2015年9月13日(日)至仏山 圧巻の湿原と蛇紋岩との戦い

2015.09.13(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 24
休憩時間
49
距離
10.7 km
のぼり / くだり
901 / 835 m
37
1 47
29
1 10

活動詳細

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2015年9月13日(日) 今度は金・土曜日に仕事が入ってしまい、今週の山行を諦めていたのですが、先週の大菩薩嶺に続き、標準コースタイムが短く、かつ、天候が良さげな山を探したところ、この山がヒットしました。 【コースタイム】 戸倉第一駐車場―[バス]―鳩待峠休憩所(30分) (登山開始)鳩待峠休憩所―尾瀬山の鼻ビジターセンター(40分)―山の鼻(10分)―至仏山頂(90分) 至仏山頂ー小至仏山(35分)―笠ケ岳・鳩待峠分岐(20分)―鳩待峠休憩所(60分) ―(バス)―戸倉第一駐車場(30分) 登り 2時間20分 下り 1時間55分 合計 4時間15分(休憩時間・バス移動時間除く) 【危険箇所など】 ・群馬県の山に多い「蛇紋岩」という表面がツルツルした岩が特に山頂付近に多くあります。  晴れて岩が乾いている状態でも非常によく滑りやすいので、岩が濡れている時や、下りは注意が必要です。  表面が黒光りしている箇所は特に要注意です!  正に氷上のように滑ります。 ・山の鼻から至仏山の間に鎖場が3箇所あります。  最初の鎖は高さ4,5mくらいでしょうか。  傾斜も浅く、足場もしっかりしており、鎖を使わずとも登れます。  高度感も全くありません。  2番目の鎖は普通の岩場に鎖が垂れているだけのもので、高さ2mにも満たず、足場もしっかりしているので、同じく鎖を使う必要はありません。  3番目の鎖場は1番目のものよりやや短いですが、足の置き場に乏しい1枚岩っぽい岩の上に垂れています。  ただ、鎖のあるすぐ右に足場がしっかりしている箇所があるので、恐らく鎖を使わずにそこを通貨した方が簡単です。  いずれの鎖場も、足場が蛇紋岩なので、難度は低いですが、滑りやすいです。  また、山の鼻~至仏山は登り専用ルートとなっており、下りの使用は禁止されているため、必然的に登りでしか鎖場を通りません。  鳩待峠から小至仏山を通るピストンルートを選んだ場合も、鎖場は通りません。 【駐車場など】  鳩待峠へのバスが発着する戸倉に尾瀬第一、第二駐車場があり、第一は280台、第二は250台駐車できます。(24H 1000円/日)  駐車場までは片側1車線の舗装道で、大きな看板で案内表示も出ているので、迷うことはないかと思います。 週末はは登山口がある鳩待峠までマイカー規制がかかっているため、駐車場がある戸倉からバスまたはタクシーで移動します。 規制日は時期により変わるので、以下のサイトで確認。 http://www.oze-info.com/info/oze/ (左の「鳩待峠口交通規制」をクリック) 2:00分 戸倉にある尾瀬第一駐車場に到着。 駐車場は8割強程埋まっており、2,30台の空きがありました。 4:00まで車内で仮眠した後、始発の4:40分のバスに乗るべく、駐車場の敷地内にあるバス乗車券販売所に向かいます。 すでにチケット販売所は開いており、4:10にチケット購入。係員の方が乗車準備が出来たら呼ぶ、とのことでしたので、待合室で待機。 この時は待合室に誰もいなかったので一番乗りかと思いきや、4:30頃呼ばれてバスに乗り込んだところ、バスの座席は残り僅か。でも、何とか座ることはできました。 バスは普通の路線バスより少し小さい大きさの観光バス。 座席が埋まった時点で出発、というシステムらしく、混雑する時期は分かりませんが、取り合えず座席に座れない、ということはなさそうです。 30分バスに揺られ、5:10に登山口がある鳩待峠に到着。 