キナバル山登山2　山頂登頂から下山まで

　｢星が出ている｣の声で目が覚める。前日は天気が悪く山頂に登れず引き返したグループがいたので、我々はラッキー！ 午前1時30分起床、軽い夜食を摂りラバンラタレストハウス(3273m)をヘッデンを着けて出発。服装等は、晩夏の北アルプス山行と同程度。 　いきなり階段の急登に息が切れる。真っ暗闇の中を進むが登山道が整備されているため危険性を感じない。７㎞過ぎサヤット・サヤット・チェックポイイント（3668m）に着き、登録証のチェックを受ける。ここから草木の無いスラブ状の岩場が始まる。グループは10名、一名高山病で嘔吐しながらも山頂を目指す。 　先の地震後設置された木製階段過ぎると急峻な岩場が現れる。太いロープを持ちながら、フラットフッティングを意識して登る。山頂まで太いロープが張られおり、足場の悪い所では必要に応じロープにつかまりながら登る。 　風も無く穏やかな天気、東の空が明るくなって来たので初日の出を撮ろうと暫く待機するも、雲が厚くなり日の出は見られなっかた。山頂は狭く、記念撮影の順番待ちで渋滞。 　山頂北側の斜面下方では、雷が発生しているらしく雲が時々光っている。天候の崩れるを恐れ早々に下山。 　帰路の岩場はぬれている箇所も有り滑り慎重に下るも、滑って転ぶ。肘に擦り傷、長袖を着ていて良かった。 　ラバランタ・レストハウスで遅い朝食を摂り、不用な荷物をポーターに預けて下山。途中雨が降ってきた。山頂まで行けてラッキーだった。1月は雨期の始まりだからしかた無し。