両神山:八丁尾根で鎖場天国

2015.09.20(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 43
休憩時間
1 時間 11
距離
5.9 km
のぼり / くだり
888 / 873 m
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活動詳細

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[埼玉県:奥秩父] 八丁トンネル登山口~八丁峠~西岳~東岳~両神山剣ヶ峰~(往路を戻る)~八丁トンネル登山口 [マイカールート](神奈川県横浜市から) 往:(東名高速)~海老名JCT~(圏央道)~八王子JCT~(中央道)~勝沼IC~(一般道を1時間30分ほど) 復:(一般道を1時間30分ほど)~花園IC~(関越道)~鶴ヶ島JCT~(圏央道)~海老名JCT~(東名高速) 1日ぐらいならなんとか時間をつくって山に行けそうになったので、日帰りで行けてあんまり混んでいなさそうで前から行ってみたかった両神山八丁尾根ルートへ。ここは岩鎖好きでも辟易するぐらい、大量の鎖場責めが味わえるとか。聞くだけで燃えてきます。 自宅を朝4時に出発し、中央道経由で向かったものの、ここで完全に抜けてたことに気付く。そう、今日はただの休みじゃない、大型連休真っ只中ということを…(仕事柄、カレンダー通りに生活してません) 朝5時前後だというのに満車のSA、入りきらない車が車道にはみ出るPA… 帰りは絶対関越で帰ると強く心に誓ったのでした。 両神山は高速からのアクセスが悪く、一般道を長く走るため、地図で見るよりずっと遠く感じます。 さらに八丁尾根登山口へは荒れた林道を10km以上走る必要があり、路面は落石だらけだわ陥没しまくりだわ道幅は狭いわで、かなり走りにくいです。おまけに道中廃村や岩盤削りっぱなしの真っ暗で狭いトンネルが多発し、独りで通るのは別の意味でホラー。夜だったら慎ましく辞退差し上げます。 (あとで調べたらこの廃村、ニッチツ鉱山という有名な廃墟らしいです) 帰路に使った関越方面からのほうが、曲がりくねって細いのは同じですがまだ整備されていて、廃村もないので、まだましかもしれません。 ◎現時点での個人的荒れた道ベスト3 八ヶ岳美濃戸口先の林道>(別の次元)>八丁トンネルまでの林道>丹沢ヤビツ峠までの林道 八丁峠までは上落合橋登山口もありますが、駐車場の広さやトイレがあることから八丁トンネル登山口のほうがメジャーなようです。トイレは清潔なバイオトイレ、紙あり。下山するまでここしかないため注意。 八丁峠までは多少急登でも樹林帯の普通の道かと思いきや、登り始めて5分で鎖場が登場。その後も短い鎖場がいくつかあり、木が鬱蒼として薄暗く、先日の雨で濡れているのもあってやや歩きにくかったです。 八丁峠で『展望台』と標識のあるほうへ行くとベンチとテーブルがあり。展望台のくせに眺望はゼロですが休憩には最適。ここから本格的な鎖場天国(地獄?)が始まります。 鎖は長いものから短いものまで様々で、特に長いと感じた箇所(20m以上あった?)が6、7箇所はあった気がします。岩質は掴みやすいところもあればあまりとっかりのないところなど色々。先日の西穂独標や赤岳・横岳に比べると登りにくく感じました。 アップダウンも激しく、登り降りを繰り返しながら少しずつ進んでいく感じです。特に西岳から東岳へは一度大きく降りてから登り返すことになります。 尾根歩きとはいえ森林限界を越えていないため眺望はあまりなく、良く言えば高度感をあまり感じない、悪く言えばなかなか視界が開けず歯痒い…。それでもときどき眺望の良い場所では秩父の山並みと八ヶ岳(?)を満喫することができました。 両神山山頂は狭くて混雑するそうなので、東岳山頂で昼食にしようかと思っていたのですが、ベンチ上の巨大な蚊柱が気になったので素通りして両神山へ。山頂は確かに狭いですが思ったより人がいなかったので片隅で落ち着くことができました。後から聞いた話では、一番メジャーな日向大谷登山口への道が大雨で崩落して通行止めになっていたとか。納得。 正直、最近登ったなかではダントツできつく、登る最中「降りるのやだな~」とずっと考えていました 苦笑 直線距離も高度差も全然ないほうなのですが、これほど鎖場が連続すると相当体力を消耗することがわかりました。実際、今までになく行動食を消費し、下山中水もなくなるという事態に。。おまけにザックの底には岩で擦ったか穴が開き、グローブにもいつの間にか穴が。普段は筋肉痛にならないのに、翌日はひどい筋肉痛… これは最近筋トレをさぼっていたせいにしておきたい。。 なるべく鎖に頼らず3点支持で登るようにしていたものの、落ちたらシャレにならない箇所も多く、結局片手は鎖を掴んでいたことが多かった気がします。精進せねば。 下りで数か所、やむを得ず両手で鎖を掴み力任せに降りましたが、体重で振られて逆に危ないと感じました。あと体力の消耗が半端ない。3点支持は省エネにもなるんですね。 数えてはいませんでしたが、八丁峠までの鎖も含めると30箇所以上は鎖があった気がします。鎖のない岩場も含めたらよくわかりません。