ここには登山口が2つあり、1つは山の鼻を経由して山頂を目指すルートと、もう1つは小至仏山を経由して山頂を目指すルートになります。 山の鼻ルートは登り専用のルートになるため、山の鼻から登った場合は山頂到達後、小至仏山を経由して鳩待峠に戻ってくる周回ルート、小至仏山から登った場合は同じルートを辿って戻ってくるピストンルートになります。 標準コースタイムは山の鼻ルートが5時間30分、ピストンルートが5時間と、ピストンルートのの方がわずかに短いです。 登山口はどちらもバス発着場の敷地内にあり、大きな「尾瀬」の看板のすぐ隣にある登山口が「山の鼻」ルート、「至仏山登山口」と看板が出ている方が「小至仏山」ルートの登山口になります。 鳩待峠には始発のバスと乗り合いタクシーで来られた方でそこそこの人が集まっていましたが、北岳の時のように混雑、という風でもありません。 5:20、静かに山の鼻ルートから出発しました。 石で組まれた階段をしばらく下った後、長い木道を延々と歩きます。 木道の道は下りまたは平坦で、頻繁に修復がされているらしく、非常に綺麗で歩きやすいです。 他の山ではよくある「滑りやすい」とか「ぼろぼろに朽ちている」などということは全くありません。 約40分先にある山の鼻ビジターセンターまではずっとこの木道が続きます。 ただ、歩きやすいのはいいのですが、あまりに延々と下りの木道が続くので、道を間違えたのかと思い、何度か地図を確認してしまいました。(笑) 6:00山の鼻ビジターセンターに到着。 ここには立派な山荘やテン場が併設されており、トイレもあります。(100円也) 炊事場に水道があり、水も飲めそうでしたが、宿泊客以外が利用してよいのかはわかりませんでした。 ここには尾瀬ヶ原、山の鼻への分岐があります。 山の鼻までは、尾瀬の湿原を横切る木道の上を渡って行きます。 歩けば10分ほどの距離ですが、ここでしか見られない雄大な湿原に思わず脚を止め、見入ってしまいました。 足早に山頂を目指していた他の登山者も一様に歩を止め、景色を堪能していました。 湿原を過ぎるとすぐ山の鼻登山口です。 ここからようやく登山道に入ります。登山届出のポストもここにあります。 しばらくは木や石で組まれた階段と木道を通過します。 湧き水で水浸しになっている箇所が点在し、木道や階段の木も朽ちている箇所が多く、基本的には整備された道なのですが、これまでの歩きやすい綺麗な道と比べるとどうしても歩きづらさを感じてしまいます。 そして、木道の表面が濡れて非常に滑りやすくなっていますので、注意が必要です。 3,40分程歩くと森林限界に到達し、視界が開けます。 遠くに周囲の山々、眼下に尾瀬の湿原を見下ろしながら、今度はガレ場と木で組まれた階段の道を登っていきます。 木で組まれた階段は段差が低く、非常に歩きやすいですが、対して、ガレ場は前述の蛇紋岩が多く、歩きづらい上、滑りやすいです。 特に表面が黒光りしている蛇紋岩は正に石状のスケートリンク。 氷の上の方がまだましじゃなかろうか、というくらい滑ります。 極力、むき出しの地面の上を歩くか、やむを得ない場合はなるべくフラットに足を置くようにすると良いです。 また、ここで鎖場も出てきます。 1つ目の鎖場は高さ4,5m程、傾斜も浅く、足場もしっかりしているので、鎖は使わなくても大丈夫です。 2つ目の鎖場は本当に何でもない岩場に鎖がぶら下がっているだけのもので、こちらも鎖を使う必要はありません。 3つ目の鎖場は鎖が1枚岩っぽい岩にぶら下がっていますが、すぐ右側に足場がしっかりして登りやすい道があるので、鎖を使わず、そちらを通過した方がむしろ簡単です。 ただ、いずれの鎖場も足元がやはり蛇紋岩なので、滑らないように注意が必要です。 山頂に近づくに連れ、木の階段の割合が多くなります。 相変わらず段差が小さく、とても楽チンです。 この階段のお陰で見た目の傾斜に関わらず、それほど体力を消耗せずに済みます。 8:00、山頂に到着。 