高野山町石道:九度山駅⇒慈尊院⇒高野山町石道⇒大門⇒壇上伽藍

2017.12.23(土) 日帰り

注意情報

この活動日記は、現在は立入禁止となっている区域を含んでいる可能性があります。
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チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 40
休憩時間
47
距離
21.3 km
のぼり / くだり
1603 / 867 m
11
20
10
17
5
2
36
35
7
43
33
17

活動詳細

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 五輪卒塔婆形の石柱が一町(約109m)おきに並ぶ高野山町石道(ちょういしみち)は、高野山への表参道で、世界遺産にも指定されています。九度山町の慈尊院から始まり、高野山大門を経て高野山上の壇上伽藍・根本大塔まで。町石に書かれた数字は、壇上伽藍が起点になっていますので、慈尊院の上に180町石があり、登るとともに、カウントダウンしていくということになります。ほぼ20kmの距離があり、標高でも約800mの登りとあって、なかなかの歩き甲斐がありました。  今回はYAMAP Eventsの企画で、計6名のグループでの行動となりました。朝の8時に慈尊院の上にある丹生官省符神社の階段上が集合場所。滋賀から始発でちょうど間に合いました。  今回は頼もしいリーダーの☆ひろし☆さんのお陰で、迷うことは全く無かったですが、最初の農道のルートでは、かなりややこしそうな分岐が何ヶ所かありました。また、逆コースも一人だったら難しそうです。でも、このルートは、町石がしばらく無かったら間違い、正しいルートなら、かならず町石が出てくるというメリットがあります。空海を意識しながら登る町石道は、普通の山道とはまた違う、独自の世界観を与えてくれるルートでした。  なお、南海高野線は相変わらず台風21号の影響で、高野下ー極楽橋間が不通でした。高野山駅と橋本駅の間でバスによる代行輸送を実施中。時間がかかるとの情報もあります。ただこの日は、高野山町内の定期バスに乗って高野山駅に着いたところで、切符を買ったらすぐに橋本駅行き代行バスが発車。1時間10分程で橋本駅に到着しました。代行バスのルートは、最後の写真のところに書きました。

