秋雨の晴れ間に西穂高岳へ

2015.09.12(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 20
休憩時間
1 時間 47
距離
7.8 km
のぼり / くだり
917 / 917 m
10
30
7
4
22
8
45

活動詳細

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【アクセス】  新穂高ロープウェイの第2ロープウェイの始発は8時45分からですが、10月12日までの土日祝日は第2ロープウェイ登山上り特別便が6時から運行されています。  料金は往復 2,800円ですが、モンベルカードの提示で 2,500円に割引となりました。6kgを超える荷物は往復 400円の荷物券が必要です。今回ザックの荷物を絞って5kgでしたので、荷物券は不要でした。駐車場は少し離れていますが、登山者用無料駐車か、鍋平園地駐車場は無料です。 【感想/記録】  8月下旬からお天気が崩れ、9月は雨が降り続き、関東や東北地方では大きな水害も発生してしまいました。こんなお天気の中で土曜日は晴れの予報。日帰りで行ける山は?と考えると今年行くリストにあったのが、西穂高岳。西穂高岳独標までは冬に何回も来ていますが、ここまでは冬山の初心者向けコース。西穂高岳本峰は急峻な穂高岳連峰の一角を成す難所と言われています。  ヤマレコのレポートでは、やはり三点支持をしっかり守って行かないとダメな難所、また小学生でも行ける登山道がしっかり整備された山ともあり、評価が分かれています。コースの難易度は実際には自分で行かないと分からないでしょうね。しかし、テクニカルな岩場、岩稜帯や鎖があったり、高度感がある山は苦手なヘタレです。どこまで行けるか、行けるところまで行ってみました。  独標までは普通の登山道なので特に問題は無いと思います。独標手前で滑落しないように気合いを入れて、ヘルメットを被って行きました。独標からの降下は奈落の底へ落ちるかのようと思っていたら、ちゃんと階段状に整備されゆっくりと降りれば問題ありませんでした。コースはペンキでマーキングされていますので、◯印に沿って進めば大丈夫です。  10峰からの降りは段差が大きく、9峰から降りると核心部と言える、斜めの1枚岩があります。ここは窪みに足を置いて移動すれば大丈夫でした。8峰のピラミッドピークからは稜線を巻くようにして進みます。7峰には鎖がありますが、それほどの難所でもなかったと思います。しかし念のため鎖を掴んで進んだ方が良いでしょう。  本峰直下の1枚岩が最後のラスボスの難所で、手や足掛かりが少ないですが、四つん這いになってなんとか登頂しました。頂上では久々に見たような気がする太陽が眩しく、穏やかで良いお天気でした。ジャンダルムや奥穂高岳方面がすぐ近くにあるかのようですが、この先の厳しい尾根はエキスパートの世界。この先も行くことは無いでしょう。  頂上で昼食を食べて1時間ほどマッタリとしてから下山しました。滑落などの遭難事故は下山時に多いと言われていますので、三点支持を念頭に慎重に降りていきました。久々の良いお天気の土曜日なので下から登ってくる人も多く、途中すれ違い待ちの渋滞が起こりました。このため登りは約3時間、降りは3時間ちょっとかかって無事下山できました。  結局このコースの感想は、西穂高岳から奥穂高岳へ縦走する方なら何とも無いコースかもしれませんが、岩場に慣れていない方は緊張感を持って慎重に歩かないと、滑落する遭難事故に遭うかもしれません。コースの長さと標高差はそれほどでもありませんので体力はあまり必要無いですが、去年行った不帰嶮に次ぐ難所のコースと感じました。  今回実戦投入となった登山靴のシリオ P.F.730 ですが、舗装道路や木道では歩きづらいものの、岩稜帯ではアウトソールの硬いシリオ P.F.730のような登山靴の方が歩き易く感じました。シリオ P.F.730は足にぴったりしているため、長い間履いていると蒸れそうでした。 【注意点】  朝の気温は駐車場で12℃ほど、お天気が良かったのでお昼近くの頂上は20℃近くありました。ロープウェイを降りた西穂高口からはアンダーウェア、長袖ジップシャツ、ソフトシェルを着ていきましたが、樹林帯は少し暑いくらい、稜線上に出てからは弱い風もありちょうどでした。それほど汗をかかなかったので、飲料は500mlのペットボトルと500mlのお茶を入れた水筒で余るくらいでした。  難所をクリアするために足や手を伸ばしたりするので、事前に良くストレッチをした方が良いでしょう。硬くなったおっさんの関節には負担が大きく、上半身は筋肉痛で痛いです(笑)。  今回は晴れていましたが、雨が降ると岩が滑って難易度が数倍アップすると思います。簡単に滑落できますので、命を大切にしたい方は登山を控えられた方が賢明だと思います。 【コース状況】  樹林帯は小池新道ほどではありませんが、整備されています。西穂山荘からは大きな岩があり、丸山からは歩きづらい岩クズ地帯が続きます。  独標の登りは鎖がありますが、使用しなくても登れそうです。独標を過ぎてからは険しい岩稜帯ですので、三点支持が基本です。8峰までは急登、痩せ尾根、1枚岩があり特に注意が必要です。西穂高岳本峰直下の1枚岩も三点支持で慎重な登下降が必要でした。