山の鼻からノンストップで90分くらいです。 木道や木の階段が歩きやすかったお陰であっという間に感じました。 山頂はそこそこ広く、30人くらいは立てるでしょうか。 眺望は良く、一部だけ草で見づらいものの、ほぼ全方位見渡せる上、眼下には尾瀬の湿原が見えるおまけつき。 着いた時には山頂にいた人は4人。悠々と写真を撮ることができました。 ただ、麓の気温は29度でしたが、山頂の気温は6,7度。風も吹いてきて非常に寒かったです。 私含め、皆雨具やウィンドブレーカーを羽織っていました。 8:50 下山開始。 山の鼻ルートは下りに使えないので、小至仏山方面から下っていきます。 下りはしばらく結構な傾斜のガレ場になります。 そしてやはりここにもたくさんの蛇紋岩が。 下りなので危険度倍増の上、段差が大きい所の足を降ろす位置にしれっと置かれていたりするので、結構いやらしいです。 しつこいようですが、特に黒光りしている箇所は踏まないように! ガレ場を30分ちょい進むと小至仏山に着きます。 ピークは狭い上、大きくゴツゴツした岩で覆われているので、人は誰もいません。 寒かったせいもあり、私も標識の写真だけを撮り、早々に立ち去りました。 小至仏山から少し下るとガレ場一辺倒だった道に、木の階段が現れます。 蛇紋岩の道の通過で神経をすり減らしている所にこの階段は非常にありがたく感じました。 階段は下りでもやはり段差が小さく、非常に歩きやすかったです。 しばらくは階段とガレ場が交互に続き、中盤以降は木の階段と木道が多くなります。 ここまで来れば道も良くなり、一安心です。 10:50、山頂から約2時間かけて鳩待峠休憩所まで戻ってきました。 11:00発の出発寸前のバスに飛び乗り、11:30、尾瀬第一駐車場に帰還。 バス発着場にある精算機で駐車料金を支払い、無事帰路に着きました。 この山は比較的短時間で登れる上、目立った難所もないので、比較的初心者向けと言えるでしょう。小さな子供連れの方を多く見かけました。 ただ、やはり特筆すべきとっても滑りやすい蛇紋岩です。 同じく、蛇紋岩がある谷川岳はほんの一区間ですが、この山では山頂付近はほぼこの岩で覆われています。 下りでは本当に神経を使いました。 対して、木道や木の階段は手入れが行き届いてとっても歩きやすいです。 これだけ両極の道が混在しているのも珍しいです。 また、樹林帯、(短いですが)稜線、湿原と小粒ですが様々な要素が集まり、バリエーションも豊かで飽きがきません。 特に広大な湿原は圧巻です。 これを見るだけでも訪れる価値が十分にあります。

尾瀬・燧ヶ岳 登山口がある鳩待峠まではマイカー規制のため、戸倉にある尾瀬第一駐車場からバスまたはタクシーに乗って行きます。乗車券は尾瀬第一駐車場の敷地内にある券売所で購入(片道930円)。バス・タクシーにはこの券売所のすぐ隣から乗車します。
登山口がある鳩待峠まではマイカー規制のため、戸倉にある尾瀬第一駐車場からバスまたはタクシーに乗って行きます。乗車券は尾瀬第一駐車場の敷地内にある券売所で購入(片道930円)。バス・タクシーにはこの券売所のすぐ隣から乗車します。
尾瀬・燧ヶ岳 始発のバスは4:40分。4:00に乗車券を買った時には売り場に私一人だったので1番乗りかと思いきや、バスに乗った時には座席は残り僅か。何とか座ることができました。
始発のバスは4:40分。4:00に乗車券を買った時には売り場に私一人だったので1番乗りかと思いきや、バスに乗った時には座席は残り僅か。何とか座ることができました。
尾瀬・燧ヶ岳 バスは路線バスより1周り小さい観光バスです。座席がいっぱいになったら出発する、というシステムなので、基本座れないということはないみたいです。ただ、夏前の混雑期はどうなんでしょう?
バスは路線バスより1周り小さい観光バスです。座席がいっぱいになったら出発する、というシステムなので、基本座れないということはないみたいです。ただ、夏前の混雑期はどうなんでしょう?