少なくとも往復で60クサリ… 行程の半分以上は手を使って登っていた気がします。そういうトレーニングにはうってつけかもしれませんね。アクセス悪くなければなあ。 また、道標などはところどころあるものの、道が基本険しいため、どちらへ進めば良いのか迷う箇所が結構ありました。実際、間違えて数メートル進んでしまったことも何度か。場所によっては戻れなくなってしまう状況になりかねないので、気を付けたほうが良いと思いました。 下山後は中央道ならほったらかし温泉に行きたかったのですが、関越経由なので道の駅両神温泉薬師の湯へ。連休で混んでいるかと思いきや思ったより混雑しておらず、内湯しかないものの半分がジャグジーになっていてゆったりできました。穴場なのかもしれない。 以下は、今回の失敗などリスト(自分以外含む) 【水が尽きた】 ハイドレーションに2L、サーモスに500ml、合計2.5L持って行きました。最近の夏山でも2Lを飲みきったことはなかったので大丈夫だと思っていたものの、下山中、あと1時間ぐらいで駐車場というところでまさかのハイドレーション水切れ。残量がわからないのがハイドレーションのネックとはわかっていたものの、実際そうなると結構焦ります。 絞り出すように残りの水を飲み、サーモスの熱湯を飲みつつなんとか下山できましたが、あと1時間行程が長かったら結構やばかったと思います。水は重要だと改めて思いました。そして季節に関係なく山によっては水を消費する。尿意なんて全然催しませんでしたよ! 【フォーク忘れた】 父と塔ノ岳に登った際、2人分のラーメンをつくるのにフォークが1本しかなく、やむなく1人ずつつくって食べて、時間をかなりロスしました。その教訓をすっかり忘れてカップ麺を持って行ったのにフォークがない。何故か山コーヒー用にスプーンだけは持っていたのでスプーンで食べました。スプーンでもカップ麺は食べられます!でもフォークか箸がやっぱ欲しい! 【遭難寸前】 下山時、八丁峠手前で若者男子2名と遭遇。「○○山って、あとどれぐらいかかりますか?」と、山名すら覚えておらず、スニーカーにTシャツの軽装。ここから早くても山頂まで2時間以上かかることを伝え、おまけに坂本バス停(ここから3時間ぐらい)まで戻ると聞いて、ヘッデンもないとのことなので撤退を勧めました。この時点で15時前。「少し様子を見てから戻ります!」と聞いたもののなんだか気が気じゃない。 落ち着かないかんじで下山していると後方から彼らっぽい声が。あれ、坂本に戻るんじゃないの?と思いつつ駐車場に着くと案の定降りてくる彼ら。心配すぎたので「どうやって帰るの?」と聞くと、坂本まで戻るつもりがこっちに降りてきてしまったとのこと。地図を渡し、林道沿いに坂本まで歩けば着けなくはない、と伝えると、元気いっぱい走って行きました。 その林道は自分も通る道だったため、途中で遭遇、汗だくな彼ら(本当に走ってた)を拾って坂本バス停まで送りました。バスに無事乗ったところまで見届けてひと安心。 自分も10代の頃沖縄の端っこで1人日が暮れて色んな人に助けてもらったため、なんだか見過ごせなかったのですが、ここまで無謀な人たちは初めて見ました。遭難など大事に至らなくて本当によかったです。

両神山・諏訪山・二子山 八丁トンネル登山口の駐車場。車は10台ほど停まっていました。綺麗なバイオトイレがあります
八丁トンネル登山口の駐車場。車は10台ほど停まっていました。綺麗なバイオトイレがあります
両神山・諏訪山・二子山 駐車場脇の登山道入り口
駐車場脇の登山道入り口
両神山・諏訪山・二子山 両神山でいかに事故や遭難が起きているかの図。八丁峠より日向大谷のほうが多いのが意外
両神山でいかに事故や遭難が起きているかの図。八丁峠より日向大谷のほうが多いのが意外
両神山・諏訪山・二子山 登山者カウンター。リセットのタイミングがわかりませんが、自分は3646番でした
登山者カウンター。リセットのタイミングがわかりませんが、自分は3646番でした
両神山・諏訪山・二子山 いきなりクサリ。濡れてて滑る…
いきなりクサリ。濡れてて滑る…
両神山・諏訪山・二子山 クサリのトラバース
クサリのトラバース
両神山・諏訪山・二子山 この花がたくさん咲いてました
この花がたくさん咲いてました
両神山・諏訪山・二子山 八丁峠に到着。ここから鎖場天国(地獄)スタート
八丁峠に到着。ここから鎖場天国(地獄)スタート
両神山・諏訪山・二子山 はい、それ目当てに来てます
はい、それ目当てに来てます
両神山・諏訪山・二子山 鉄塔跡地
鉄塔跡地
両神山・諏訪山・二子山 この時期だと花は少ないですね
この時期だと花は少ないですね
両神山・諏訪山・二子山 真正面が太陽で、まぶしくて凄く登りづらい
真正面が太陽で、まぶしくて凄く登りづらい
両神山・諏訪山・二子山 長いクサリ(ここからクサリのある箇所は忘れない限り写真を撮るようにしています)
長いクサリ(ここからクサリのある箇所は忘れない限り写真を撮るようにしています)
両神山・諏訪山・二子山 クサリ(しばしこのような写真が続きます)
クサリ(しばしこのような写真が続きます)
両神山・諏訪山・二子山 クサリ
クサリ
両神山・諏訪山・二子山 忘れ物?
