活動データ
タイム
09:30
距離
16.4km
のぼり
1130m
くだり
1132m
活動詳細
すべて見る深南部・野鳥の森ルートを歩いているとよく見える山、黒沢山。その稜線の途中にシャウヅ山という名前の山があります。名前のインパクトだけで登ってみたくなるような山なんですが、ずっと「登るなら黒沢山とまとめて」と思い、でも藪漕ぎがタイヘンという前評判を聞くと「やっぱ登るのは日が長くなってからだよなぁ」と考えていました。 でもこの時期どこの山に登ろうかと考えた時に山頂の標高約1800mのシャウヅ山はちょうどいい感じに登れそうな山で、黒沢山とまとめたいがために今は登らない…という判断はオカシイのではないかと思ってしまいました。そうなると何だか無性に登ってみたくなるのが私の性分なので、1月20日の目的地はシャウヅ山ということにしました。 寒波が来る直前だったので着雪量は少ないだろうという予測で山に登りましたが、予想以上に雪は少なく、結果どうなったかというとタイトルの通り、予定していなかった黒沢山まで登ってきてしまいました。そのせいでもう少しお気楽なハイキングのつもりがえらくハードな山行になってしまったんですけど(笑)。 [登山道…までの道] 水窪ダムまでは今回が5回目となるのでもう慣れたものですが、奈良代林道は今回が初体験。ウワサではタイヘンだと聞いていましたが、まぁ想像以上でした…。とにかく落石の数が半端ありません。車高の低いミニだとカンタンに底を擦るので、車から降りて落石を取り除く…という作業を(なぜか行きだけじゃなく帰りも)20回近く行うハメになりました。落石に目を凝らしながらの走行なので全然スピードが上がらず、水窪ダムから奈良代林道ゲートまでの7kmあまりに、行き帰りとも約1時間かかりました…。 [で、登山道] 奈良代山からシャウヅ山にかけて、もうそれはそれは、素晴らしい道でした!前黒法師山→バラ谷の頭、しらびそ高原→奥茶臼山、寸又峡→天水、小無間山→大無間山など、原生林の美しい道は数々あれど、ここも全然負けていないです。他のどこよりも車で来るのがタイヘンだけど(笑)。 シャウヅ山のしばらく先までは踏み跡もしっかりしていて歩きやすい道ですが、いつの間にか途中から極悪な道に変貌していました。夏はササが背丈を超えているらしいですが、冬だと大半は埋もれているのか、ササで進む先が見えないということはありません。ただ、積雪量は7~80cm程度あります。しばらく雪が降っていないのか表面は薄く凍っていて、うまくそぉーっと歩ければ凍っている上を歩くことができます。でもまぁ1/2の確率で踏み抜いてしまい腿まで雪に埋まるとその後はタイヘン。よほどうまく歩かない限り二度と凍っている上に乗ることはできず、毎回踏み抜くので急速に体力を消耗します。腿まで雪に埋まった状態から倒木を乗り越える必要もあり、1867m地点あたりからはガクッとペースが落ちました。山頂手前では雪から足を引き抜きながら急斜面を登らなければならず、結局シャウヅ山から黒沢山まで2時間以上かかってしまいました。 [眺望] シャウヅ山の手前やその先にはササ原が結構あり、そのような場所では展望があります。ササ原からは黒沢山や中ノ尾根山がそびえ立っているせいでそれ以上北の山々は見えませんが、東側の不動岳~黒法師~房小山の稜線や灰縄山・常光寺山など南側の山、熊伏山・恵那山・御嶽・中央アルプスなどの西側の山々をキレイに臨むことができました。北側の山々が見えるのは黒沢山の少し北側のポイントただ1ヶ所。木々の間から聖岳・赤石岳・光岳を眺めることができます。特に聖岳の姿がカッコよく見えました。 [温度・服装] Garminの温度センサによると登山道の最高気温は10℃、最低気温は-1℃となっていますが、とても信じられません。残念ながら低温時の測定値はまったくアテにならないみたいです。服装はもう標高300mだろうとこのカッコというミレーのアミアミアンダーウェア、バートンのポーラテックTシャツ、ペンドルトンのウールシャツ、ユニクロのウルトラライトダウン、C3fitのタイツ、マムートのパンツでした。黒沢山の頂上で踏み固めた雪の上に座ってコンビニ弁当を食べている時にはあまりにも足が冷え、少し動かすだけで足が攣りそうになってしまいました。「イヤイヤ、帰りに足が攣ったりするとシャレにならんぞ」と思いましたが、歩き始めれば別に問題なくフツーに歩けました。風がほとんどなかったのも助かりました。少なくとも歩いている間は特にこのカッコでも寒くはなかったです。 [今回の山行まとめ] 「黒沢山は藪漕ぎの山」というのは間違いではないですが、なんだかこれは「ただただタイヘンな山」という風にイメージをミスリードしているように思いますね。シャウヅ山のもう少し先のササ原あたりまでは斜度もそれほどキツくなく、踏み跡もハッキリしていて、2.5kmの林道さえ歩いてしまえば後は美しい原生林や眺めのよいササ原が続く素晴らしい稜線コースでした!ササ原の途中から倒木帯となり一転してハードなコースになりますが、そこは歩かずササ原からの眺望を楽しみながら降りるのもよし、あえてタイヘンなルートを通って黒沢山に登り切る充実感に浸るもよし、です。個人的にはタイヘンだったあの登りも含めて強烈に印象に残るいい山行でした。 ただね~、登山口に至るまでのあの林道がな~。もう少し落石が少なければいいのに…と思わずにいられません。次に登るとしたら凍結の心配がない時期にバイクで行こうかな。で、シャウヅ山の先で帰ると(笑)。あの原生林が新緑に萌えるのを見てみたい気がします。 [(初)水窪100山] 奈良代山(17)、奥布山(18)、栃生山(19)、中又山(20)、黒沢山(21)
活動の装備
- モンベル(mont-bell)チェーンスパイク
- その他(Other)6本爪アイゼン_HG120
- マムート(MAMMUT)SOFtech TREKKERS Advanced Pants Men
- その他(Other)ユニクロ ウルトラライトダウンジャケット
- バートン(BURTON)Burton AK Power Grid Crew Shirt True Black
- その他(Other)Pendleton Men's Guide Shirt
- ニコン(Nikon)望遠ズームレンズAF-SDXNIKKOR55-200mmf/4-5.6GEDVRIIニコンDXフォーマット用AFSDXVR55-200G2
- ニコン(Nikon)標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR18-55mmf/3.5-5.6GVRIIニコンDXフォーマット専用
- ニコン(Nikon)デジタル一眼レフカメラD7000ボディー
- ゴールドウィン(Goldwin)インパクトエアーロングタイツ
- その他(Other)Scarpa Kinesis MF GTX
- ミレー(MILLET)ドライナミック メッシュ ショートスリーブ
- その他(Other)MAKAVELIC SIERRA SUPERIORITY BIND UP BACKPACK
- ガーミン(Garmin)ForeAthlete 230J
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