伯耆大山(北壁 弥山尾根・西稜ルート)

2018.03.10(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 42
休憩時間
1 時間 50
距離
6.9 km
のぼり / くだり
1059 / 1060 m
1
16
7 12

活動詳細

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3年ぶり3度目の弥山尾根・西稜ルート。 過去2回の西稜登攀の経験から、ロープは一番斜度のきつい核心部分で念のための安全確保に使うくらいかなと想定していたのだが、完全な見込み違いだった。 私の知っている西稜とは比較にならないほど雪が少なく、斜度がきつく感じられた。また、日陰では雪が凍り付いており、アックスのピックを雪面に叩き込み、アイゼンの前爪を雪面に蹴り込みながら慎重に登った。滑ったらものすごいスピードで滑落するため慎重にならざるを得なかった。 過去2回の西稜登攀もダブルアックスで臨んだが、使い方としてはシャフトを雪面に刺し込みながら登っていた。一方、今回はシャフトを握ってピックを雪面に叩き込まねばらないところが多かった。アックスの使い方自体もこれまでとは全く別物だった。 山頂の直前まで雪面からはブッシュが出ていた。だが、それゆえ支点を取り易かったかといえばそれほどでもなかった。むしろ、ブッシュが出ているため、それを避けて回り込んだ結果、急斜面を登らねばならなくなったような印象がある。また、持参したロープが60mではなく50mだったこともマイナスだった。尺足らずのため、心もとない枝程度のものを支点として使わざるを得ないという場面が2度ほどあった。やはり岩場と同じく60mが欲しいと感じた。 スピードの速いパーティーはコンテでどんどん登っていたが、私は自分の実力を考慮し、リードが支点を構築しビレイ態勢が完了してからセカンドがセルフビレイを解除して登攀を開始するという方法を採った。また、リードは出来得る限り中間支点をとって安全を確保するようにした。 リードとセカンドの連絡にはトランシーバーを使用した。大声でコールしなくてもいいし、細かいことを話し合えるので本当に便利。 天気は快晴。風もなく絶好の登攀日和だった。 三角点付近にトップアウトした瞬間は一気に力が抜けた。次回はもっと雪の多い時にしようと思います・・・(*´Д`)  

