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夏休み日記Ⅵ:そして、天空へ…

とっさん YAMAP Meister Master

  • YAMAPマイスター:マスター
  • 自己紹介:未記入
  • 活動エリア:福岡
  • 性別:男性
  • 生まれ年:1964
  • 出身地:
  • 経験年数:公開しない
  • レベル:公開しない
  • その他 その他

穂高岳・槍ヶ岳・上高地

2015/08/25(火) 07:55

 更新

夏休み日記Ⅵ:そして、天空へ…

公開

活動情報

活動時期

2015/08/22(土) 05:41

2015/08/22(土) 13:33

アクセス:1169人

タグ

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 1,875m / 累積標高下り 313m
活動時間7:52
活動距離7.46km
高低差1,679m

写真

動画

道具リスト

文章

長編ですのでななめ読みでどうぞ^^


★プロローグ

20時ちょうどの博多駅発ののぞみ号に乗るべく、少し早めに在来線に乗ります。
サラリーマンや学生さんにまじって、山登り姿でやや浮いていますが気にせずに。

すると、車内放送。
「どっかで人身事故があったので、ちと遅れるかもよ」
でもまあ、1時間くらい余裕みてるんで大丈夫だろう。
すると、南福岡駅でまた、
「ちょっといつになったら発車できるか見当がつかないわ。となりのホーム見て。特急が止まってるでしょ。君の電車はまだまだ後よ」
もしかしたらやばいかも。

ザック引ったくり電車を飛び降りダッシュでタクシー乗り場へ。
ひぇー、10人くらい並んでる。まじかい。しかもタクシーがちっとも来ない。
一応、博多駅行く人手ーあげろ、と聞いてみる。しーん。
タクシーを待つ。1台来るのに2〜3分かかってる。やばい、超やばい。
あと5人。事情を話して順番変わってもらえないか尋ねるも全員却下。
みんな早く帰りたいよね、仕方ないか。

やっと順番がまわってきたのが発車15分前。もう99%はあきらめました。
一応タクシーの運転手さんに15分で着くか尋ねるも多分無理ですねー、雨で混んでるし。
あー、今年も終わったわー。しかも、日頃の行いが悪いとしか思えない終わり方。

車を走らせてもらいながら、念のため次の列車を探す。20時6分がある。
次、20時6分だけどどうですかねえー?と僕。
んー、それだったらぎりぎり間に合うかも、と運転手さん。
まじっすか、可能な限り頑張ってください、と僕。

それより後の列車では、今度は乗り継ぎのバスに間に合いません。
怒涛の運転が始まりました。内容は書けません。
で、3分前に博多駅着。
運転手さんに礼を言って1000円多く渡し、ダッシュ。
そして飛び乗る。
ザックを網棚に乗せ席に着くと同時に発車。1分前でした。


★上高地から紀美子平へ

昨年台風のために行けず、1年間温めたこの計画。
出だしからつまずきながらも、新幹線からさわやか信州号(バス)を乗り継ぎ、奇跡的に上高地に降り立つことができたとっさん。
タクシーの運転手さんに超感謝です。

しかし、上空には今にも落ちてきそうな厚い雲。
バスターミナルには沢山の登山客が。
そのほとんどが涸沢を目指すみたいで、岳沢方面に歩き出したの僕を含め3人だけ。
雨降りそうだからねー。こっちの道は雨降ったら大変らいしからねー。
まあ、岳沢小屋までは行ってみよう。敗退でもいいや。
約4キロの地味な上り。岩ゴロの道や風景は宝満山+久住男池からの道、といったところでしょうか。

そして、やっぱり雨、きました。
最初はポツポツからやがてザーへ。
一昨日、雨練習しといてよかった?!
しかし、小屋より上の重太郎新道大丈夫だろうか。やっぱり危険かな、この雨じゃ。
かなり弱気になり、敗退が濃厚に。

そこへ、オレンジのレインの青年が僕を抜いていきます。
おー、すげー、とっさんを抜いていくとは(自信過剰)。

予定より30分早く岳沢小屋到着。
そこには先ほどのオレンジ青年が。
興味あったので話しかけてみます。

どこまで行きますか?
はい、奥穂からジャンダルム、西穂行ってみます。
えっ、この雨で⁈、、、

僕は予想外の彼の返事にあいた口がふさがらず、がんばって、と精一杯の激励をし、手を振って見送ります。と、同時に弱気な精神が吹っ飛んでいくのがわかります。よし、いくぞ、と。
気合いを入れなおし、重太郎新道へ。

重太郎新道は岩ゴロ道や、長いハシゴ、岩登り、など多くのアトラクションがありますが、それほど危険なところはありません。岩ゴロは宝満山程度、岩登りは阿蘇仙酔峡登山道上部みたいな感じですかねー。
それほど高度感はありません。
雨の日はツルツルに濡れた岩なのでスリップには要注意です。

紀美子平直下のスラブは鎖があるし、慎重に足をおけば大丈夫。
ちょうど宝満山の正面道のスラブみたいな。
ただし、高度は3000m近いですけど。

要は疲労との戦いです。長めの宝満登った後に仙酔峡ですから。ゆっくり確実に登らなくては。
ある程度の体力は必要でしょう。
そして、ここも30分早く紀美子平到着。少し休みます。


★前穂・吊尾根・奥穂

水分補給して、行動食食べて前穂に挑みます。
ここも雨が降ってなければスイスイ行けそうなのですが、足元は、滑る、尖った、たまに動く岩。
四肢をフルに使い確実に確保し、移動していきます。
3点支持は、足もですが手の確保が安全性を高めてくれます。

