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山登り・アウトドアの新定番

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雨の大文字山 蝋燭の火も消えて

ソラリスさん YAMAP Meister Master

  • YAMAPマイスター:マスター
  • 自己紹介:気が付けば29年間、会社に勤めた事になります。出身は富山なのですが、首都圏勤務が長く、元々、車やバイクで全国を巡るのが好きで、何時の間にか山を訪れて旅行を兼ねて愉しむ山旅スタイルになっていました。何となく各位の山行日記の投稿が高山植物に似ているのかなと感じてます。メンバーさん一人一人の投稿が花です。花の愉しみ方は人其々で、自分はひっそり咲いている花を探すのが好きなようですが、百名山登山に憧れ、残りは8ですので華やかな花にも強い憧れが在りそうです。投稿は減りそうですが時々、花を探しにYAMAPを訪れたいと思っています。
  • 活動エリア:富山
  • 性別:男性
  • 生まれ年:1964
  • 出身地:富山
  • 経験年数:10年以上
  • レベル:初心者
  • その他 その他

大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山

2015/08/22(土) 03:36

 更新

雨の大文字山 蝋燭の火も消えて

公開

活動情報

活動時期

2015/08/17(月) 10:35

2015/08/17(月) 13:06

アクセス:549人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 1,150m / 累積標高下り 1,132m
活動時間2:31
活動距離5.00km
高低差401m
カロリー192kcal

写真

動画

道具リスト

文章

9月から父の抗がん剤治療が始まる事になり、8/16に京都で一泊し西本願寺に母の納骨で京都を訪ねて来ました。 16日が五山送り火である事が頭に無くて、YAMAPのゆかはぐさんが五山送り火の日である事をアナウンスして下さっていたのですが、送り火当日は鴨川に出て故人の霊を見送って、次の日に登山して、送り火で燃えた消し炭を貰えば良いとの提案を頂き、大文字山に登ってみる事にしました。

富山から父を車に乗せ、名古屋に出張中だった弟と清水坂の駐車場で待ち合わせして、残暑が厳しい折、賑やかな清水坂(五条坂)を歩いて想像以上に明るい雰囲気の大谷本廟に戸惑いを覚えながらも無量寿堂の中に入って、手を合わせて来ました。3人揃って会う機会も冠婚葬祭か正月、お盆程度で顔を合わせても直ぐに別れますが、法要が取り持つ縁で珍しく清水坂の喫茶店で世間話をしました。お互い口数は少なくなりましたが元気で居てくれる事が何よりも大事な事だと思っています。

宿は思い切って南禅寺そばの高級旅館を旅行サイトで予約したのですが手頃な値段で宿泊する事が出来て、元呉服商の東山を借景とした庭園を見ながら食事が出来ました。宿の女将が美人さんで父も酒が入って、何時もより雄弁だったので、満足してくれたのだろうと思っています。

自分は南禅寺周辺を軽く散策して夜は宿の女将が薦めてくれた出町柳で送り火を見学してきました。弟が京都の衣笠にある大学出身でそれ以外は京都とは無縁なのですが、賑わう出町柳で、もう見ることも無いだろう、送り火の風情を心に焼き付けながら山が故人の霊を見送る景色を眺めて来る事ができました。お盆に迎えた故人の霊を五つの山と古都の人々で、見送るというのは誰が思い付いたのか、自分も故人を偲ぶ傍らには常に線香や蝋燭の火が在って蝋燭の炎を見つめて来たのだと思います。

宿に帰ると、父はお酒も入って寝ていました。暑苦しくて空調をつけようとすると寒いと言って怒り出すので、寝苦しい夜を過ごしていると夜半過ぎから雨になり、翌日は雨が弱くなったタイミングで大文字山に登って来ました。父を宿で待たせているので、時短狙いで登山口は一般的な銀閣寺でなく法然院から登りましたが、京都の蒸し暑さと父を待たせている焦りで登山道を外してしまい、悪い夢に魘されて、見通しが利かない森を彷徨うような登山になりました。それでも森を抜けると行く手が開け大文字の火床が見えて、目の前に見える京都の街並みに救われる気持ちになりました。火床から眺める京都の街並みは遠くもなく近くもなく、丁度良い距離感で街全体を見渡せるのが素晴らしいと思います。

火床で送り火が終わった跡の消し炭を拾い集めましたが、半紙にくるみ紅白の水引で結んで玄関に飾ると厄除けになり御利益があるそうで、来ていた登山者もレジ袋を用意して炭を集めていました。

火床から歩く事30分程度で大文字山山頂ですが、雨が降ってきて淡々と登り、一人山頂で佇んでいると、地元の登山者が一人登ってきて、山頂に温度計があることを教えて頂き見ると23度でした。山頂のテーブルや椅子は、その登山者の友人が資材を担いできて作ったそうで、そのテーブルと椅子を見ながら、色んな山話をしていると何時の間にか雨も止んで涼やかな風が吹いて暑苦しさも和らいだ山頂に、京都へ来て良かった、大文字山に登って良かったという思いが急に込みあげてきて山頂を跡にしました。

火床に戻ってくると、雨が上がった京都の街に薄日が少しさしてきて、また暑くなってきました。明日から会社で、残暑厳しい暑さが戻る頃には、送り火の事は忘れているのだろうと思いながら、もう一度、京都の街を見下ろして下山しました。

お盆休みも終わって会社に出社しています。オフィスの空調は経費節約で温度が高めで、少しイラつきながら仕事をしています。夜遅く仕事が終わって自宅に帰ってもお盆には、あれほど、明るく周りを照らしてくれていた仏壇の蝋燭の火も消え去って真っ暗です。お盆の送り火の事は夏の夜の夢です。(笑)日々の忙しさの中、駆け足で時は過ぎていき、ふとした拍子に、送り火の事を想い出す、そんな毎日が続いていきそうです。

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