大山・甲ヶ山・野田ヶ山 大山寺の参道。
大山寺の参道。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 大神山神社への階段。本当に雪が少ないです。
大神山神社への階段。本当に雪が少ないです。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 元谷からの大山北壁。右から、七合尾根、八合尾根、別山、弥山尾根(西稜&東稜)。それぞれに冬季バリエーションルートがあります。
元谷からの大山北壁。右から、七合尾根、八合尾根、別山、弥山尾根(西稜&東稜)。それぞれに冬季バリエーションルートがあります。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 元谷からの大山北壁。一番左端の黒い大きな岩場は大屏風岩。かつてはクライミングで登る人もいたらしい。
元谷からの大山北壁。一番左端の黒い大きな岩場は大屏風岩。かつてはクライミングで登る人もいたらしい。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 本日登る弥山尾根・西稜。登路は次の写真で。
本日登る弥山尾根・西稜。登路は次の写真で。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 本日登る弥山尾根・西稜。本日登るルート。
本日登る弥山尾根・西稜。本日登るルート。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 まずは元谷小屋へ。
まずは元谷小屋へ。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 とりあえず寄ってみたが、すぐ出発。
とりあえず寄ってみたが、すぐ出発。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 西稜の取り付き地点へ。この時点で既に西稜には2パーティー取り付いていた。
西稜の取り付き地点へ。この時点で既に西稜には2パーティー取り付いていた。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 西稜取り付き地点付近。このあたりでギアを装着します。
西稜取り付き地点付近。このあたりでギアを装着します。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 本日の同行者。軍曹さん。『ケ〇〇軍曹』のファンというわけではなく、本当に軍曹なのです(笑)クライミングがとても強い軍曹ですが、ロープワークや支点構築についても職場で講習を受けている人なのでとても頼り甲斐がある同行者です。
本日の同行者。軍曹さん。『ケ〇〇軍曹』のファンというわけではなく、本当に軍曹なのです(笑)クライミングがとても強い軍曹ですが、ロープワークや支点構築についても職場で講習を受けている人なのでとても頼り甲斐がある同行者です。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 取り付き地点付近でギアを装着。同じ地点でギアを装着していた米子登攀会の方々と雑談。
取り付き地点付近でギアを装着。同じ地点でギアを装着していた米子登攀会の方々と雑談。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 初めて西稜に登る軍曹に「今日はロープ出さないかもね~」と余裕な発言をしていたのに、いきなりロープを出す羽目になりました。。。
初めて西稜に登る軍曹に「今日はロープ出さないかもね~」と余裕な発言をしていたのに、いきなりロープを出す羽目になりました。。。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 最初の急斜面。過去2回はフリーで大丈夫と感じたところですが、今回はロープを出したほうがいいように感じました。
軍曹はフリーでも登れたと思いますが、私はフリーで登るのは怖かった。そのため、1ピッチずつリードがセルフビレイ取る&支点構築&ビレイ準備完了してからセカンドがセルフビレイ解除&登攀開始という教科書通りの手順で登ることにしました。
最初の急斜面。過去2回はフリーで大丈夫と感じたところですが、今回はロープを出したほうがいいように感じました。 軍曹はフリーでも登れたと思いますが、私はフリーで登るのは怖かった。そのため、1ピッチずつリードがセルフビレイ取る&支点構築&ビレイ準備完了してからセカンドがセルフビレイ解除&登攀開始という教科書通りの手順で登ることにしました。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 中間支点はほとんどが頼りない細い幹とか枝。でもとらないよりはマシなので(*´Д`)
中間支点はほとんどが頼りない細い幹とか枝。でもとらないよりはマシなので(*´Д`)
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 セルフビレイ。支点はやはり細い木の幹とか枝。全身の体重を預けるのは怖いです。
セルフビレイ。支点はやはり細い木の幹とか枝。全身の体重を預けるのは怖いです。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 本日は軍曹がずっとリードをやってくれました。
本日は軍曹がずっとリードをやってくれました。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 リードで登る軍曹。
リードで登る軍曹。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 セリフをとりおわって支点を構築しているところ。
セリフをとりおわって支点を構築しているところ。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 こんな感じでセカンド(私)をビレイします。
こんな感じでセカンド(私)をビレイします。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 軍曹さんが見えなくなったけど。
軍曹さんが見えなくなったけど。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 トランシーバーがあるので大声でコールをかける必要はありません。
トランシーバーがあるので大声でコールをかける必要はありません。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 同じくスタカットで登っていた米子登攀会の方々の支点のとりかたを観察。なるほど~と思うところがいくつもありました。勉強になった。
同じくスタカットで登っていた米子登攀会の方々の支点のとりかたを観察。なるほど~と思うところがいくつもありました。勉強になった。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 岩が露出しているところも。浮石が多かった。下には後続パーティーがいるので絶対に落とせない。緊張しました。
岩が露出しているところも。浮石が多かった。下には後続パーティーがいるので絶対に落とせない。緊張しました。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 ブッシュの中を登っている私。