忘れ物?
両神山・諏訪山・二子山 クサリ
クサリ
両神山・諏訪山・二子山 どれが何の山だかわからないぐらい奥秩父の山々が一望
どれが何の山だかわからないぐらい奥秩父の山々が一望
両神山・諏訪山・二子山 正面鞍部に巨岩、そしてそこにかかるクサリ
正面鞍部に巨岩、そしてそこにかかるクサリ
両神山・諏訪山・二子山 巨岩のクサリを下から眺める
巨岩のクサリを下から眺める
両神山・諏訪山・二子山 八ヶ岳ー!と感激していましたが、間違っていたらどうしよう
八ヶ岳ー!と感激していましたが、間違っていたらどうしよう
両神山・諏訪山・二子山 ひとくち食べた?
ひとくち食べた?
両神山・諏訪山・二子山 クサリ
クサリ
両神山・諏訪山・二子山 長いクサリ
長いクサリ
両神山・諏訪山・二子山 行蔵峠に到着。思ったより紅葉してますね
行蔵峠に到着。思ったより紅葉してますね
両神山・諏訪山・二子山 長いクサリ
長いクサリ
両神山・諏訪山・二子山 長いクサリ
長いクサリ
両神山・諏訪山・二子山 西岳に到着
西岳に到着
両神山・諏訪山・二子山 最近天気に恵まれていなかったので、天気が良いのはやっぱりいいなあ
最近天気に恵まれていなかったので、天気が良いのはやっぱりいいなあ
両神山・諏訪山・二子山 正面に東岳(左のピーク)、その横に両神山山頂
正面に東岳(左のピーク)、その横に両神山山頂
両神山・諏訪山・二子山 東岳へはいったん大きく降ります
東岳へはいったん大きく降ります
両神山・諏訪山・二子山 そして激しく登り返します
そして激しく登り返します
両神山・諏訪山・二子山 宮?
宮?
両神山・諏訪山・二子山 下が見えないクサリ
下が見えないクサリ
両神山・諏訪山・二子山 下が見えないクサリその2
下が見えないクサリその2
両神山・諏訪山・二子山 岩場に咲く花。避けて登って難度が上がる
岩場に咲く花。避けて登って難度が上がる
両神山・諏訪山・二子山 ナイフリッジへのロングクサリを登る
ナイフリッジへのロングクサリを登る
両神山・諏訪山・二子山 ナイフリッジ手前のお堂。写真手前方向に下る道がありますが、そちらへ行ってはいけません。自分も一瞬間違えかけ、帰りに会った人は間違えて30分も行ってしまったと言っていました
ナイフリッジ手前のお堂。写真手前方向に下る道がありますが、そちらへ行ってはいけません。自分も一瞬間違えかけ、帰りに会った人は間違えて30分も行ってしまったと言っていました
両神山・諏訪山・二子山 正しくは、ロングクサリを登ったら左手の岩のヤセ尾根沿いに行きます。足元によく見ると大変わかりにくい道標あり。誰も気付かないよこれ!
正しくは、ロングクサリを登ったら左手の岩のヤセ尾根沿いに行きます。足元によく見ると大変わかりにくい道標あり。誰も気付かないよこれ!
