完全に雪山だった大無間山

2017.11.24(金) 日帰り

活動データ

タイム

12:23

距離

18.3km

のぼり

2399m

くだり

2406m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
12 時間 23
休憩時間
1 時間 8
距離
18.3 km
のぼり / くだり
2399 / 2406 m
2 9
34
51
6
18
47
7
43
39
1 47

活動詳細

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目標の一つであった大無間山を制しました! 私が登山を始めた頃に参考にしていた「やまクエ」というサイトがあるのですが、そこで難易度順にソートすると一番上にくるのが大無間山でした。 名だたる名峰を抑えて全く聞いたことの無い山が最高難易度なんてどんな山なのかずっと気になっていました。 本当はもっと早くきたかったのですが、10月からの終末天候不順と都合が合わず延び延びになっていました。が、連休の谷間に有給を取りとうとうチャレンジです。 前日に一般道を6時間(´Д` )かけて、登山道近くの広い路肩に車を止めて車中泊。4:30スタート予定が起きたら5時過ぎといつも通りの滑り出し。 最初のCPである雷段までは普通の勾配。そこから小屋まではチョットキツイなーというレベルの勾配になります。 小屋付近で雪が残っていました。この時は久々の雪に心踊り、玉にして投げたり遊んでいました。後々嫌になる程味わうとも知らずに… 小屋を過ぎてから山がその牙を剥き始めます。崩壊地までまずは3つのピークを超えるのですが、全てが激登り下りです。帰りも同じことをするんか…と思いながらも意外に楽しくクリアです。前泊して体調万全で望んで正解でした。 そしてウワサの崩壊地に来ましたが、ここはそれ程難しくも無く、ロープをしっかり掴んでいけば問題ないと思います。崩壊地を超えて振り返ると富士山が綺麗に見えました。 そしてここからが最もキツイと言われる小無間山への急登です。距離と標高のグラフを見るとわかりますが、ありえない様な勾配?勾配とも呼べない様な激登りです。途中に雪がカチコチに固まってアイスバーンの箇所も有り、必要以上に難易度を上げてくれます(´Д` ) この激登りを超えると最後のピークである小無間山に到着です。わぁ、雪が積もってるなーと、雪だるまを作りかけましたが、かなり吹雪いて来て、遊んでいる余裕が無いことを思い出してリスタートです。 ここからは山頂までゆるーい勾配を進むはずであり、今日の勝利を確信していましたが、雪が笑えない深さになって来ました。表面は薄い氷の膜で、体重をかけるとバキッと踏み抜けてフカフカの雪になるのですが、この二重構造が脚に無茶苦茶な負荷を与えてくれます(´Д` ) 更に踏み下がった分だけ余計に足を上げなければならず、毎回のモモ上げ運動が負担に拍車をかけます(´Д` ) 更に更に、完全に氷に変わったアイスバーン状態で登り下りがあり、苔の生えて湿った岩以上の滑りやすさを演出してくれます。アイゼンなんて買ってもいないので、ポールの石突きのゴムを外し(知らないうちに雪の中に消えてた)、氷に突き刺します。更に踵から思い切り蹴り込んで強引に段差を作り、支点を確保して進みました。コレが尋常じゃなく疲れました(´Д` ) 全身運動をしているので暑くて喉が渇きます。が、まさかハイドレーションのホースの中の水が凍ってしまい出て来ません。ワイルドにそこら辺の雪の綺麗な所を食べました。 前半に稼いだ時間をロスしつつも何とか大無間山に到着!この前登った日本コバを思い出す様な地味で眺望の無い場所です。辛さにまったく見合わない… すぐに食事の用意でお湯を沸かします。が、火の勢いが弱く、風ですぐに消えてしまいます。やってしまいました、ガス缶を低温仕様の物に変えてくるのを忘れてました(´Д` ) せっかく保温カバーと合わせて先週買ったのに…カロリーメイトのみ食べ、じっとしていると寒すぎるので休憩を早々に切り上げ下山開始です。 帰路こそが大無間山の真価が発揮されます。足がギリギリしか届かない段差の激下りと、小無間山を含めた4つのピークが心をへし折ってくれます。避難小屋までは下山している気は全くしませんでした。 避難小屋に到着したのが16時過ぎ。明るいうちに下山は不可能な時間になりました。 どうせ暗くなるし、全然休憩できてないので少し小屋で休もうと思いましたが、結構雪が降っていたので、帰り道の道路状況が気になりました。まだタイヤを交換してないので、路面凍結でもしてたら帰れなくなります。気温が下がる前に何とか帰らねば…と最後の行動食を食べて下山再開です。 ここからは雪もほとんど無く、下りのみなので楽勝なはずですが、両膝が痛んできました。サポートタイツを履く様になってからは膝の痛みとは無縁でしたが、無理をし過ぎた様です。 膝の痛みはだんだん酷くなりましたが、17:40に登山口まで戻ってこれました。左膝が完全に動けなくなり、脚を引きずって車まで帰りました。 正直、冬山を全く想定していない装備だったので、小無間山で引き返すのが正解だと思いました。また悪い癖が出てしまい、生きて帰ってこられただけで御の字です。今日は大反省(´Д` ) もしこれから登る人がいるなら、冬山装備で行かないと本当に遭難してしまう危険性が高いと思います。ていうか登らない方がいいと思います。どうせ景色も良く無いし。 帰り道にジュース1L、ポテト、ラーメンチャーハンセットを食べたにもかかわらず、帰って体重計に乗ったら1キロ痩せてました。大無間山恐るべし!(;╹◡╹) ( ´Д`) 終わり

