約束の場所へ~東日原→天目山→蕎麦粒山→鳥屋戸尾根→川乗橋~

2017.12.10(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 17
休憩時間
2 時間 1
距離
15.0 km
のぼり / くだり
1472 / 1670 m
1
1 29
13
28
20
8
14
17
12
1 12

活動詳細

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2017年4月29日、雲取山へテント泊へ向かうために奥多摩駅前の東日原行きのバス停に並んでいると、「情報提供を求める」チラシを静かに配っている女性に出会った。 東日原→天目山→蕎麦粒山→鳥屋戸尾根→川乗橋の登山計画の途中で行方がわからなくなっている55歳男性の情報を求めるチラシだった。 私と同じ年。配っている女性が娘さんなら私の娘とも年齢が近そうだ。とても他人事には思えない。 バス停に並んでいた年配の方が「まだ見つからないの?」と声をかけた。娘さんは黙ってうなずいて静かにチラシを配り続けていた。胸が痛かった。 雲取山を歩きながらGW後にこのルートを歩いてみようと考えた。自分にできることがあるような気がしていた。 GW後に同じルートで計画を立てて、念のために奥多摩警察署に電話して最新の情報を聞いてみた。 GW中に見つかったとのこと。それ以上の詳しいことは話せないとのことだった。 一端は行く必要がなくなり計画は中止としたが、心のどこかで同じルートを歩いてみようと思っていた。 6月の感謝祭で奥多摩に詳しいてっちゃんにこの話をしてみた。私が行く時はご一緒しますよと言ってくれた。 11月のオフ会でガッツさんにも声をかけて今回の3人でも山行きとなった。 安全登山を心がけた。 東日原からヨコスズ尾根までは最初に杉林の中を急登。その後はヨコスズ尾根を快適に歩く。今回のルートの山々も確認できる。 木々の葉が落ちて左右の山々を眺めながら快適に歩ける。 途中に右の谷に切り立った急斜面を横切る場所が何箇所かある。落ち葉と隠れ石や根っこに注意して歩く。 1000mを超えると一部雪道となっていたが、その雪道も楽しく歩いた。 登山口から2時間半で一杯水避難小屋に到着。そこから約20分で天目山山頂だ。 あまり広くない山頂ながらその景色は絶景だ。雪をまとった富士山が美しい。都心のビル群も見える。 小春日和、山が静かに眠っている。私たちはその美しさにしばし見とれた。 頂上まで出会ったのは追い越された二人と一人で下りて来た方のみ。山頂は貸切状態。てっちゃんの用意した鶏ちゃんこを頂く。 これがまた美味い。富士山を眺めながらの食事は贅沢だなーと思った。 いい山だ。素敵な山なのに人気がないのは中級クラスということと、絶大な人気の雲取山や鷹ノ巣山のせいだろう。 今回は忘れ物をせずに食後のコーヒーを淹れ、ガッツさんのマシュマロ菓子に挑戦した。 頂上で一時間過ごして、仙元峠から蕎麦粒山へ向かう。ブナ林の素敵な尾根だ。振り返ればさっき登った天目山の3つの峰が見える。 天目山は東京側の名称で、三ツドッケは埼玉側の名称のようだ。三つのピーク、トッケ、尖った峰という意味らしい。 仙元峠は昔、秩父と奥多摩を結ぶ要所だったようだ。蕎麦粒山で年配の登山者お二人と出会う。私達が下る鳥屋戸尾根から登って来たという。途中のトラバースに気を付けるようにアドバイスを頂いた。 鳥屋戸尾根(とやどおね)は破線ルート。標識も目印のテープも少ない。踏み跡を慎重にたどる。 途中で迷いそうな場所に小さな手作りの案内板が3ヶ所あった。比較的新しくマジックで書いたような気がした。 この案内板は重要だ。鳥屋戸尾根を歩く人は写真に撮った標識を確認して欲しい。 鳥屋戸尾根は破線ルートを外れて歩かないことが重要だと思う。 年配の方の言われたトラバースは雪道の横断ではなく急斜面の横断の意味だったかもしれない。 途中に慎重に歩かないといけない場所が2か所あったのでその場所のことだったと思う。 てっちゃんの的確なルート探しとガッツさんのYAMAP位置確認でチームとしての威力を発揮して安全に下山できた。 一人で歩く時に足もとに注意しすぎると目の前の小さな案内板を見逃すかもしれない。 落ち葉、雪道、破線ルートは特に注意して集中して歩くことが大切だと思った。 自分への約束のルートを歩いて、ソロで歩くことも多い私にとって気づきの大切な時間となった。 心強い仲間とたくさん話せたことも幸せだと思った。 ご一緒いただいたてっちゃん、ガッツさん、ありがとうございました。 下山後、川乗橋のゲート横にあるお地蔵さんに感謝と祈りの気持ちで手を合わせました。合掌。 No.2017-07「約束の場所へ」 小春日和のなか 二日前に降った雪を踏みしめて天目山へ登った 山眠る、静かな山々を眺めながら歩いた 春に出会ったあなたとあなたのお父様のことを思いながら歩いた 私は何の情報も提供できなかったが ずっと気になっていた山々を巡ることができた 大好きなお父様の突然の悲しみは深く すべてのことが悔やまれるかも知れない しかし 天目山は素敵な山だと思った 今回のルートも魅力あるルートだと思った 迷いそうな場所には誰かが案内板に新しく鮮明に文字を書き込んでいる 山を愛したお父様が繋げてくれたものがあると感じた 私たちも安全に登山する事の意味を考える機会をいただいた そんなことを思った そんな思いを少しでも多くの方に伝えらればと思う 大好きなお父様への思いは 私たち登山者をやさしく包んでくれていると思う 自分への約束の場所は 安全という約束を確かめる場所になった ありがとうと祈りの気持ちを伝えます 2017/12/10 kiyo

雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 天目山からの富士山、今日も見とれる美しさでした
天目山からの富士山、今日も見とれる美しさでした
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 富士山をずっと眺めていたくなります
富士山をずっと眺めていたくなります
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 東日原バス停裏からの登山口です
東日原バス停裏からの登山口です
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 ヨコスズ尾根へ向かって登っていきます
ヨコスズ尾根へ向かって登っていきます
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 一杯水避難小屋までの案内標識はしっかりとあります。最初は急登でした。
一杯水避難小屋までの案内標識はしっかりとあります。最初は急登でした。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 登りの様子です
登りの様子です
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 途中の滝入ノ峰(1309m)の前後には右側の谷へ切り立った場所が数か所あります。落ち葉や積雪、凍結には注意が必要です。途中から少し雪道となりました。
途中の滝入ノ峰(1309m)の前後には右側の谷へ切り立った場所が数か所あります。落ち葉や積雪、凍結には注意が必要です。途中から少し雪道となりました。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 一杯水避難小屋。結構広くて綺麗です。トイレもあり。途中で昨夜泊まったという人とすれ違いました。昨夜は一人、かなり寒かったそうです。
一杯水避難小屋。結構広くて綺麗です。トイレもあり。途中で昨夜泊まったという人とすれ違いました。昨夜は一人、かなり寒かったそうです。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 天目山山頂。360度の絶景でした。
天目山山頂。360度の絶景でした。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 頂上にあった伐採禁止の立て看。伝説のおじさんへのメッセージでしょうか?
頂上にあった伐採禁止の立て看。伝説のおじさんへのメッセージでしょうか?
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 頂上で、てっちゃんの山ごはん。今日は鶏ちゃんこです。うまい!ご馳走様でした。
頂上で、てっちゃんの山ごはん。今日は鶏ちゃんこです。うまい!ご馳走様でした。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 今日は道具を忘れることなく美味しくコーヒーを淹れることができました。ドリップ2回とパーコレーターで1回淹れました。やっぱり山でのコーヒーは美味しいですね。
今日は道具を忘れることなく美味しくコーヒーを淹れることができました。ドリップ2回とパーコレーターで1回淹れました。やっぱり山でのコーヒーは美味しいですね。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 ガッツさんのガッツポーズ VS kiyoのダブルピース VS てっちゃんの水平ピース対決は、カッコ良さでガッツさんのガッツポーズの勝ちですね!
ガッツさんのガッツポーズ VS kiyoのダブルピース VS てっちゃんの水平ピース対決は、カッコ良さでガッツさんのガッツポーズの勝ちですね!
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 男たちの背中・・・
男たちの背中・・・
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 てっちゃんに狙われたショット。
てっちゃんに狙われたショット。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 てっちゃんを狙ったショット
てっちゃんを狙ったショット
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 鹿ですね。爪先がかわいい・・・
鹿ですね。爪先がかわいい・・・
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 こちらも鹿ですね
こちらも鹿ですね
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 仙元峠へ向かう途中の大木。ブナですかね。360度に枝を伸ばし山を見つめ守ってきたような存在感がありました
仙元峠へ向かう途中の大木。ブナですかね。360度に枝を伸ばし山を見つめ守ってきたような存在感がありました
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 仙元峠(1444m)、多摩と秩父を結ぶ道だったようです
仙元峠(1444m)、多摩と秩父を結ぶ道だったようです
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 祠があります。ナイスな二人。
祠があります。ナイスな二人。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 秩父から登ってくると最初に富士山が見える場所・・・。浅間とかけているのかな?
