青ヶ島 丸山

青ヶ島。大凸部のあと、カルデラの中に移動して、ひんぎゃと呼ばれる地熱を利用した釜に食材を入れにいきます。このひんぎゃは、もう一つのカルデラに相当する丸山の斜面一帯にある水蒸気の吹き出しを利用して誰でも使えるように整備されている他、サウナや塩の生産にも利用されています。斜面のいたるところから蒸気がでていますが、無毒でほぼ無臭。食材が蒸しあがるまでの間、45分ほど時間があるので、地熱で蒸し蒸しする中、丸山のお鉢巡りをしてきました。おそらく、アカコッコやカラスバトなどの珍しい野鳥がいたと思われますが、なにせあまり人の歩かない場所。落ち葉、枯れ枝だらけで歩けばバリバリと音がします。鳥が逃げて行く羽音だけが聞こえました。外からみた丸山はなだらかで優しい山容です。でもいざ歩いてみると、やはり火山。溶岩でできた岩や切り立った崖など、荒々しい山でした。八丈島もそうですが、青ヶ島も幾重にも溶岩、軽石、火山灰が重なってできていて、火山でできた島ということを肌で感じることができました。下山後は食材がちょうどよい具合になっていて、美味しくいただくことができました。