活動データ
タイム
11:20
距離
17.1km
のぼり
1305m
くだり
1286m
活動詳細
すべて見る3度目の挑戦は自分の経験不足を露呈する形となってしまった。 秋から冬にかけての九重の早朝はガスが発生しやすい。私はそのことを知らず、厳しさを身を持って体験することとなった。 11月4日、3度目の挑戦をするため、長者原で車中泊をし、午前1時半に大曲登山口を出発した。この時は天気も良く、満月が漆黒の青空に煌々と輝いていた。だが、すがもり越に着くころ急にガスり出し、辺り一面何も見えない真っ白な世界になってしまった。仕方がないので避難小屋で約2時間仮眠をして、ガスが晴れるのを待った。 午前4時、いっこうにガスが晴れる様子がない。しびれを切らした私は、日の出後、晴れることを期待して、三俣山への登山を開始した。 三俣山の西峰までは何とか辿り着けたが、それから先は絶え間なく吹き上げてくる冷たい強風に晒されて、前に進むことができなくなった。諦めきれない私は、西峰の手前の風避けできる場所で風が止むまで待機することにした。 暗闇、恐怖、ガス、強風、ヤマップの軌跡で方向が分かっても、見つからない踏み跡。もうそれ以上先へは進めなくなっていた。それでも諦めきれない私は行っては戻り、行っては戻りして、約1時間葛藤を続けた。強風はいっこうに止まない。私は諦めた。下山を開始した頃、夜が白み出した。 このまま帰るのはもったいないので、次の挑戦に備えて、星生山の近道を辿るために牧ノ戸登山口に移動した。 まおさんに教えてもらった星生山の山道は本道分岐から約20分で山頂に着けることが分かった。 帰り道、沓掛山周辺の紅葉🍁が素晴らしく、写真を撮りまくった。夢中になり過ぎてストックを見失い、星生山分岐まで探しに戻った 。 <三俣山南峰を登ってみる> 挑戦に当たって不安材料がまだ一つ残っていた。三俣山を最後にした場合、南峰は登りとなる。すがもり越側から登る方法もあるが、私は南峰にこだわっている。下ったことは2回あるが、登ったことはなかった。そこで11月11日、南峰を登ってみることにした。また前回失敗したのは三俣山の登山道を熟知していなかったのも原因の一つであった。2度通ったことはあるが覚えていなかったのだ。今回は南峰、本峰、西峰の繋がりをしっかり頭に焼き付けておこうと思った。そうしておけば夜道になっても迷わないで済む。 坊がつるから南峰を経て本峰まで、2時間程度で登れた。本峰から西峰を経てすがもり越へ下っていく時に解ったことがあった。それは西峰に寄らなくてもすがもり越に行ける道があるということだ。西峰は1700m以上ではないので寄らなければ時短ができる。三俣山の山道は複雑であった。脳裏に焼き付けるくらい知っておかないと夜道は危険だということが解った。今回登ってみて、自分の経験不足を思い知らされた。
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