【医王山】秋山明浄にして粧うが如し

2017.10.28(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 52
休憩時間
1 時間 55
距離
8.2 km
のぼり / くだり
637 / 635 m
1 19
1 6
1 37

活動詳細

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≪コース≫ 8:25医王山ビジターセンター-9:46トンビ岩(休憩)-10:10トンビ岩発-11:18白兀山(食事)-12:40白兀山発-14:17医王山ビジターセンター ≪歩行時間≫ 登り=2時間29分(医王山ビジターセンター-白兀山)、下り=1時間37分(白兀山-医王山ビジターセンター) 「山粧(よそお)う」という季語の存在を知ったのはいつだったか。『臥遊録』にある「秋山明浄にして粧うが如し」が由来だという。この季節の登山の楽しみといえば、やはり紅葉狩りである。若々しい新緑の山も悪くないが、カラフルに粧いをしながらも、どこか枯れた味わいを醸し出す秋山の魅力は格別である。 二人の同い年の友人と医王山に登ることになった。一人は幼なじみの山仲間、もう一人は今年初めて白山に登ったというビギナー。二人とも山の情趣を解する豊かな感性の持ち主である。紅葉はまさに見頃。午前8時25分、錦秋の医王山ビジターセンターを出発し、まずは大池平へ向かう。 なだらかな登山道には激しい水流に削り取られた跡が残る。先週末、日本を襲った台風21号によるものだ。ゆっくりとしたペースで歩き、9時10分、大池平休憩所に到着。大沼の向こう側に、トンビ岩を冠した高さ100m超の岩壁がそびえている。 フリースを脱ぎ、いよいよ今日のハイライトであるトンビ岩への鎖場に挑む。二人の友人も急峻な岩場に怯む様子はない。いいスピードで高度を上げていく。振り返れば、美しい木々の紅葉が目に飛び込んでくる。約30分でトンビ岩に到達。その上に立つとあまりの高さに足が竦んだ。ついさっきまでいた大沼が小さく見える。 水分補給をしながら乱れた息を整え、白兀山を目指す。赤、黄、オレンジなど鮮やかな色に化粧をした山道を歩くのは楽しい。山頂手前の小白兀から金沢市街を一望する。11時18分、白兀山頂上に到着(標高896m)。空は厚い雲に覆われているが、展望台に上ると、立山、剱岳、白馬連山など遠くの山々までよく見えた。 ベンチに腰かけ、さっそく調理を始める。ホットサンドメーカーにハム、チーズ、キャベツを挟んだ食パンを入れ、バーナーで加熱する。弱火で丁寧に焼かないと、すぐに焦げてしまう。せっかく重い器具を担いできたのだから、ホットサンドといえども妥協せず美味しく食べたい。幸い上手く焼けた。友人が持ってきてくれたおしるこも美味しかった。 山頂でのんびり時間を過ごし、午後0時40分、来た道を戻り下山する。途中の分岐点で左に折れ、大沼を西側から回るコースをたどる。大沼周辺の美しい紅葉を脳裏に焼き付け、2時17分、医王山ビジターセンターに帰還。帰宅前に福光医王山温泉「ぬく森の郷」で入浴する。広々として眺望のいい露天風呂が秀逸だった。

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