秩父から登ってくると最初に富士山が見える場所・・・。浅間とかけているのかな?
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 川乗山だと思います
川乗山だと思います
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 蕎麦粒山(1472m)。標識がちょっと高かったので顔が出ません・・・。ここから地図上の破線ルート「鳥屋戸尾根」を下ります。約3時間の下山ルートです。
蕎麦粒山(1472m)。標識がちょっと高かったので顔が出ません・・・。ここから地図上の破線ルート「鳥屋戸尾根」を下ります。約3時間の下山ルートです。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 しっかりした標識はここまで。踏み跡とたまにあるテープとYAMAP頼りに下っていきます。
しっかりした標識はここまで。踏み跡とたまにあるテープとYAMAP頼りに下っていきます。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 下山の様子。迷う場所が数か所ありました。中間点の笙ノ岩山の手前の「松岩の頭」前後は慎重にルートを確認します
下山の様子。迷う場所が数か所ありました。中間点の笙ノ岩山の手前の「松岩の頭」前後は慎重にルートを確認します
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 鳥屋戸尾根(とやどおね)
鳥屋戸尾根(とやどおね)
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 テープと踏み跡があれば安心ですが・・・
テープと踏み跡があれば安心ですが・・・
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 時々、落ち葉で踏み跡が見えなくなります。先頭のてっちゃんが周囲を見渡して確認して進みます。後ろのガッツさんが何度もYAMAPの位置を確認して「合っています」と声をかけます。私は何もしないけといいチームです。
時々、落ち葉で踏み跡が見えなくなります。先頭のてっちゃんが周囲を見渡して確認して進みます。後ろのガッツさんが何度もYAMAPの位置を確認して「合っています」と声をかけます。私は何もしないけといいチームです。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 迷いポイントの一つ。小さな表示があります。気付かないと真っすぐ進むような場所でした。文字は最近書かれたような気がします
迷いポイントの一つ。小さな表示があります。気付かないと真っすぐ進むような場所でした。文字は最近書かれたような気がします
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 曲がってすぐに急な斜面を横切ります。注意が必要です。
曲がってすぐに急な斜面を横切ります。注意が必要です。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 笙ノ岩山(1254m)。ここに登る途中にも左に巻き道のような紛らわしい場所がありました。
笙ノ岩山(1254m)。ここに登る途中にも左に巻き道のような紛らわしい場所がありました。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 最後の迷いポイント。この標識に気づかなければまっすぐ進んでしまいそうです。
最後の迷いポイント。この標識に気づかなければまっすぐ進んでしまいそうです。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 左側が切り立っており、落ち葉で滑って危険な場所です。
左側が切り立っており、落ち葉で滑って危険な場所です。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 途中にロープが張っています。慎重に後ろ向きで下りています。
途中にロープが張っています。慎重に後ろ向きで下りています。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 川乗橋まで下りてきました
川乗橋まで下りてきました
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 川乗橋のゲート前でコーヒーを淹れながら、一人バスに乗って東日原へ車を取りに行ったガッツさんを待ちます。ガッツさんは予定よりも早いバスに乗るために最後の400mを走ってくれました。ありがとう。おかげでみんなで温泉に入る時間が作れました。
川乗橋のゲート前でコーヒーを淹れながら、一人バスに乗って東日原へ車を取りに行ったガッツさんを待ちます。ガッツさんは予定よりも早いバスに乗るために最後の400mを走ってくれました。ありがとう。おかげでみんなで温泉に入る時間が作れました。
雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山 ガッツさんの差し入れ。下はブルボンのお菓子にガスで少し焼いたマシュマロをはさんで食べます。ちょっと食べにくいけどコーヒーに合います。上二つはガッツさん手作りの梅ジャムです。これが絶品。コーヒーに合いすぎました。ご馳走様でした。
ガッツさんの差し入れ。下はブルボンのお菓子にガスで少し焼いたマシュマロをはさんで食べます。ちょっと食べにくいけどコーヒーに合います。上二つはガッツさん手作りの梅ジャムです。これが絶品。コーヒーに合いすぎました。ご馳走様でした。

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