天生県立自然公園

籾糠山のある天生県立自然公園は現在、道路崩落の復旧工事のため白川村からは通行不能となっています｡ かなり遠回りになりますが、河合村方面からまわりこみます｡ アプローチが不便なため、例年に比べて入山されている方は少ないようです。 籾糠山は登山というより森歩きという感じです。人の少ない静寂にも関わらず、たくさんの昆虫の羽音、蝉時雨、鳥の声などのためいつも通りの賑やかさでした。 それでも顔の周りを翔び廻る虫には思ったほど悩まされなかったのは、戦闘機のようにドッグファイトにあけくれるトンボ達の働きによるものでしょうか｡ 日差しはきつかったですが、森の中はひんやりとして気持ちよく歩くことができ、楽しかったです｡ マルバダケブキは最盛期にあり、大きな黄花はひときわ目を引きます｡登山道全域をカニコウモリ、ガクアジサイが縁取ります。天生湿原には、シラヒゲソウが可憐に咲き並び、咲き残ったニッコウキスゲやワタスゲが遠くに見えました｡ 木平湿原では、モウセンゴケの花が見られます。トンボに獲物をとられるのか、虫を捕らえている様子はありませんでした｡