尾瀬・燧ヶ岳 30分ほどバスに揺られ、登山口がある鳩待峠に到着。それなりに人はいますが、混雑している、という程でもありません。
30分ほどバスに揺られ、登山口がある鳩待峠に到着。それなりに人はいますが、混雑している、という程でもありません。
尾瀬・燧ヶ岳 鳩待峠のバス発着所には、山の鼻を経由する周回ルートと小至仏山を経由するピストンルートの2つの登山口があります。山の鼻ルートの入口はこの「尾瀬」の看板の左脇です。こちらの標準コースタイムは5時間30分。
鳩待峠のバス発着所には、山の鼻を経由する周回ルートと小至仏山を経由するピストンルートの2つの登山口があります。山の鼻ルートの入口はこの「尾瀬」の看板の左脇です。こちらの標準コースタイムは5時間30分。
尾瀬・燧ヶ岳 こちらは小至仏山を経由するピストンルートの登山口。山の鼻ルートは下りが禁止されているので、こちらから登った場合は同じルートで戻ってくるしかありません。こちらのルートは標準コースタイム5時間。山の鼻ルートより僅かに短いです。
こちらは小至仏山を経由するピストンルートの登山口。山の鼻ルートは下りが禁止されているので、こちらから登った場合は同じルートで戻ってくるしかありません。こちらのルートは標準コースタイム5時間。山の鼻ルートより僅かに短いです。
尾瀬・燧ヶ岳 2つの登山口の位置はこんな感じ。左の看板がある所が小至仏山経由のピストンルート登山口、右の看板がある所が山の鼻経由の周回ルート登山口です。どちらから登っても、左のピストンルートの登山口に戻ってきます。
2つの登山口の位置はこんな感じ。左の看板がある所が小至仏山経由のピストンルート登山口、右の看板がある所が山の鼻経由の周回ルート登山口です。どちらから登っても、左のピストンルートの登山口に戻ってきます。
尾瀬・燧ヶ岳 私は山の鼻経由の周回ルートを選択。スタートしていきなり下りが続きます。
私は山の鼻経由の周回ルートを選択。スタートしていきなり下りが続きます。
尾瀬・燧ヶ岳 しばらくして尾瀬名物の木道が出てきます。道は相変わらず下り。木道は整備が行き届いてとても綺麗。全く滑りません。あんまり歩きやすいので小走りで駆け抜ける人も。
しばらくして尾瀬名物の木道が出てきます。道は相変わらず下り。木道は整備が行き届いてとても綺麗。全く滑りません。あんまり歩きやすいので小走りで駆け抜ける人も。
尾瀬・燧ヶ岳 ずぅーーと、延々と続く下りの木道。すいすい進むのは大いに結構なんですが、下ったら登らなければならないのが登山の常。下れば下るほど登り返しが心配になるワタシ。
ずぅーーと、延々と続く下りの木道。すいすい進むのは大いに結構なんですが、下ったら登らなければならないのが登山の常。下れば下るほど登り返しが心配になるワタシ。
尾瀬・燧ヶ岳 木道は続くーよ♪どーこまーでもー♪
木道は続くーよ♪どーこまーでもー♪
尾瀬・燧ヶ岳 ・・・と、歩き始めて30分超。延々と終わらない下りの木道に「あれ?道間違えたか?」と不安になって何度も地図を確認するワタシ。ちなみにこれで合ってます。
・・・と、歩き始めて30分超。延々と終わらない下りの木道に「あれ?道間違えたか?」と不安になって何度も地図を確認するワタシ。ちなみにこれで合ってます。
尾瀬・燧ヶ岳 登山口から40分後。山の鼻ビジターセンターに到着。良かった!道間違ってなかった!ちなみにここまで本当に木道の下り一辺倒です。
登山口から40分後。山の鼻ビジターセンターに到着。良かった!道間違ってなかった!ちなみにここまで本当に木道の下り一辺倒です。
尾瀬・燧ヶ岳 午前6:00。気温は10度。相当涼しいですが、歩き続けていたお陰で寒さはそれほど感じず。
午前6:00。気温は10度。相当涼しいですが、歩き続けていたお陰で寒さはそれほど感じず。
