竜門狭

　山梨百名山二つ登っても充分時間があったので、竜門狭遊歩道を落合三つ滝まで歩きました。峡谷には日川(にっかわ)が流れています。 　日川は織田･徳川連合軍に追われた武田勝頼を守るべく、家臣の土屋惣蔵昌恒が崖道の狭い岩角に身を隠し片手で藤蔓につかまり、片手に刀を持ち、迫りくる敵兵を次々に切っては谷川に蹴落した。次々と蹴落とされた屍の血で三日間も川水は赤く染まり、｢三日血川｣(みっかちがわ)と呼ばれるようになり、その後｢三日川｣(みっかがわ)、さらに｢日川｣になったと伝えられます。 　日川の水流は多く、水音が渓谷に響いていますが、流れは遊歩道からかなり下です。途中には水力発電所の取水口があります。落合三つ滝は対岸にあり、渡れないので垣間見れる程度でした。 　竜門峡入口から200～300ｍ下に｢田野の湯｣があり、汗を流しスッキリできました。ここは温泉宿石黒館があった所で昔、泊ったことがありました。廃業後、建て替えて市営の福祉施設兼日帰り温泉になっています。単純硫黄冷鉱泉とありますが無色透明、硫黄臭なくスベスベ感のある湯です。入浴は9:00～16:00(休業:月曜日)市外者￥600でした。