両神山・諏訪山・二子山 ナイフリッジ。両側が切れ落ちており結構怖いかも。意味不明なところにクサリがありますが、これに頼ろうとするとかえって危ない気がします
ナイフリッジ。両側が切れ落ちており結構怖いかも。意味不明なところにクサリがありますが、これに頼ろうとするとかえって危ない気がします
両神山・諏訪山・二子山 ナイフリッジ中ほどから。距離は10mぐらいなので一瞬です
ナイフリッジ中ほどから。距離は10mぐらいなので一瞬です
両神山・諏訪山・二子山 クサリ
クサリ
両神山・諏訪山・二子山 一枚岩のクサリ
一枚岩のクサリ
両神山・諏訪山・二子山 クサリのトラバース
クサリのトラバース
両神山・諏訪山・二子山 ロングクサリ
ロングクサリ
両神山・諏訪山・二子山 さらにロングクサリ
さらにロングクサリ
両神山・諏訪山・二子山 またクサリ
またクサリ
両神山・諏訪山・二子山 これでもかとロングクサリ
これでもかとロングクサリ
両神山・諏訪山・二子山 またまたクサリ
またまたクサリ
両神山・諏訪山・二子山 ロングクサリ
ロングクサリ
両神山・諏訪山・二子山 もうずっとクサリ
もうずっとクサリ
両神山・諏訪山・二子山 すんごい絶壁。すんごい薄べったい
すんごい絶壁。すんごい薄べったい
両神山・諏訪山・二子山 クサリを越えて。東岳に到着
クサリを越えて。東岳に到着
両神山・諏訪山・二子山 真っ白きのこ
真っ白きのこ
両神山・諏訪山・二子山 苔のじゅうたんにきのこ
苔のじゅうたんにきのこ
両神山・諏訪山・二子山 東岳から両神山へはクサリがないと思ってたのに、とどめのロングクサリ
東岳から両神山へはクサリがないと思ってたのに、とどめのロングクサリ
両神山・諏訪山・二子山 岩をよじ登っていると人影が見えました
岩をよじ登っていると人影が見えました
両神山・諏訪山・二子山 両神山山頂、到着!狭いのでこんな写真しか撮れませんでした
両神山山頂、到着!狭いのでこんな写真しか撮れませんでした
両神山・諏訪山・二子山 山頂の祠。無事下山を祈ってお参り
山頂の祠。無事下山を祈ってお参り
両神山・諏訪山・二子山 眺望の良い片隅に腰を落ち着けます
眺望の良い片隅に腰を落ち着けます
両神山・諏訪山・二子山 フォークを忘れたのでスプーンで
フォークを忘れたのでスプーンで
両神山・諏訪山・二子山 山頂の気温は20度でちょうど良いです
山頂の気温は20度でちょうど良いです
両神山・諏訪山・二子山 東岳に戻ってきてベンチでコーヒータイム
東岳に戻ってきてベンチでコーヒータイム
両神山・諏訪山・二子山 遠くまで緑のじゅうたん(起伏あり)
遠くまで緑のじゅうたん(起伏あり)
両神山・諏訪山・二子山 クサリの下に人
クサリの下に人
両神山・諏訪山・二子山 エネルギーチャージ
エネルギーチャージ
両神山・諏訪山・二子山 1UPできそう
1UPできそう
両神山・諏訪山・二子山 きのこの季節ですね
きのこの季節ですね
両神山・諏訪山・二子山 クサリ写真ばっかりでしたが、クサリのない岩場もあります
クサリ写真ばっかりでしたが、クサリのない岩場もあります
両神山・諏訪山・二子山 巨大きのこ。直径20cmぐらいありました
巨大きのこ。直径20cmぐらいありました
両神山・諏訪山・二子山 倒れすぎな道標
倒れすぎな道標
両神山・諏訪山・二子山 朝5時過ぎなのに満車の談合坂SA。SW効果すごい。。
朝5時過ぎなのに満車の談合坂SA。SW効果すごい。。
両神山・諏訪山・二子山 駐車場が見えてるのに… これが正真正銘最後のクサリです
駐車場が見えてるのに… これが正真正銘最後のクサリです
両神山・諏訪山・二子山 無事下山!おつかれさまでした
無事下山!おつかれさまでした
両神山・諏訪山・二子山 道の駅 両神温泉薬師の湯へ
道の駅 両神温泉薬師の湯へ
両神山・諏訪山・二子山 温泉後のそばで生き返る
温泉後のそばで生き返る

活動の装備

  • ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
    W TELLUS 28
  • その他(Other)
    TORQUE G01
  • プロトレック(PRO TREK)
    PRW-3000-9BJF
  • プラティパス(Platypus)
    platypus(プラティパス) ビッグジップLP 2リットル
  • その他(Other)
    SEA TO SUMMIT X-カップ
  • キヤノン(Canon)
    EOS Kiss X7
  • その他(Other)
    SWANS Dee-I GW-3701 BK-BR
  • サーモス(THERMOS)
    MOTION 0.5L ネイビー JMY-501

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