この日、唯一怖いと思ったのが岩をまいていく道。
片方は完全に切れ落ちており、足場、指をかける場所はあるのですが、雨でスリップすると
サヨナラです。例えるなら由布岳西峰の障子戸、鎖なしといったところでしょうか。
いやそれ以上に怖いです。

あとは、どんどん登っていき、ついに3000mを超え、そして前穂登頂。
独占だったので、いろんなポーズで写真撮ります。出来栄えは雨で散々ですが。
また、こっこさんから、裏メニューとして教えてもらってた2、3峰めぐりは、
むちゃはしないで、という天の声が聞こえ、断念。

しばし、山頂を楽しみ下ります。
下りもより一層大変です。不格好でもお尻をつきながら、慎重に。

紀美子平に戻り、吊尾根へ。
意外にも、今回いちばん神経を使ったのが吊尾根でした。
まず取り付き?からちょっとビビります。
道幅は十分でお花畑感覚で普通に歩けるところがほとんどですが、片方は確実に切れ落ちています。
そして、やはりあります、岩場。その上、距離が長い。
南陵の頭までの登りも、今までの疲労が蓄積しており、休憩が多くなりなかなか進みません。

それでも、自分を奮い立たせ、足プルプルで登り、ふと、上を見ると祠が。
あー、きたー、オクホー!  感動の瞬間です。

眺望はまったくありません。でもそんなこともうどうでもいいです。
祠の横にひとりで立っているのですから。

しばらく、祠を抱きしめ、やがて寒さを感じ、我に返ります。
急いで降りて暖まりたい。
その思いだけで山荘へ。
そして、テラスへ降り立ちました。


★穂高岳山荘の夕べ

白出のコルに建つ穂高岳山荘の扉をガラリと開けると、土間テーブルは登山客でいっぱい。
すごい!今まで体験したことのない雰囲気。
みんな、すげー連中なんだろうなあ、と少しビビるも俺もとっさんだ(意味不明)。
なめられてはいけないので、慣れた手つきで登山靴を脱ぎ、受付へ。
一泊2食で朝は弁当にしてください、とリハーサル通り告げる(したんかい)。
部屋の札と朝食券をもらい、まずはストーブで暖まる。

ああー、天国だー、あたたかいー。むっちゃ顔緩んでます、たぶん...
そして、暖かい食べ物が欲しい、ラーメンだあ。

再び受付へ行き、しょうゆラーメンとビールを注文。
土間のテーブルで、すげー連中にまじって食べる。
うめーーー!滑落しなくてよかったー。
ルービーマイウー!

落ち着きを取り戻し、この状況に慣れてくるとようやくすげー連中たちが普通の人に見えてきました。

さあ、着替えよう。部屋へ行きます。2階の黒部五郎岳の部屋へ。
すでに3人グループが到着されており、挨拶して着替えます。

まっぱになりお絞りで清拭し(おじさんばかりなので気にしません)すっきり!
疲れたのでちょっと横になります。

スーー...

30分間ぐらい落ちて、目覚めます。
散歩しよっと。

テラスへ出るとさっきまでの天気が嘘みたいに晴れ上がってます。
正面には涸沢カール、そのむこうに屏風岩から右に北尾根、さっきまでいた前穂高岳。
奥には蝶ヶ岳も。左には常念岳も雲から出てきそうです。

すると、風景を見ていた数人が騒いでます。
何かと思うと、ブロッケンです。
僕も急いで石垣の上に飛び乗り、背中で太陽を感じます。

うひょーー!屏風岩のガスに僕の影が。足なげーー!
そして、まーるい虹の輪に囲まれてます。
夢中でシャッターを切ります。
初ブロッケン...感動!

1回目の夕食の方ー、食堂へお集まりくださーい!

ブロッケン感動を引き裂くおばちゃんの声。
感動も飯には代えられません。
みんな急いで食堂へ。

久しぶりに見たちゃんとした定食。
味噌汁が温かくておいしい。周囲のおじちゃん、おばちゃんと談笑しながらの食事です。
茨城、富山、神奈川、京都、いろんなところからみえてます。
僕が九州からというと、みんなびっくり顔です。
なぜだろう?
ま、いいか。

食後は、同部屋のI.Kさんとコーヒータイム。茨城のかたです。
北穂から難所を通り涸沢岳を越えて来られたそうです。

お、そうだ、ヤマップの宣伝しなきゃ。
スマホでヤマップを見せるとI.Kさん、興味津々です。
早速ダウンロード、と思いきやIOSが低いらしくアップグレードしておきますとのこと。
LINE交換し、今後の情報交換を約束しました。

外を見ると夕焼けです。
長かった一日が終わりを迎え、最もゆったりとした時間をすごします。
朱く染まった読書室の中で、夕日を見ながら。

あたりも暗くなってきたので、再び外へ。

奥穂高岳の肩には半月が輝き、星もぽつぽつと出始めます。
そして数十分、漆黒の闇が白出のコルを包み空には満天の星。

何枚か写真を撮りますが、ファインダー越しに見るより自分の目に焼き付けたい。

撮影をやめテラスに寝っころがりぼーっと見ます。

どこの場所で星を見てもいつも思うのですが、ほんとに吸い込まれそうになります。
宇宙の一部になったかのような浮遊感が再び僕を襲います。

あまりの感動が嗚咽を誘い、やばいです、今夜のとっさん。

つづく



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