大無間山 夜中に着いた時、星がすごく綺麗に見えました。晴天が期待できます。
夜中に着いた時、星がすごく綺麗に見えました。晴天が期待できます。
大無間山 水場
水場
大無間山 鳥居をくぐってスタートです
鳥居をくぐってスタートです
大無間山 不気味…
不気味…
大無間山 雷段までは緩い勾配です
雷段までは緩い勾配です
大無間山 だんだん傾斜がきつくなります
だんだん傾斜がきつくなります
大無間山 こういう平坦な道は少ないです
こういう平坦な道は少ないです
大無間山 避難小屋手前で雪が残っていました。この程度を想定していたのですが…
避難小屋手前で雪が残っていました。この程度を想定していたのですが…
大無間山 小屋手前は良さげな幕営地です
小屋手前は良さげな幕営地です
大無間山 木の蓋をどかすと囲炉裏があります
木の蓋をどかすと囲炉裏があります
大無間山 上には寝袋も置いてありました
上には寝袋も置いてありました
大無間山 ガッチガチ…割れませんでした
ガッチガチ…割れませんでした
大無間山 避難小屋からが本当の戦いです。まずは激登り、激下りの3連続ピークが立ち塞がります
避難小屋からが本当の戦いです。まずは激登り、激下りの3連続ピークが立ち塞がります
大無間山 ウワサの崩壊地が見えてきました
何もしてないのに石ころが凄い勢いで落ちていきます…崩壊は現在進行中
ウワサの崩壊地が見えてきました 何もしてないのに石ころが凄い勢いで落ちていきます…崩壊は現在進行中
大無間山 目的地にも雪が残ってるな〜、程度に思っていました…
目的地にも雪が残ってるな〜、程度に思っていました…
大無間山 ナイフリッジになっています。最初のロープは太さ十分ですが、途中から2本の古いトラロープに変わります。
ナイフリッジになっています。最初のロープは太さ十分ですが、途中から2本の古いトラロープに変わります。
大無間山 こちらの斜面は落ちたら下まで滑って行きそうです
こちらの斜面は落ちたら下まで滑って行きそうです
大無間山 流石に近いだけあってよく見えました
存在感凄い
流石に近いだけあってよく見えました 存在感凄い
大無間山 崩壊地を過ぎて小無間山までが最もキツイ所でした
崩壊地を過ぎて小無間山までが最もキツイ所でした
大無間山 マジですが…と口にしてしまう様な勾配がひたすら続きます
マジですが…と口にしてしまう様な勾配がひたすら続きます
大無間山 小無間山到着
小無間山到着
大無間山 寂しい山頂です
寂しい山頂です
大無間山 目的地の大無間山がようやく見えました
目的地の大無間山がようやく見えました
大無間山 ここからは勾配が穏やかになりますが、雪が一層深くなりました
ここからは勾配が穏やかになりますが、雪が一層深くなりました
大無間山 深いところで30cmぐらいありました
足を取られてなかなか進めません
深いところで30cmぐらいありました 足を取られてなかなか進めません
大無間山 この様なキツイ勾配もたまにあります
この様なキツイ勾配もたまにあります
大無間山 つま先を蹴り込んで登って行きましたが、無茶苦茶疲れます…
つま先を蹴り込んで登って行きましたが、無茶苦茶疲れます…
大無間山 山頂手前で少しだけ眺望があり、南アルプスの山々が見えましたが、勉強不足で全然わかりません
山頂手前で少しだけ眺望があり、南アルプスの山々が見えましたが、勉強不足で全然わかりません
大無間山 山頂に到着!雪の重さでクタクタです
山頂に到着!雪の重さでクタクタです
大無間山 山頂は周りが木で囲まれて眺望はゼロです
ん〜、たまりませんね
山頂は周りが木で囲まれて眺望はゼロです ん〜、たまりませんね
大無間山 かなり吹雪いてきました
かなり吹雪いてきました
大無間山 日陰の場所はアイスバーン状態で恐ろしく滑ります
日陰の場所はアイスバーン状態で恐ろしく滑ります
大無間山 下山時の三連ピークは萎える…下山している気がしません…
下山時の三連ピークは萎える…下山している気がしません…
大無間山 逆からのアップダウンの方が難易度高い気がしました(ただ疲れていただけかも)
逆からのアップダウンの方が難易度高い気がしました(ただ疲れていただけかも)
大無間山 小屋まで戻ってきました…これで登りはおしまいです
小屋まで戻ってきました…これで登りはおしまいです
大無間山 流石に5時を過ぎると真っ暗です
流石に5時を過ぎると真っ暗です
大無間山 登山口まで戻ってきました!だが車まではまだ遠い…
登山口まで戻ってきました!だが車まではまだ遠い…
大無間山 無事帰還。ヨカッタ…膝チョー痛いけど
無事帰還。ヨカッタ…膝チョー痛いけど

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