尾瀬・燧ヶ岳 鳩待峠からここまで3.3km。時間にして40分。下りの木道なのですごいペース(笑)登りもこれくらいのペースで行けたらなぁ。
鳩待峠からここまで3.3km。時間にして40分。下りの木道なのですごいペース(笑)登りもこれくらいのペースで行けたらなぁ。
尾瀬・燧ヶ岳 山の鼻ビジターセンターからは、尾瀬ヶ原と至仏山の分岐があります。尾瀬の大湿原をちょっと覗いていく予定だったのですが、午後から天気が下り坂との予報だったので、寄り道せずに山頂を目指すことに。
山の鼻ビジターセンターからは、尾瀬ヶ原と至仏山の分岐があります。尾瀬の大湿原をちょっと覗いていく予定だったのですが、午後から天気が下り坂との予報だったので、寄り道せずに山頂を目指すことに。
尾瀬・燧ヶ岳 コース全体の距離と標準コースタイム。山の鼻ルートは全長11.2kmなので、わずか40分で全行程の約3割ちょい進んだことになります。木道すげぇ。
コース全体の距離と標準コースタイム。山の鼻ルートは全長11.2kmなので、わずか40分で全行程の約3割ちょい進んだことになります。木道すげぇ。
尾瀬・燧ヶ岳 山の鼻ビジターセンターから至仏山方面に進むといきなり目の前に広大な湿原が。思わず「おおぅ・・」と声が出る。皆一様に足を止めて景色に見入っていました。
山の鼻ビジターセンターから至仏山方面に進むといきなり目の前に広大な湿原が。思わず「おおぅ・・」と声が出る。皆一様に足を止めて景色に見入っていました。
尾瀬・燧ヶ岳 ・・にしても凄い広さ。思わずポカーンとなってしまいます。写っている人と比較するとその広大さが分かりますでしょうか。ちなみに写真に写っているのはほんの一部で、実際に目の当たりにする景色はもっともっと大スケールです。
・・にしても凄い広さ。思わずポカーンとなってしまいます。写っている人と比較するとその広大さが分かりますでしょうか。ちなみに写真に写っているのはほんの一部で、実際に目の当たりにする景色はもっともっと大スケールです。
尾瀬・燧ヶ岳 奥に見える森まで一直線に伸びる木道。歩き続ければ10~15分くらいでしょうが、ただ通過してしまうのはあまりにもったいない。シャッターを切る手が止まりませぬ。
奥に見える森まで一直線に伸びる木道。歩き続ければ10~15分くらいでしょうが、ただ通過してしまうのはあまりにもったいない。シャッターを切る手が止まりませぬ。
尾瀬・燧ヶ岳 後ろ髪を引かれる思いで湿原を通過。すると、すぐに景色は一変。ようやく登山らしい道になります。ここに山の鼻ルート下り禁止の看板と登山届のポストがあります。
後ろ髪を引かれる思いで湿原を通過。すると、すぐに景色は一変。ようやく登山らしい道になります。ここに山の鼻ルート下り禁止の看板と登山届のポストがあります。
尾瀬・燧ヶ岳 いきなり階段出現。お気軽な木道歩きですっかり腑抜けていたワタクシ。ここで気合入れ直しです。
いきなり階段出現。お気軽な木道歩きですっかり腑抜けていたワタクシ。ここで気合入れ直しです。
尾瀬・燧ヶ岳 また木道です。ですが、今までのものと違って傾斜が結構きつく、やや朽ち気味。そして何よりとってもよく滑ります!成る程、山の鼻ルートがなんで下り禁止になったのかちょっと分かりました。これは下りで使ったら危ないです。
また木道です。ですが、今までのものと違って傾斜が結構きつく、やや朽ち気味。そして何よりとってもよく滑ります!成る程、山の鼻ルートがなんで下り禁止になったのかちょっと分かりました。これは下りで使ったら危ないです。
尾瀬・燧ヶ岳 道は木道、階段が多いです。基本的には整備されているのですが、やや荒れ気味の箇所も目立ちます。
道は木道、階段が多いです。基本的には整備されているのですが、やや荒れ気味の箇所も目立ちます。
尾瀬・燧ヶ岳 3,40分ほど歩くと森林限界に到達の看板が。でも、もう少しだけ樹林帯が続きます。そして、この看板に谷川岳以来の宿敵「蛇紋岩」の単語が!