高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 7:34九度山駅着の高野下行きで無事到着です。滋賀からは結構遠かったです。始発で来ました。
7:34九度山駅着の高野下行きで無事到着です。滋賀からは結構遠かったです。始発で来ました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 九度山の駅舎
九度山の駅舎
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 集合場所の、丹生官省符神社に向かって歩きます。正面に後で登る尾根が見えます。紅白の鉄塔の近くを通ります。
集合場所の、丹生官省符神社に向かって歩きます。正面に後で登る尾根が見えます。紅白の鉄塔の近くを通ります。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 干し柿づくりが、最盛期のようです。
干し柿づくりが、最盛期のようです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 古い街道を進みます。きっと空海も歩いたんでしょうねぇ。
古い街道を進みます。きっと空海も歩いたんでしょうねぇ。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 女人高野と呼ばれる慈尊院です。
女人高野と呼ばれる慈尊院です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) あとで見る、高野山上の根本大塔を小型にしたような見事な塔です。
あとで見る、高野山上の根本大塔を小型にしたような見事な塔です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) この階段の上が、丹生官省符神社。集合時刻の8時に、なんとか間に合いそう。
この階段の上が、丹生官省符神社。集合時刻の8時に、なんとか間に合いそう。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 階段途中の右側に、180町の卒塔婆形石柱。これが、高野山町石道の最初の180町石です。
階段途中の右側に、180町の卒塔婆形石柱。これが、高野山町石道の最初の180町石です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 丹生官省符神社。ここまでは、プロローグで、さあここからが、いよいよ町石道歩きの出発です。
丹生官省符神社。ここまでは、プロローグで、さあここからが、いよいよ町石道歩きの出発です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 最初の179町石。横には「文永六年十二月日」、これは、建立の時期。西暦では1269年にあたり、鎌倉時代中期ですね。正面、梵字の下に「百七十九町」。その下には、願主(寄進者)「陸奥守平朝臣時茂」と書かれているそうです。
最初の179町石。横には「文永六年十二月日」、これは、建立の時期。西暦では1269年にあたり、鎌倉時代中期ですね。正面、梵字の下に「百七十九町」。その下には、願主(寄進者)「陸奥守平朝臣時茂」と書かれているそうです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) まだ、朝霜が白いです。
まだ、朝霜が白いです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 「柿、柿、柿は和歌山」という、子供の頃よく見たTV和歌山のコマーシャルのフレーズを思い出しました。
「柿、柿、柿は和歌山」という、子供の頃よく見たTV和歌山のコマーシャルのフレーズを思い出しました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 青空に柿。絵になりますね。カキの生産量は、ミカンとともに、和歌山県が日本一です!
青空に柿。絵になりますね。カキの生産量は、ミカンとともに、和歌山県が日本一です!
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 今日は6人です。
今日は6人です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 竹藪に入ります。
竹藪に入ります。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 170町石。1町が約109m。10町で1090m来たことになります。でも先が170町と考えると、やっぱり長いです。
170町石。1町が約109m。10町で1090m来たことになります。でも先が170町と考えると、やっぱり長いです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) この標識を、たくさん付けていただいていました。
この標識を、たくさん付けていただいていました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 急登となり、見晴らしがよくなってきました。紀の川谷に、遠方は金剛山ですね。
急登となり、見晴らしがよくなってきました。紀の川谷に、遠方は金剛山ですね。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) こっちは日の昇る高野山方面。
こっちは日の昇る高野山方面。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 麓から見えていた紅白の鉄塔です。
麓から見えていた紅白の鉄塔です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) パノラマです。8枚の写真の合成。
パノラマです。8枚の写真の合成。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 柿畑の中にも町石。
柿畑の中にも町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 銭壺石(ぜんつぼいし)。この石の上に、道整備の給金を入れる壺を置いたそうです。
銭壺石(ぜんつぼいし)。この石の上に、道整備の給金を入れる壺を置いたそうです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 150町石は見逃したようです。これは149町石。二つ並んでいます。左は鎌倉中期、右は大正二年(1913年)に再建されたもの。たぶん左が行方不明になっていて、再建後発見され再びここに置かれ、二本になった模様です。
150町石は見逃したようです。これは149町石。二つ並んでいます。左は鎌倉中期、右は大正二年(1913年)に再建されたもの。たぶん左が行方不明になっていて、再建後発見され再びここに置かれ、二本になった模様です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 「六本杉」に着きました。地図がありました。
「六本杉」に着きました。地図がありました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 130町石。
130町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 落ち葉の道を進みます。
落ち葉の道を進みます。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 二ツ鳥居。ちょうど下にある丹生都比売神社の鳥居で、江戸時代前期・慶安二年(1649年)のもの。最初は弘仁十年(819年)に、弘法大師空海が木製の鳥居を建立したそうです。
二ツ鳥居。ちょうど下にある丹生都比売神社の鳥居で、江戸時代前期・慶安二年(1649年)のもの。最初は弘仁十年(819年)に、弘法大師空海が木製の鳥居を建立したそうです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 鳥居の脇に、120町石。やっと3分の1歩いたことに。
鳥居の脇に、120町石。やっと3分の1歩いたことに。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 白蛇の岩と鳥居。
白蛇の岩と鳥居。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 町石道のトイレです。すごくきれいに掃除していただいていて、ほんとありがとうって思いました。
町石道のトイレです。すごくきれいに掃除していただいていて、ほんとありがとうって思いました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 100町石。
100町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) なかなかいいペースで進んでいます。
なかなかいいペースで進んでいます。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 90町石。ついに、半分来ました。願主は「前越前守平朝臣時廣」とはっきり読めますね。平時広は別名北条時広で、続古今和歌集等の歌人として有名だそうです。
