、休み休みで乗り切れました 雁峠から雁坂峠オススメです!是非、古礼山巻かずに登ってみてください!! 雁坂峠から甲武信小屋までは、景色を楽しみつつも東破風山、木賊山への登りがきつく、何より時間との戦いでした。 一度通ったことのある道だったので、そこまで不安はなかったです。 景色は、最高とまではいかないですが、今までに比べれば桁違いに良いです。また、前回歩いた時はガスガスで何も見えなかったので、周りの山々が見えただけでも感動モノでした。 東破風山、木賊山への登りは、疲労困憊の体にジャブを打ってきますが、気合いで乗り切ります。 そういえば、スタートから笠取小屋、そして2日目の甲武信ヶ岳から西沢渓谷までは誰一人会わなかったですが、天気の良かった間のこの区間は、笠取小屋に人いたり、破風山の避難小屋に泊まるであろう人がいたりと賑やか??でした。 そして、夕日に照らされる破風山をみつつ、なんとか甲武信小屋に到着。テント立てたら、真っ暗になり、受付しました(危なかった〜) 無事、甲武信小屋つけて一安心。明日は降るのみ?ですー ○手強かった石楠花新道2日目編 一夜明け、4時過ぎから隣のテントで活動する音で起きます。 自分は、明るくなってから行動しようと、もう少し休憩。 6時過ぎに、そろそろ出るかーって思ったちょうどその時に、ポツポツ雨が降ってきて、急いでテント片して、出発準備。 小屋の前に屋根付きにベンチあってそこに一時避難。なんとかずぶ濡れ回避しました。 テン泊組は他に、5人組の男性と、ソロの男性の方。5人組の方々は甲武信ヶ岳ピストンで、今日は降るだけのこと。 ソロの方は、話してみると雲取山から1週間かけて清里まで行く予定らしく、今日で5日目?で目的地は大弛小屋。 ルートは一緒だったんですが、自分は西沢渓谷まで行かねばならぬので、甲武信ヶ岳までご一緒させていただきました。 話してみると、元々実業団でチャリ漕いでいたりと共通点ありそう!てかすげえ。 あっという間のひとときでしたが、楽しかったです。清里まで無事辿り着けていることを願います。 甲武信ヶ岳から国師ヶ岳までは、まあそこそこのアップダウンありますが、そこまで長くはないです。 倒木多いとHさんに言われましたが、確かに倒木多いです。通れないことはなかったですが。 国師ヶ岳への登りをやりきり、なんとか国師ヶ岳到着。 そのまま北奥千丈岳に移動、ついに奥秩父最高峰にたどり着きました! 金峰山もみれて達成感半端なかった。頑張った甲斐ありました。 北奥千丈岳から南に石楠花新道の始まりです。 石楠花新道への入口が岩と岩の狭い隙間を通るので、本当に大丈夫かと不安になりますが、その後はリボンもしっかりあり、踏み跡もあるので迷うことはなさそうです。強いて言うならば、倒木多いのでそれの回避の時にしっかり登山道に戻ることかな。 奥千丈岳は、ここがピークなのか?っていうほど、降っている時に急に出てきます。 ちなみに結構な急坂がひたすら続くので、登りはお勧めしません。 シラベ平に着くと、舗装路があります。駐車スペースもあり車で来れそうです。 このまま、林道で降るのも考えましたが、この機会に黒金山を逃すのは痛いので、チャレンジすることにしました。 まずは、ゴトメキを目指します。 ゆるい登り坂ですが、踏み跡明瞭で整備され歩きやすいです。 ゴトメキ分岐についたら、そこからトサカ(2047m)まで下り。 ここから踏み跡の気配が消えていきます。 徐々に笹が辺りを覆ってきて、それにプラスして倒木祭り。 笹と倒木の見事なコンビネーションで、倒木が消され、1本目の倒木をうまく回避しても、バランスが崩れた状態で2本目のとうが待ち受けており転ばされるという連携プレー しまいには、雨という気候で更に滑りやすいという、印象深い区間でした。 そのあとも、倒木は少し落ち着くも笹原は黒金山中伏まで続きます。 この区間は予想外でした、、 まあそんな感じで苦しみつつも黒金山になんとか到着。 展望0だったけれど、これがラストピークだと思うと感慨深い。 あとは、西沢渓谷まで下るだけかと思いきや、ちょこちょこ登りがあり心身共に抉られました。 また、かなりの急坂でしたので、ここを登りたいとは思いません。 ようやく、西沢渓谷の周回コースに合流し安堵しました。 疲れていたので、あまり滝は見なかったですが、西沢渓谷探検もいつかしたいですね。 ってなわけで、無事ゴール。2日目は予想以上に時間かかりました汗 ○終わりに 今回の山行で「また、こいつ無茶なことしてるよ」と、思われる方も多いと思うのですが、すいません、そういう性格なんです笑 普段生活していて、ふと面白そうなルートを思いつくと、どうしても実行したくなる体質で、その個人的に面白そうなルートっていうのが、今は「今回のルート」や前の「甲斐駒→鳳凰」なんでしょうね笑 少しくらいの無茶をしたい年頃なんだと自分に言い聞かせてます。でも、まだ登りたい山は沢山あるし、四季によっての違いもあるので、「死なない、無事に帰ってくる」をモットーに、注意したり準備はしようと思ってます。 今回、縦走してみて、辛いことがほとんどでしたが、1日目の午後の晴れ間や、2日目の北奥千丈岳での達成感など、やって本当によかったと後悔はないです。 あと、甲武信小屋で出会い、甲武信ヶ岳までご一緒させていただいた、1週間ほどかけて、雲取山から清里まで大縦走していったHさん。今はまだ、1週間あるなら、いろんなところに行きたい!と思いますが、何十年後かにHさんのようにのんびりした山旅をできたらいいな〜そんな大人になりたいですね。と思わせてくれました!出会いに感謝。 兎にも角にも、無事に帰ってこれて安心しました。 拙い文章をここまで読んでいただき、ありがとうございました。 面白ルート、まだまだあるので、乞うご期待!!
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