活動データ
タイム
00:01
距離
0m
のぼり
0m
くだり
0m
活動詳細
すべて見るすっかり焚き火にハマってしまってからというもの、いくつか問題が出てきた。 1つは焚き火台について。 これには大きく別けて二種類ある(焚き火しかできない焚き火台は除く)。 「焚き火もできるネイチャーストーブ」 「調理もできる焚き火台」 ピコグリルは後者。 焚き火は豪快にできる。調理もそこそこできる。このそこそこがちょっと最近気になっていた。 構造上、風の影響をモロに受けるピコグリル。風向きによっては鍋に火が当たらない時もある。 例えば「肉を焼く」「鍋を煮る」ならこれでもなんとか調理できていた。鍋の位置を変えたりして。 1分1秒を争ってるわけでもないし、そのうち焼ける(煮える)だろう…と。 しかし炊飯はそうもいかない。 経験上炊飯は1発勝負である。 1度失敗した米を復元する事はかなり難しい。 「終始中火で一気に」が俺の炊飯スタイルなのだが(アルストがベスト!)、炎が散ってしまうピコグリルでは一定の火力を保つ事が難しかった。 過去二度程ピコグリルでの炊飯にチャレンジしたけれど、二回共途中でガスに切り替えた。 1度はりこまるさんとドラゴン焚き火パークでテン泊した朝。すぐに火力が足りないのが目に見えたので途中からガスで炊いた。 これは帰る日の朝にボーボー焚き火する訳にもいかなかったのでまぁ仕方がない。(火の後始末の問題) そしてこないだノーキン焚き火パークにてメスティン30分くらい焚き火にかけていたのに、開けた瞬間「あ、これは食えんわ」ともろに失敗の見た目だった。 すぐに水を足してガスバーナーで延命措置をとり、なんとかギリギリ食べられるレベルまで蘇生したが…。結構これは悔しかった( ノД`)…。 あれだけの時間火にかけていても炊けない!。 これまではたまたまガスを保険で持って来ていたので事なきを得たのだが、保険が無かったらご飯抜きだったかもしれない。 まぁ俺の性格上必ずアルストかなんか保険で持っていくけど。 無風の時のピコグリルはかなり高火力で肉でもなんでもすぐに焼けるし、すぐに煮える。 が、風があると薪より炭火の方が安定して調理できる印象。 長い長い前振り後の本題。 前者「焚き火もできるネイチャーストーブ」 を調べだした俺。これ買うパターンやろ。 色々とディグった結果、思いっきり惹かれるブツを見つけた。 トルネードのアルストで有名なULガレージメーカーのRSRが作っているストーブ。 【RSR Naturestove ソロキャンプ用超軽量炊飯焚火台】 RSRでは携帯カマドとも呼んでいる。 名前に「炊飯」とついているので相当そっちへ特化していて自信もあるのだろう。 パッと見、ソラチタのネイチャーストーブと酷似している。一時期それも物議を醸し出したらしいが。 しかし構造は全くの別物。 ソラチタネイチャーストーブは後者、「調理もできる焚き火台」であるピコグリルとほぼほぼ同じ構造なのに対して、RSRはアルストで言うストームクッカーやカルデラコーンに近い構造。 下からエアーを取り込んで上へ気流を逃がし、チムニー効果で燃焼を促進させる。 もちろん風にも強い仕組みだ。 我慢できずにポチる事にした。 さて、レビュー。 実際手に取るとピコグリルより一回り小さい。 重量も半分の軽さ。 組み立ては正直面倒くさい。10秒でセットできるピコグリルに対して3分~5分かかる。この辺は慣れもあると思うし、1分を気にする山行には持っていかないモノなので、逆にその面倒くささが心地よかったりするw。 広げた印象は「ちっさ!」イメージよりも小さい。 薪を細かく斧で叩き割る必要がある(単にそれがしたいだけ説)。 あとはチタンのプレートをレーザーか何かで切り出した芸術品のような佇まい。 欧米製の豪快で大雑把なピコグリルに対して、緻密に計算してデザインされたフォルム。 もちろん武骨でシンプルなピコグリルはガンガン炊いて手荒く扱っても壊れない安心感はある。 RSRは繊細でどこか儚げ。詫び錆びを纏っているように見えた。 日本人が作るとこうなるよね。うん。 さて、実戦 日曜も仕事する事になったわけだがネイチャーストーブが使いたい俺は土曜の夜、風呂入ってパッキングして一番近いゴールド焚き火パークへ向かった。 スーパーへ寄って峠を登っていくとまだまだ道の横は積雪ガッツリ。 それが溶けて流れ、路面が濡れているので凍結が怖かった。 パークへついて、すぐにピコグリルで炭火を起こす。時間がかかるので。 その間に幕営したりRSRを組み立てたりした。 RSRに小さい着火材を仕込み着火。薪投入して炊飯を開始した。 ボーッと炭の方をいじくっているとすでに炊飯の方が噴いていた。 おぉ!速い!!。最速や❗。 また薪拾ったり薪割りをしていると匂いが焦げくさい。「やばい!焦げた!」 急いで下ろして蒸らす。 肉を焼いたり豚汁を温めたりしてから、飯盒の蓋を開けると…。焦げとる。 致命傷ではなく美味しく食べられるレベルの焦げだった。 焚き火でこれだけ高火力になるとは思っていなかったので完全に意表をつかれた。 すげぃ!。 ご飯を食べてからピコも焚き火モードに移行してRSRとダブルで焚き火✨。無闇にお湯沸かしたりしながらいつもの癒しコーヒータイムへ。 豪快にガッツリ焚き火を楽しめて簡単な調理もしたいのならピコグリル。 焚き火は小ぢんまりだけれど調理は炊飯含め何でもこなせるRSR。 「今回はどっちにしようかなー」と悩む日が来るんだろうな… なんて事を考えていたら0:00を回ったのでRSRで湯タンポだけ作って就寝。 沸くのやっぱ速い!。 焚き火界のJBや!!。 5:00起きで撤収下山して仕事へ向かったのだった。 これから耐久性や不具合等も見ていきたいが、初見の印象としては「かなり使える子」だった。 日本人が綿密に計算して作った本気(で遊ぶ為)のモノが、悪い訳がない。 この製品の向こう側にも開発者&製作者の姿がはっきりと見えていて嬉しかった。
動画
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。