活動データ
タイム
05:24
距離
10.7km
のぼり
901m
くだり
835m
活動詳細
すべて見る2015年9月13日(日) 今度は金・土曜日に仕事が入ってしまい、今週の山行を諦めていたのですが、先週の大菩薩嶺に続き、標準コースタイムが短く、かつ、天候が良さげな山を探したところ、この山がヒットしました。 【コースタイム】 戸倉第一駐車場―[バス]―鳩待峠休憩所(30分) (登山開始)鳩待峠休憩所―尾瀬山の鼻ビジターセンター(40分)―山の鼻(10分)―至仏山頂(90分) 至仏山頂ー小至仏山(35分)―笠ケ岳・鳩待峠分岐(20分)―鳩待峠休憩所(60分) ―(バス)―戸倉第一駐車場(30分) 登り 2時間20分 下り 1時間55分 合計 4時間15分(休憩時間・バス移動時間除く) 【危険箇所など】 ・群馬県の山に多い「蛇紋岩」という表面がツルツルした岩が特に山頂付近に多くあります。 晴れて岩が乾いている状態でも非常によく滑りやすいので、岩が濡れている時や、下りは注意が必要です。 表面が黒光りしている箇所は特に要注意です! 正に氷上のように滑ります。 ・山の鼻から至仏山の間に鎖場が3箇所あります。 最初の鎖は高さ4,5mくらいでしょうか。 傾斜も浅く、足場もしっかりしており、鎖を使わずとも登れます。 高度感も全くありません。 2番目の鎖は普通の岩場に鎖が垂れているだけのもので、高さ2mにも満たず、足場もしっかりしているので、同じく鎖を使う必要はありません。 3番目の鎖場は1番目のものよりやや短いですが、足の置き場に乏しい1枚岩っぽい岩の上に垂れています。 ただ、鎖のあるすぐ右に足場がしっかりしている箇所があるので、恐らく鎖を使わずにそこを通貨した方が簡単です。 いずれの鎖場も、足場が蛇紋岩なので、難度は低いですが、滑りやすいです。 また、山の鼻~至仏山は登り専用ルートとなっており、下りの使用は禁止されているため、必然的に登りでしか鎖場を通りません。 鳩待峠から小至仏山を通るピストンルートを選んだ場合も、鎖場は通りません。 【駐車場など】 鳩待峠へのバスが発着する戸倉に尾瀬第一、第二駐車場があり、第一は280台、第二は250台駐車できます。(24H 1000円/日) 駐車場までは片側1車線の舗装道で、大きな看板で案内表示も出ているので、迷うことはないかと思います。 週末はは登山口がある鳩待峠までマイカー規制がかかっているため、駐車場がある戸倉からバスまたはタクシーで移動します。 規制日は時期により変わるので、以下のサイトで確認。 http://www.oze-info.com/info/oze/ (左の「鳩待峠口交通規制」をクリック) 2:00分 戸倉にある尾瀬第一駐車場に到着。 駐車場は8割強程埋まっており、2,30台の空きがありました。 4:00まで車内で仮眠した後、始発の4:40分のバスに乗るべく、駐車場の敷地内にあるバス乗車券販売所に向かいます。 すでにチケット販売所は開いており、4:10にチケット購入。係員の方が乗車準備が出来たら呼ぶ、とのことでしたので、待合室で待機。 この時は待合室に誰もいなかったので一番乗りかと思いきや、4:30頃呼ばれてバスに乗り込んだところ、バスの座席は残り僅か。でも、何とか座ることはできました。 バスは普通の路線バスより少し小さい大きさの観光バス。 座席が埋まった時点で出発、というシステムらしく、混雑する時期は分かりませんが、取り合えず座席に座れない、ということはなさそうです。 30分バスに揺られ、5:10に登山口がある鳩待峠に到着。 ここには登山口が2つあり、1つは山の鼻を経由して山頂を目指すルートと、もう1つは小至仏山を経由して山頂を目指すルートになります。 山の鼻ルートは登り専用のルートになるため、山の鼻から登った場合は山頂到達後、小至仏山を経由して鳩待峠に戻ってくる周回ルート、小至仏山から登った場合は同じルートを辿って戻ってくるピストンルートになります。 標準コースタイムは山の鼻ルートが5時間30分、ピストンルートが5時間と、ピストンルートのの方がわずかに短いです。 登山口はどちらもバス発着場の敷地内にあり、大きな「尾瀬」の看板のすぐ隣にある登山口が「山の鼻」ルート、「至仏山登山口」と看板が出ている方が「小至仏山」ルートの登山口になります。 鳩待峠には始発のバスと乗り合いタクシーで来られた方でそこそこの人が集まっていましたが、北岳の時のように混雑、という風でもありません。 5:20、静かに山の鼻ルートから出発しました。 石で組まれた階段をしばらく下った後、長い木道を延々と歩きます。 木道の道は下りまたは平坦で、頻繁に修復がされているらしく、非常に綺麗で歩きやすいです。 他の山ではよくある「滑りやすい」とか「ぼろぼろに朽ちている」などということは全くありません。 約40分先にある山の鼻ビジターセンターまではずっとこの木道が続きます。 ただ、歩きやすいのはいいのですが、あまりに延々と下りの木道が続くので、道を間違えたのかと思い、何度か地図を確認してしまいました。(笑) 6:00山の鼻ビジターセンターに到着。 ここには立派な山荘やテン場が併設されており、トイレもあります。(100円也) 炊事場に水道があり、水も飲めそうでしたが、宿泊客以外が利用してよいのかはわかりませんでした。 ここには尾瀬ヶ原、山の鼻への分岐があります。 山の鼻までは、尾瀬の湿原を横切る木道の上を渡って行きます。 歩けば10分ほどの距離ですが、ここでしか見られない雄大な湿原に思わず脚を止め、見入ってしまいました。 足早に山頂を目指していた他の登山者も一様に歩を止め、景色を堪能していました。 