剱岳(早月尾根ピストン 日帰り)

2015.09.12(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 8
休憩時間
35
距離
8.0 km
のぼり / くだり
2301 / 464 m
3 17
1 28

活動詳細

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【まさに試練であった】  つわもの達、健脚があつまる剱岳!ですが、私たちもなんとか、あこがれの剱岳に初登頂することができました。  全所要時間約16時間。ヤマレコを見ているとこの半分ぐらいで往復する方もいらっしゃる。。。これはすごい記録!  標高差が約2,240mと大きく、勾配が強いため 足への負担が大きく難易度が高かった。まさに、「試練と憧れ」大きな石碑に刻まれた言葉のとおりでした。相方は下山時に体調が下り坂、こちらの方も「試練」だったようである。 【馬場島~松尾平】  まだ暗いなか次々と車がやって来る、そして多くの方が登っていきます。我々は3:30スタート。  いきなりの急な登り、板と木杭で作られた階段、木の根が多く出た登山道を進み、平らになり湿地を過ぎ、少し登ればれば松尾平。まだ暗いなか(結局復路も暗かった)なので、スルーししました。 【松尾平~早月小屋】  ほぼコースタイムどおり、約4時間かけて到着。  空が明るくなり始め、朝焼けがとてもキレイ。立山杉の巨木が何本か見られ、樹林帯をひたすら高度を上げます。標高約200mおきにステンレス板に刻まれた標高を励みに高度を上げました。左手に猫又山、見下ろせば早月川、その奥に富山平野が見え初めました。三角点を過ぎ、標高2,000m早月小屋まであと1.0kmを過ぎると小さな池塘が現れ、剱岳の頂きが見えて来ます。  池塘にはクロサンショウウオと思われる両性類。ヤンマ系のトンボも見られました。コースは木の根、岩、麻袋を利用した階段などいろいろあって、整備感はありません。8:00早月小屋着 【早月小屋~2,600m】  早月小屋で不要な荷物をデポ、相方はザブバックにチェンジし再スタート! ちょっと早いですが、ヘルメットonしました。テン場には3張のテントが、、、テン泊も考えましたが、馬場島(標高760m)から早月小屋(標高2,200m)まで5.4km、標高差1,440mを考えると、テントを揚げるだけでも相当なもの。  さて、頂上を目指し標高を上げます。右手には立山の地獄谷、立山室堂ターミナルホテルが見え始め、ナナガマドが色づき始めていました。岩が多い稜線を高度を上げ、今にも崩れそうな四角い岩が積み重なった岩を越え、しばらくで2,600m地点に到着(9:30)。チングルマ(花あと)の群落がみごとでした。 【2,600m~剱岳頂上(2,999m)】  これだけ標高を上げてきたのに、頂上まであと400mも標高を上げる必要がある。目の前には山の壁が、、、太陽も高度を上げ、青空と山の影がキレイ。急な岩場を上がると、2,800m地点、左手奥にはコンシーズン登った白馬岳、白馬三山が見え、左手には立山の地獄谷、室堂、別山乗越、その奥に立山。遠くには白山!もう、感動しっぱなし。しかし、ここから先が鎖場が続く、メインイベントの開始地点な感じ。  疲れた体に気合いを入れ、鎖場へ。何箇所かありますが、有名な一本ボルトへ。先行された黄緑色のジャケットのお兄さんをお手本に、私たちも気を付けて進みました。確かに、あのボルトが無かったら進むのは困難ですね。鎖、足場、ボルトはしっかりしているので難なく進むことができた印象。鎖のない、前後の岩場の方が危険かもしれません。そして、最後の鎖場を過ぎれば、頂上肩の岩場へ、、、遠くから見えていた古い方位標識を通過し、登頂!(11:36)  頂上には、途中までご一緒だった方や立山方面から登って来れれた方など、多くの方が休んでおられました。同じ早月尾根を登って来られた男性4人グループの方に写真撮影をお願いされたので、私たちもお願いが返しをしました。ありがとうございました。  頂上からは、東に後立山(白馬岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳)、南東の遠くには八ヶ岳、その右にうっすら富士山、南に立山、その奥に槍ヶ岳、立山に右(少し西の方)に目をやると薬師岳、遠くにはふるさとの山 白山・・・名だたる山が丸見え。そして、富山平野、富山湾、その奥に能登半島がかすんで見えました。頂上手前ですれ違ったおじさまに「頂上はパラダイス、全部見えるよ~!」と言われた意味がわかりました。 頂上では30分弱休憩し、下山開始。短い時間でしたが、堪能できました。 【下山】  さて、日帰りピストンなので、下山開始。帰りも鎖場の通過は慎重に。渡っている様子を相方に撮影してもらいました。  下りの一本ボルトの鎖場を通過して、相方を待っている時、上の鎖場(岩に鎖の末端があり岩がぶら下がり状態のところ)付近から、なにやら危うい声が、、、 どうも、下山中に岩が動き、危なかった模様。その下に1名下山者がおり、その方が安全な場所(ルート)まで移動したとたん、大きな岩が落石!下の谷には登山道がないものの、皆さん大声で「ラークッ」 私も叫んだつもりでしたが、そばにいたお兄さん(登りの最初の鎖場で出会っていた方)の大声は素晴らしかったです。今まで見た落石では一番大きかったので、ビックリでした。事故にならかくて良かった。  そして、ひたすら下山。途中年配者のグループで少し渋滞しましたが、植物の写真も撮影しつつ下山。早月小屋で大休憩。15:30に小屋を出て、そこでご一緒だった年配の方に「ライト持ってるね」と聞かれ、「もちろん」と答えました。案の定、松尾平に着くころは真っ暗。 最後に登山口の観音様に無事下山できたことを告げました。  長文、最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

メンバー

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