3,40分ほど歩くと森林限界に到達の看板が。でも、もう少しだけ樹林帯が続きます。そして、この看板に谷川岳以来の宿敵「蛇紋岩」の単語が!
尾瀬・燧ヶ岳 森林限界を超えると湧き水なのか、道がどんどん水浸しに。段差の部分は足首くらいまで水が溜まっています。縁の部分を踏みながら滑らないようにゆっくりと登っていきます。
森林限界を超えると湧き水なのか、道がどんどん水浸しに。段差の部分は足首くらいまで水が溜まっています。縁の部分を踏みながら滑らないようにゆっくりと登っていきます。
尾瀬・燧ヶ岳 さきほどの森林限界の看板からほどなく、視界がぱっと開けます。眼下には尾瀬の湿原が。
さきほどの森林限界の看板からほどなく、視界がぱっと開けます。眼下には尾瀬の湿原が。
尾瀬・燧ヶ岳 見上げれば綺麗な青空が。やっぱり空が見えるのはいいですねぇ。・・・でも何か急な岩場っぽいのが一緒に見えてるんだけど・・・
見上げれば綺麗な青空が。やっぱり空が見えるのはいいですねぇ。・・・でも何か急な岩場っぽいのが一緒に見えてるんだけど・・・
尾瀬・燧ヶ岳 おおぅ、結構急なガレ場です。森林限界以降はガレ場と木の階段の道が交互に続きます。ガレ場はそれなりに急なんですが、階段は段差が小さく、登りやすい。そして、山頂に近づくほど階段の比率が増えるので、山頂に近づくほど登るのが楽だったりします。
おおぅ、結構急なガレ場です。森林限界以降はガレ場と木の階段の道が交互に続きます。ガレ場はそれなりに急なんですが、階段は段差が小さく、登りやすい。そして、山頂に近づくほど階段の比率が増えるので、山頂に近づくほど登るのが楽だったりします。
尾瀬・燧ヶ岳 ガレ場で疲れたら振り返って尾瀬の湿原を見下ろし、癒しのひと時。
ガレ場で疲れたら振り返って尾瀬の湿原を見下ろし、癒しのひと時。
尾瀬・燧ヶ岳 ガレ場は頂上に近づくに連れ、岩が大きく傾斜も急になります。ただ、足の置き場所に困るような箇所はなく、比較的登りやすいです。
ガレ場は頂上に近づくに連れ、岩が大きく傾斜も急になります。ただ、足の置き場所に困るような箇所はなく、比較的登りやすいです。
尾瀬・燧ヶ岳 ・・・が、ガレ場の石の多くは「蛇紋岩」という非常に滑りやすい石です。特にこの表面が黒光りしている部分はアイスバーンか!っていうくらい本当によく滑ります。ここには極力足を置かないようにした方が良いです。
・・・が、ガレ場の石の多くは「蛇紋岩」という非常に滑りやすい石です。特にこの表面が黒光りしている部分はアイスバーンか!っていうくらい本当によく滑ります。ここには極力足を置かないようにした方が良いです。
尾瀬・燧ヶ岳 3箇所ある鎖場の1発目。高さは4,5mくらいでしょうか。見ての通り、足を置く場所はしっかりとあり、鎖を使わずとも登れます。ただ、足元が滑りやすい蛇紋岩なので、慎重に登りましょう。
3箇所ある鎖場の1発目。高さは4,5mくらいでしょうか。見ての通り、足を置く場所はしっかりとあり、鎖を使わずとも登れます。ただ、足元が滑りやすい蛇紋岩なので、慎重に登りましょう。
尾瀬・燧ヶ岳 2発目の鎖。何かのワナか?!と勘繰りたくなる程何でもないところに取り付けられてます。全く使う必要はないのですが、折角だから、と鎖を使って登ってみるワタクシ。引っ張ったら金ダライとか落ちてこないだろうな・・
2発目の鎖。何かのワナか?!と勘繰りたくなる程何でもないところに取り付けられてます。全く使う必要はないのですが、折角だから、と鎖を使って登ってみるワタクシ。引っ張ったら金ダライとか落ちてこないだろうな・・
尾瀬・燧ヶ岳 山頂に近づくと木の階段が多くなります。段差が小さいので足はたくさん動かさなければなりませんが、登るのは楽チンです。