90町石。ついに、半分来ました。願主は「前越前守平朝臣時廣」とはっきり読めますね。平時広は別名北条時広で、続古今和歌集等の歌人として有名だそうです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 80町石。
80町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 下りも時々あります。
下りも時々あります。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 70町石。
70町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) かわいらしいお地蔵さま。こむやんさんのおすすめです。
かわいらしいお地蔵さま。こむやんさんのおすすめです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 国道に降りたところが60町石。矢立の集落です。
国道に降りたところが60町石。矢立の集落です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 名物のやきもち屋さんがありました。ここで、お昼に。
名物のやきもち屋さんがありました。ここで、お昼に。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 名物のやきもち。やわらかくて、暖かくて、お茶までいただいて、感激!一つ120円です。ぜひ、おすすめ。
名物のやきもち。やわらかくて、暖かくて、お茶までいただいて、感激!一つ120円です。ぜひ、おすすめ。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 深窓の令嬢が見下ろしています。
深窓の令嬢が見下ろしています。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 下には、黒ちゃんがいました。令嬢が見ていたのは彼?もちろん、町石道を歩く人も見てます。
下には、黒ちゃんがいました。令嬢が見ていたのは彼?もちろん、町石道を歩く人も見てます。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) オモトの真っ赤な実。35分程のお昼休憩を終え、再出発です。
オモトの真っ赤な実。35分程のお昼休憩を終え、再出発です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 袈裟掛石
袈裟掛石
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 押上石 このあたり、空海の伝説の石がいくつかあります。
押上石 このあたり、空海の伝説の石がいくつかあります。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 50町石。
50町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) このあたり、巨大な杉が目につきました。
このあたり、巨大な杉が目につきました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) かなり巨大です。でもこのサイズ、何本も見ました。
かなり巨大です。でもこのサイズ、何本も見ました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 薄暗い森の中から真っ赤に映えるのは紅葉かと思ったら、イイギリの実でした。
薄暗い森の中から真っ赤に映えるのは紅葉かと思ったら、イイギリの実でした。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 切り通しも何か所かありました。昔は人力で掘ったのかなぁ?
切り通しも何か所かありました。昔は人力で掘ったのかなぁ?
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 国道をクロスして進みます。
国道をクロスして進みます。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) そのそばに40町石。
そのそばに40町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 30町石。
30町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 鏡石。表面が平らだからだそうです。
鏡石。表面が平らだからだそうです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 初めて、流れに沿って登る道に。しばらくの間だけでした。
初めて、流れに沿って登る道に。しばらくの間だけでした。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 20町石。
20町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 橋を渡って。
橋を渡って。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 10町石。このあと、急斜面をぐいぐい登りました。町石は見当たりませんでした。やがて、登り切ったと思ったら・・・
10町石。このあと、急斜面をぐいぐい登りました。町石は見当たりませんでした。やがて、登り切ったと思ったら・・・
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) ジャーン、と目の前に現れた大門。確かに、ちょっと衝撃的なほど。よくできた演出ですね。それにしても大門は名前通り巨大な門です。先週見た、醍醐寺の西大門より、だいぶ大きいなぁ。
ジャーン、と目の前に現れた大門。確かに、ちょっと衝撃的なほど。よくできた演出ですね。それにしても大門は名前通り巨大な門です。先週見た、醍醐寺の西大門より、だいぶ大きいなぁ。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 大門の金剛力士像です。左が康意作の阿形像、右が運長作の吽形像。本来の左右と入れ替わっています。向かい合うように置きたかったので・・・奈良・東大寺の仁王像に次いで、日本で2番目に大きな像だそうです。
大門の金剛力士像です。左が康意作の阿形像、右が運長作の吽形像。本来の左右と入れ替わっています。向かい合うように置きたかったので・・・奈良・東大寺の仁王像に次いで、日本で2番目に大きな像だそうです。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 門の後ろには6町石。
門の後ろには6町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 2町石。
2町石。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 1町石。ついに、最後の町石にたどり着きました。
1町石。ついに、最後の町石にたどり着きました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) そして、ゴールは壇上伽藍。休憩入れて、ちょうど6時間程で町石道を歩きました。
そして、ゴールは壇上伽藍。休憩入れて、ちょうど6時間程で町石道を歩きました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) その中心は、根本大塔。
その中心は、根本大塔。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) なんとも大きく、崇高な塔です。
なんとも大きく、崇高な塔です。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 雪も少し残っています。
雪も少し残っています。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) こんな塔もありました。
こんな塔もありました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 金剛峯寺。この裏手にあたる、高野警察前のバス停から高野山駅行きのバスに乗りました。
金剛峯寺。この裏手にあたる、高野警察前のバス停から高野山駅行きのバスに乗りました。
高野参詣道(高野山・楊柳山・雨引山) 最後は町内のバスに乗って、高野山駅へ。ラッキーなことに、橋本行の電車代行バスがちょうど出るところでした。バスは高野山駅からR480に出ますが、ここは鋭角合流で切り返しができないので、いったん大門の先まで行ってそこで向きを変え、R480を下りました。また矢立で左に入り、志賀高野山トンネルを抜けて西高野街道で笠田に出て、R24を橋本駅に向かうルート。この日は道もまあ空いていて、高野山駅から1時間10分ほどでした。
最後は町内のバスに乗って、高野山駅へ。ラッキーなことに、橋本行の電車代行バスがちょうど出るところでした。バスは高野山駅からR480に出ますが、ここは鋭角合流で切り返しができないので、いったん大門の先まで行ってそこで向きを変え、R480を下りました。また矢立で左に入り、志賀高野山トンネルを抜けて西高野街道で笠田に出て、R24を橋本駅に向かうルート。この日は道もまあ空いていて、高野山駅から1時間10分ほどでした。

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