槍ヶ岳・穂高岳・上高地 まずは登山口です。
まずは登山口です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 樹林帯の登山道です。まあまあ整備されていました。
樹林帯の登山道です。まあまあ整備されていました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 最初はアップダウンを繰り返します。風がないと暑いですね。
最初はアップダウンを繰り返します。風がないと暑いですね。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 西穂山荘に到着。
西穂山荘に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 これから向かう丸山方面。
これから向かう丸山方面。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 少し雲はありましたが、久々の良いお天気ですねぇ。
少し雲はありましたが、久々の良いお天気ですねぇ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 西穂山荘からの登山道はしばらくは大きな岩が続きます。
西穂山荘からの登山道はしばらくは大きな岩が続きます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 少し登ってから振り返っての西穂山荘。
少し登ってから振り返っての西穂山荘。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 目指す西穂高岳方面が見えてきました。
目指す西穂高岳方面が見えてきました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 笠ヶ岳もよく見えていました。
笠ヶ岳もよく見えていました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 サクッと丸山に到着。
サクッと丸山に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 次の目標、独標までは結構な急登ですね。
次の目標、独標までは結構な急登ですね。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 最初の登山道は整備されています。
最初の登山道は整備されています。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 独標に近づいてきました。
独標に近づいてきました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 独標への登りです。鎖が設置されていますが、使わなくても大丈夫そうです。
独標への登りです。鎖が設置されていますが、使わなくても大丈夫そうです。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 独標に到着。
独標に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 白山方面も良いお天気です。
白山方面も良いお天気です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 これから目指す西穂高岳方面です。険しそうですね。
これから目指す西穂高岳方面です。険しそうですね。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 まずは独標からの降りですが、階段状に整備されていますので思ったよりも安全です。
まずは独標からの降りですが、階段状に整備されていますので思ったよりも安全です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 10峰への途中だと思います
10峰への途中だと思います
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 こっち9峰方面かな。
こっち9峰方面かな。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返っての10峰です。
振り返っての10峰です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 9峰に到着。
9峰に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 すぐに今回の核心部のと言える斜めになった一枚岩登場。
すぐに今回の核心部のと言える斜めになった一枚岩登場。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 矢印の下に窪みがありますので、ここに足をかけてクリアします。
矢印の下に窪みがありますので、ここに足をかけてクリアします。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 振り返ってみるとこんな感じです。帰りは簡単にクリアできました。
振り返ってみるとこんな感じです。帰りは簡単にクリアできました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 8峰に到着。
8峰に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 8峰はピラミッドピークです。
8峰はピラミッドピークです。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 目指す西穂高岳に人がいるのが見えます。
目指す西穂高岳に人がいるのが見えます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 こんな岩場をクリアしていきます。
こんな岩場をクリアしていきます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 鎖のある7峰に到着。
鎖のある7峰に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 岩をクリアしていきます。
岩をクリアしていきます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 6峰、5峰は見逃しました。4峰に到着。
6峰、5峰は見逃しました。4峰に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 3峰に到着。
3峰に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 2峰に到着。
2峰に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 いよいよラスボスの西穂高岳です。
いよいよラスボスの西穂高岳です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 直下の一枚岩のような急登です。窪みに足や手をかけてなんとかクリアしました。
直下の一枚岩のような急登です。窪みに足や手をかけてなんとかクリアしました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ようやく西穂高岳に到着。
ようやく西穂高岳に到着。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 独標から見るよりも迫力のある吊り尾根です。
独標から見るよりも迫力のある吊り尾根です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 八ヶ岳、南アルプスと奥には富士山も。
八ヶ岳、南アルプスと奥には富士山も。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 乗鞍岳方面。
乗鞍岳方面。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 笠ヶ岳と奥には黒部五郎岳。
笠ヶ岳と奥には黒部五郎岳。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 槍ヶ岳や奥には立山も。
槍ヶ岳や奥には立山も。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 ここまで歩いてきた道。独標もよく見えています。
ここまで歩いてきた道。独標もよく見えています。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 新穂高ロープウェイの西穂高口も見えます。
新穂高ロープウェイの西穂高口も見えます。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 今日の白山はよく晴れていそう。
今日の白山はよく晴れていそう。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 頂上には1時間ほどいましたが、そろそろ下山します。
頂上には1時間ほどいましたが、そろそろ下山します。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 早速の難関の急傾斜な一枚岩。
早速の難関の急傾斜な一枚岩。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 難所なので降りるに手こずっている人と登ってくる人がいて渋滞。
難所なので降りるに手こずっている人と登ってくる人がいて渋滞。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 無事クリアしましたが、ここは上り下りは結構大変です。
無事クリアしましたが、ここは上り下りは結構大変です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 どこか忘れましたが、岩と急傾斜はもういいと感じです。
どこか忘れましたが、岩と急傾斜はもういいと感じです。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 8峰のピラミッドピークまで戻ってきました。
8峰のピラミッドピークまで戻ってきました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 10峰でも渋滞してしばらく待ちました。
10峰でも渋滞してしばらく待ちました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 独標への登りも渋滞でしばらく待ちました。
独標への登りも渋滞でしばらく待ちました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 お昼過ぎの西穂山荘はとても賑わっていました。
お昼過ぎの西穂山荘はとても賑わっていました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 活躍してくれたシリオP.F.730。
活躍してくれたシリオP.F.730。

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