活動データ
タイム
05:30
距離
0m
のぼり
0m
くだり
0m
活動詳細
すべて見る昨日は、天気が良くて絶好の日和というのに、日曜出勤。あぁ~、こんな日に登山できればいいのにと、土曜日あまり天候が良くなかった雷山登山を思い出していた。 実は、次の月曜日(本日のこと)は、日曜出勤の代休日。たぶん混雑するだろうなと思いつつ、シルバーウィークに由布岳登山を密かに計画していたが、昨日、由布岳の週間天気予報を確認したとき、明日は絶好の登山日和になりそうなことが判明。こうなったら、明日行くしかないね、ということで、由布岳行きを決定した。 ワクワクしてなかなか寝付けず、寝不足のままで朝を迎えた。朝6時前に出発。車で2時間ほどで由布岳正面登山口に到着。今日はずっと前から待望していたお鉢巡りをぜひとも実現したく登山開始。 つづら折りの山道でバテないようにペース調整していたが、岩場が多くなってくるとそうもいかない。お鉢巡りのために体力を温存しつつ、開始から1時間半ほどでマタエ到着。 まずは西峰から。ストックをザックにしまい、いざ出陣。最初の鎖場で、鎖の感触を確かめつつ歩を進める。ほどなく障子戸の鎖場にたどり着き、慎重に取り掛かる。無事何とか渡り終えた後、下から、見た感じベテランの方とお見受けする方がいらっしゃった。鎖場をひょいひょい登ってくる姿を拝見し、障子戸の鎖場に取り掛かる前に、撮影の許可をいただいた。やっぱりベテランは違うね。サッサと鎖場をクリア。いい感じで写真が撮れた。 もうすぐ西峰の山頂というところで、目の前にある山でなく、遠くに見える山々を振り返ったところ、一か所だけ他の山と違い違和感を覚えた。 その山頂だけ雨雲が局所的に発生したのかな?まるで天空の城ラピュタに出てくる「龍の巣」のようにも見えた。さらに、一瞬、ピカッと光り、雷だ!と思い、先ほどのベテランの方に尋ねてみると、雨雲なわけがない、噴火しているんじゃないか?ということで、方角的なことを考慮すると、たぶん阿蘇山だろうということだった。 昨日、由布岳に登ることを決めたとき、念のため、火山活動の情報で問題ないことを確認していたが、まさか、今登っている山でないにしても、目の前でリアルタイムに噴煙を見ることになるとは夢にも思っていなかった。 気を取り直して、西峰の山頂へ。山頂にいらっしゃた方々も口々に阿蘇山が噴火した、と興奮冷めやらぬ様子だった。それにしても、かなり距離は離れているにもかかわらず、この場所から阿蘇山の噴火が見えたことにホントにビックリした。 噴煙は徐々に拡散し、ほとんど見えなくなったことから、ようやく待望のお鉢巡りを開始した。 お鉢巡りの最初は、急な下り。一気に下りた後、目の前に屹立するのは、夢にまで見たナイフエッジの岩場。これまでどんなに危険な箇所なのかイメージばかりが膨らみ、超ビビッていたが、先述のベテランの方がおっしゃるには、年寄りでも渡れるから大したことはない、とのこと。実際、自分が挑戦してみると、無事にクリアできました! ただ、この間、非常に怖い思いをした。さっきまで全くの晴天だったのに、急にガスってきた。このままガスったままだとお鉢巡り中に遭難しちゃうかもってマジで思ったが、すぐにガスは晴れていった。 そのあとです。さらに怖い思いをしたのは。なんと山全体が轟音に包まれてしまったのです。この音で鳥たちは空に飛びだす始末。この轟音は何の音だったのかを推察してみると、阿蘇山噴火の際に発せられた音がようやくこちらにたどり着いたのではないか、と考えた。当然のことながら、音速は光速よりもかなり遅いからね。この轟音を聞いたせいか、由布岳まで火山の噴火が誘発されてしまったらどうしよう!ってその瞬間、マジで焦りました。早く下山しなきゃ!だけど、ナイフエッジに取り組んでいるので、すぐには下山できないよ!って感じで、危うくパニックに陥るところだった。しかしながら、まずはナイフエッジということで、怖い状況のなか、さらに怖い状況というのは、マイナス×マイナスがプラスとなるように、怖い×怖いは、怖くないということで冷静になれました(笑)。 さて、ナイフエッジをクリア後、振り返って見てみると、やっぱり怖いね。よくあんなところを渡ってきたもんだ。お鉢巡り、大したことないジャン!と思ったはいいが、ここからが辛かった。 東峰山頂にたどり着くまでに、鎖も何にもない岩場を登っては下り、登っては下りの繰り返し。事前情報における登山地図のコースタイムがなぜこんなにかかるのが疑問だったが、そりゃ、こんくらいかかるわ!て感じだった。ナイフエッジをクリアすることのほうがよっぽど楽でした。 東峰の山頂にたどり着いたときは、もうバテバテ。当初、ここでランチタイムと考えていたが、食欲は全くわかず、500mLのスポドリをほぼ1本飲み干すのみで、もう十分だった。 ここの山頂に長く滞在するよりは、サッサと下山しよう、ということで、汗で曇ったメガネをタオルでふき取ったときにトラブル発生。レンズが外れてしまった。ヤバい!メガネが無いと目のピントが合わない!! 結局裸眼のまま下山。目の焦点が合わないので、いつも以上に慎重に下山した。 下山途中、いつも以上に慎重に、ということが負荷になったせいか、右足の太腿がつってきた。簡易のストレッチをし、足を誤魔化しながら、ますは合野越に到着。ここでようやく腹がへってきたので、おにぎりを頬張る。山で食べるのは非常においしいね。 ここで30分ほど休憩をとり、その後は順調に駐車場にたどり着いた。 メガネが壊れたまま、車を走らせよいものか、と思いつつ、コンビニまで車を走らせ、メガネ屋さんのことを聞いたら、由布市には大きなメガネ屋は無いとのことで、そのまま帰路へ。高速道路は超怖かったが、高速降りてすぐにメガネ屋に飛び込み、一件落着! メガネさえ問題なければ、湯布院の温泉に浸かるはずだったのに!無念! 本日振り返ってみると、阿蘇山噴火を遠くからではあったが、目の当りにしたことで、自然災害は他人事ではないことをちょっと実感した。(先週のことではありますが、この場を借りて、台風18号にともなう豪雨の被害に遭われた方々に、深く哀悼の意を表します。) 加えて、待望だったお鉢巡り(実は、お鉢巡りを、やれる/やれない、は物凄くストレスとして感じていた)を無事終えることができたので、これを契機として、今後も益々登山を楽しみたいと思いました。 (追記)(2015-09-14)由布岳西峰から見た阿蘇山噴火 Part1~3 と題して、Youtubeに、由布岳から見た阿蘇山噴火の様子をアップしていますので、ご興味のある方はご覧ください。
動画
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