湿原を過ぎるとすぐ山の鼻登山口です。 ここからようやく登山道に入ります。登山届出のポストもここにあります。 しばらくは木や石で組まれた階段と木道を通過します。 湧き水で水浸しになっている箇所が点在し、木道や階段の木も朽ちている箇所が多く、基本的には整備された道なのですが、これまでの歩きやすい綺麗な道と比べるとどうしても歩きづらさを感じてしまいます。 そして、木道の表面が濡れて非常に滑りやすくなっていますので、注意が必要です。 3,40分程歩くと森林限界に到達し、視界が開けます。 遠くに周囲の山々、眼下に尾瀬の湿原を見下ろしながら、今度はガレ場と木で組まれた階段の道を登っていきます。 木で組まれた階段は段差が低く、非常に歩きやすいですが、対して、ガレ場は前述の蛇紋岩が多く、歩きづらい上、滑りやすいです。 特に表面が黒光りしている蛇紋岩は正に石状のスケートリンク。 氷の上の方がまだましじゃなかろうか、というくらい滑ります。 極力、むき出しの地面の上を歩くか、やむを得ない場合はなるべくフラットに足を置くようにすると良いです。 また、ここで鎖場も出てきます。 1つ目の鎖場は高さ4,5m程、傾斜も浅く、足場もしっかりしているので、鎖は使わなくても大丈夫です。 2つ目の鎖場は本当に何でもない岩場に鎖がぶら下がっているだけのもので、こちらも鎖を使う必要はありません。 3つ目の鎖場は鎖が1枚岩っぽい岩にぶら下がっていますが、すぐ右側に足場がしっかりして登りやすい道があるので、鎖を使わず、そちらを通過した方がむしろ簡単です。 ただ、いずれの鎖場も足元がやはり蛇紋岩なので、滑らないように注意が必要です。 山頂に近づくに連れ、木の階段の割合が多くなります。 相変わらず段差が小さく、とても楽チンです。 この階段のお陰で見た目の傾斜に関わらず、それほど体力を消耗せずに済みます。 8:00、山頂に到着。 山の鼻からノンストップで90分くらいです。 木道や木の階段が歩きやすかったお陰であっという間に感じました。 山頂はそこそこ広く、30人くらいは立てるでしょうか。 眺望は良く、一部だけ草で見づらいものの、ほぼ全方位見渡せる上、眼下には尾瀬の湿原が見えるおまけつき。 着いた時には山頂にいた人は4人。悠々と写真を撮ることができました。 ただ、麓の気温は29度でしたが、山頂の気温は6,7度。風も吹いてきて非常に寒かったです。 私含め、皆雨具やウィンドブレーカーを羽織っていました。 8:50 下山開始。 山の鼻ルートは下りに使えないので、小至仏山方面から下っていきます。 下りはしばらく結構な傾斜のガレ場になります。 そしてやはりここにもたくさんの蛇紋岩が。 下りなので危険度倍増の上、段差が大きい所の足を降ろす位置にしれっと置かれていたりするので、結構いやらしいです。 しつこいようですが、特に黒光りしている箇所は踏まないように! ガレ場を30分ちょい進むと小至仏山に着きます。 ピークは狭い上、大きくゴツゴツした岩で覆われているので、人は誰もいません。 寒かったせいもあり、私も標識の写真だけを撮り、早々に立ち去りました。 小至仏山から少し下るとガレ場一辺倒だった道に、木の階段が現れます。 蛇紋岩の道の通過で神経をすり減らしている所にこの階段は非常にありがたく感じました。 階段は下りでもやはり段差が小さく、非常に歩きやすかったです。 しばらくは階段とガレ場が交互に続き、中盤以降は木の階段と木道が多くなります。 ここまで来れば道も良くなり、一安心です。 10:50、山頂から約2時間かけて鳩待峠休憩所まで戻ってきました。 11:00発の出発寸前のバスに飛び乗り、11:30、尾瀬第一駐車場に帰還。 バス発着場にある精算機で駐車料金を支払い、無事帰路に着きました。 この山は比較的短時間で登れる上、目立った難所もないので、比較的初心者向けと言えるでしょう。小さな子供連れの方を多く見かけました。 ただ、やはり特筆すべきとっても滑りやすい蛇紋岩です。 同じく、蛇紋岩がある谷川岳はほんの一区間ですが、この山では山頂付近はほぼこの岩で覆われています。 下りでは本当に神経を使いました。 対して、木道や木の階段は手入れが行き届いてとっても歩きやすいです。 これだけ両極の道が混在しているのも珍しいです。 また、樹林帯、(短いですが)稜線、湿原と小粒ですが様々な要素が集まり、バリエーションも豊かで飽きがきません。 特に広大な湿原は圧巻です。 これを見るだけでも訪れる価値が十分にあります。
活動の装備
- その他(Other)ダンロップ ユニエースライトDL930
- その他(Other)アコンカグア バロリーチェ60L
- ミズノ(MIZUNO)ミズノ ベルグテックEX・ストームセイバーVレインスーツ
- ミズノ(MIZUNO)ミズノ ブレスサーモ ウィンドストッパージャケット
- モンベル(mont-bell)サウスリム パンツ Men's
- モンベル(mont-bell)スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ Men's
- ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)バッドランドキャップ
- その他(Other)DABADA アウトドアゲーター
- その他(Other)TAROWORKS 3Dヒートロック
- モンベル(mont-bell)ウインドブラスト パンツ
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