山頂に近づくと木の階段が多くなります。段差が小さいので足はたくさん動かさなければなりませんが、登るのは楽チンです。
尾瀬・燧ヶ岳 3発目。最後の鎖。蛇紋岩の1枚岩っぽいところに取り付けられているので、そのまま登るとちょっと難儀しますが、画面右の小さい岩が積み重なっているような箇所から登れば簡単に登れます。鎖は使わない方が多分楽です。
3発目。最後の鎖。蛇紋岩の1枚岩っぽいところに取り付けられているので、そのまま登るとちょっと難儀しますが、画面右の小さい岩が積み重なっているような箇所から登れば簡単に登れます。鎖は使わない方が多分楽です。
尾瀬・燧ヶ岳 最後の鎖場を越えると再び延々と続く木の階段の道に。でも、長くとも楽な道のり。
最後の鎖場を越えると再び延々と続く木の階段の道に。でも、長くとも楽な道のり。
尾瀬・燧ヶ岳 でも、ところどころこんな傾いた階段もあったり。ちゃんと傾いている方向に滑り止めの板が打ってあるのがイイ感じ。
でも、ところどころこんな傾いた階段もあったり。ちゃんと傾いている方向に滑り止めの板が打ってあるのがイイ感じ。
尾瀬・燧ヶ岳 山頂まで最後のガレ場を登ります。一面蛇紋岩の眺めは結構圧巻。
山頂まで最後のガレ場を登ります。一面蛇紋岩の眺めは結構圧巻。
尾瀬・燧ヶ岳 時刻は8:00。鳩待峠から約2時間20分、山頂に到着。30人くらいのスペースはあるでしょうか。この時点で山頂には私含め4人でした。
時刻は8:00。鳩待峠から約2時間20分、山頂に到着。30人くらいのスペースはあるでしょうか。この時点で山頂には私含め4人でした。
尾瀬・燧ヶ岳 1部木に遮られているものの、眺望はほぼ360度効きます。周囲の山もばっちり見渡せます。
1部木に遮られているものの、眺望はほぼ360度効きます。周囲の山もばっちり見渡せます。
尾瀬・燧ヶ岳 そして眼下には尾瀬の湿原が。プラスアルファの眺望が楽しめまてイイ感じです。
そして眼下には尾瀬の湿原が。プラスアルファの眺望が楽しめまてイイ感じです。
尾瀬・燧ヶ岳 ですが、雲が厚くなり、風も出てきてもの凄く寒い!北岳に続き、ウィンドブレーカーの出番です。ちなみにこの日の麓の気温は29度でした。
ですが、雲が厚くなり、風も出てきてもの凄く寒い!北岳に続き、ウィンドブレーカーの出番です。ちなみにこの日の麓の気温は29度でした。
尾瀬・燧ヶ岳 さて、下山です。登ってきた山の鼻ルートは下り禁止なので、小至仏山経由で下山します。
さて、下山です。登ってきた山の鼻ルートは下り禁止なので、小至仏山経由で下山します。
尾瀬・燧ヶ岳 下りは結構急なガレ場が続きます。ここもやっぱり蛇紋岩だらけ。
下りは結構急なガレ場が続きます。ここもやっぱり蛇紋岩だらけ。
尾瀬・燧ヶ岳 黒光りしている箇所がいっぱい。しつこいようですが、すんごい滑るので慎重に下りましょう。特に段差の大きいところの足を置く位置にある蛇紋岩には要注意です。
黒光りしている箇所がいっぱい。しつこいようですが、すんごい滑るので慎重に下りましょう。特に段差の大きいところの足を置く位置にある蛇紋岩には要注意です。
尾瀬・燧ヶ岳 短いですが稜線の景色も堪能できます。晴れていたら良かったんですけどねー。午後から天気が崩れるっていうのに麓の湿原で時間を喰いすぎました。
短いですが稜線の景色も堪能できます。晴れていたら良かったんですけどねー。午後から天気が崩れるっていうのに麓の湿原で時間を喰いすぎました。
尾瀬・燧ヶ岳 蛇紋岩の道を登り返すと程なく小至仏山です。
蛇紋岩の道を登り返すと程なく小至仏山です。
尾瀬・燧ヶ岳 山頂から30分ちょいで小至仏山に到着。かなり狭く、切り立った岩に覆われており、腰を降ろして休むスペースは殆どありません。風が強く、寒かったせいもあるでしょうが、皆標識を写真に収めただけで早々に立ち去っていきました。
