のさん。

「のさん」ってなんね。「つまらん」ちゅうこったい。両方とも～しては駄目っちゅうこと。方言はおじんギャグの父であるという格言が有ります。「のさん人」のことを「野山人」というと陶芸家の魯山人に似てるでしょう。かの有名なジェームスディーンなんか野山人です。そのこころは理由なき反抗。反抗なんかしているからのさんと。まあ簡単に日本語に訳すとリュックなき半登、更に恋愛相手は急登なおじゃうさん。「のさん」寒いおじさんだぁ。この辺で。 翌日談です。「のさん」と「つまらん」は必ずしも同じ意味、使い方では無いようです。「のさん」には同じ駄目でもことが起きる前の禁止の意味は無いですよ。良くない結果に対して、駄目だなあこりゃ。「のさんねぇ。」、たまらん、たまらないということです。「たまらんばい」とあっさりいうことの方が多いです。更に「のさん」には人を思いやる時に使う別の使い方も有ります。入院中の父の容体について、祖母が「のさんねぇ。」つまり、可哀想だ、大変だ、たまらない。駄目だなぁ。 私が学校で悪さをして母が「のさん」とぼやいていたことが今日やっと分かりました。学校から呼び出されて、どうしょうもないなあ。たまらんねぇ、駄目息子が。と丸い背中でした。おじさんギャグで笑ってはいられません。 どうやら「のさん」は福岡（大牟田、八女等）、長崎県（島原）、熊本、宮崎、鹿児島の方言みたいです。八女は余り使わない、久留米は「のさん」の言葉がないそうです。佐賀県、長崎県の両県は検索ではあります。若い方は分からないです。