ブッシュの中を登っている私。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 確保支点。脆そうな岩ですが使わざるを得ない場面も。
確保支点。脆そうな岩ですが使わざるを得ない場面も。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 確保支点。このくらいの太さがあれば「頼りがいがあるなぁ」と感じるレベルですがやはり全体重を預ける気にはならないです。
確保支点。このくらいの太さがあれば「頼りがいがあるなぁ」と感じるレベルですがやはり全体重を預ける気にはならないです。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 登っていく軍曹。軍曹はダブルアックスではなくてシングルアックス。
登っていく軍曹。軍曹はダブルアックスではなくてシングルアックス。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 軍曹がセルフをとり、ビレイ準備完了するまでの時間に撮影。山頂はまだ遠い。
軍曹がセルフをとり、ビレイ準備完了するまでの時間に撮影。山頂はまだ遠い。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 標高1550m付近。ここでロープを解除。ここから先はフリーで登ります。
標高1550m付近。ここでロープを解除。ここから先はフリーで登ります。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 ロープを片付ける。
ロープを片付ける。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 隣の東稜を登るパーティー。東稜は西稜よりも難易度が高いルートです。
隣の東稜を登るパーティー。東稜は西稜よりも難易度が高いルートです。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 標高1585m。
標高1585m。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 写真を撮る軍曹。
写真を撮る軍曹。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 かなりの斜度です。しかも雪面が凍ってかなり固いため、ピックとアイゼンの前刃をフルに使って登っていきます。
かなりの斜度です。しかも雪面が凍ってかなり固いため、ピックとアイゼンの前刃をフルに使って登っていきます。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 弥山山頂が近づいてきた。
弥山山頂が近づいてきた。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 左手に剣ヶ峰が見える。
左手に剣ヶ峰が見える。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 トップアウト!やっと稜線に出た!( ;∀;) 
トップアウト!やっと稜線に出た!( ;∀;) 
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 三角点にいた登山者の方に写真を撮ってもらいました。ありがとうございました。
三角点にいた登山者の方に写真を撮ってもらいました。ありがとうございました。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 山頂からの弓ヶ浜。
山頂からの弓ヶ浜。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 軍曹。ずっとリードを担当してくれました。心強かった!
軍曹。ずっとリードを担当してくれました。心強かった!
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 前を向いて撮ろうとしたんだけど・・・笑 かなり疲れ果てた感じの写真に・・・笑
前を向いて撮ろうとしたんだけど・・・笑 かなり疲れ果てた感じの写真に・・・笑
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 小屋の外で小休憩&ギア類を外して下山開始。
小屋の外で小休憩&ギア類を外して下山開始。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 木道はほとんど完全に露出しました。来週は気温高いし、冬の大山終わりですね。
木道はほとんど完全に露出しました。来週は気温高いし、冬の大山終わりですね。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 6合目付近から上を見上げる。
6合目付近から上を見上げる。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 6合目避難小屋。
6合目避難小屋。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 6合目避難小屋。ここでアイゼンを外しました。
6合目避難小屋。ここでアイゼンを外しました。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 5合目付近。ここで知り合いのテレマークスキーヤーN村さん&UGさんとばったり。お二人は今日は山頂避難小屋泊まりとのことでした。
5合目付近。ここで知り合いのテレマークスキーヤーN村さん&UGさんとばったり。お二人は今日は山頂避難小屋泊まりとのことでした。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 夏山登山道の霧氷。
夏山登山道の霧氷。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 夏山登山道の霧氷。これを見れるのも今シーズン最後かな。
夏山登山道の霧氷。これを見れるのも今シーズン最後かな。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 3合目。霧氷のブナ林に射し込む夕日。何とも言えない感じ。
3合目。霧氷のブナ林に射し込む夕日。何とも言えない感じ。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 下山。いやもう、ほんとうに疲れました。本日は旅館泊まり。チェックイン&部屋に荷物を運びこんですぐに豪円湯院へ。
下山。いやもう、ほんとうに疲れました。本日は旅館泊まり。チェックイン&部屋に荷物を運びこんですぐに豪円湯院へ。
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 豪円湯院の食堂。豪円豆腐。300円で食べ放題。美味しいです(*´Д`)
豪円湯院の食堂。豪円豆腐。300円で食べ放題。美味しいです(*´Д`)
大山・甲ヶ山・野田ヶ山 夕食はマーボー丼大盛りと中ジョッキ。マーボー丼はめちゃくちゃ量が多いです。女性ならよほど大喰いの方じゃないと食べきれない気がします。オソラの豚カルビ丼大盛りより量が多く値段は550円。是非!
夕食はマーボー丼大盛りと中ジョッキ。マーボー丼はめちゃくちゃ量が多いです。女性ならよほど大喰いの方じゃないと食べきれない気がします。オソラの豚カルビ丼大盛りより量が多く値段は550円。是非!

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