山頂から30分ちょいで小至仏山に到着。かなり狭く、切り立った岩に覆われており、腰を降ろして休むスペースは殆どありません。風が強く、寒かったせいもあるでしょうが、皆標識を写真に収めただけで早々に立ち去っていきました。
尾瀬・燧ヶ岳 小至仏山通過後もしばらく蛇紋岩のガレ場下りが続きます。慎重すぎるかな?ってくらい滑らないようにゆっくり、ゆっくりと下ります。
小至仏山通過後もしばらく蛇紋岩のガレ場下りが続きます。慎重すぎるかな?ってくらい滑らないようにゆっくり、ゆっくりと下ります。
尾瀬・燧ヶ岳 つるつる滑るガレ場を神経をすり減らしながら辛抱強く下っていくと、やがて木の階段が出てきます。これがまた本当に歩きやすい!階段がこんなにありがたく思えたのは初めてです。
つるつる滑るガレ場を神経をすり減らしながら辛抱強く下っていくと、やがて木の階段が出てきます。これがまた本当に歩きやすい!階段がこんなにありがたく思えたのは初めてです。
尾瀬・燧ヶ岳 しばらくはガレ場と階段が交互に続きますが、やがて階段と木道の道になります。ここまで来てようやく蛇紋岩から解放されます。至福のひと時。
しばらくはガレ場と階段が交互に続きますが、やがて階段と木道の道になります。ここまで来てようやく蛇紋岩から解放されます。至福のひと時。
尾瀬・燧ヶ岳 笠ケ岳、といっても百名山の方ではありません。結構同じような名前の山ってあちこちにあるんですよね。地方によくある○○銀座みたいなもんです。(多分)高山植物の宝庫、とのことですので、興味のある方は是非。植物はチューリップとひまわりとたんぽぽくらいしか分からない私はスルー。
笠ケ岳、といっても百名山の方ではありません。結構同じような名前の山ってあちこちにあるんですよね。地方によくある○○銀座みたいなもんです。(多分)高山植物の宝庫、とのことですので、興味のある方は是非。植物はチューリップとひまわりとたんぽぽくらいしか分からない私はスルー。
尾瀬・燧ヶ岳 途中こんな小湿原も。いいですねー。会津駒ケ岳の山頂を思い出しました。
途中こんな小湿原も。いいですねー。会津駒ケ岳の山頂を思い出しました。
尾瀬・燧ヶ岳 後半は樹林帯の歩きやすい道に。山頂から約2時間ほどで鳩待峠に着きます。ガレ場の下りが得意な方であればもっと早く着くと思います。
後半は樹林帯の歩きやすい道に。山頂から約2時間ほどで鳩待峠に着きます。ガレ場の下りが得意な方であればもっと早く着くと思います。

活動の装備

  • その他(Other)
    ダンロップ ユニエースライトDL930
  • その他(Other)
    アコンカグア バロリーチェ60L
  • ミズノ(MIZUNO)
    ミズノ ベルグテックEX・ストームセイバーVレインスーツ
  • ミズノ(MIZUNO)
    ミズノ ブレスサーモ ウィンドストッパージャケット
  • モンベル(mont-bell)
    サウスリム パンツ Men's
  • モンベル(mont-bell)
    スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ Men's
  • ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
    バッドランドキャップ
  • その他(Other)
    DABADA アウトドアゲーター
  • その他(Other)
    TAROWORKS 3Dヒートロック
  • モンベル(mont-bell)
    ウインドブラスト パンツ

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