活動データ
タイム
10:42
距離
6.9km
のぼり
1059m
くだり
1060m
活動詳細
すべて見る3年ぶり3度目の弥山尾根・西稜ルート。 過去2回の西稜登攀の経験から、ロープは一番斜度のきつい核心部分で念のための安全確保に使うくらいかなと想定していたのだが、完全な見込み違いだった。 私の知っている西稜とは比較にならないほど雪が少なく、斜度がきつく感じられた。また、日陰では雪が凍り付いており、アックスのピックを雪面に叩き込み、アイゼンの前爪を雪面に蹴り込みながら慎重に登った。滑ったらものすごいスピードで滑落するため慎重にならざるを得なかった。 過去2回の西稜登攀もダブルアックスで臨んだが、使い方としてはシャフトを雪面に刺し込みながら登っていた。一方、今回はシャフトを握ってピックを雪面に叩き込まねばらないところが多かった。アックスの使い方自体もこれまでとは全く別物だった。 山頂の直前まで雪面からはブッシュが出ていた。だが、それゆえ支点を取り易かったかといえばそれほどでもなかった。むしろ、ブッシュが出ているため、それを避けて回り込んだ結果、急斜面を登らねばならなくなったような印象がある。また、持参したロープが60mではなく50mだったこともマイナスだった。尺足らずのため、心もとない枝程度のものを支点として使わざるを得ないという場面が2度ほどあった。やはり岩場と同じく60mが欲しいと感じた。 スピードの速いパーティーはコンテでどんどん登っていたが、私は自分の実力を考慮し、リードが支点を構築しビレイ態勢が完了してからセカンドがセルフビレイを解除して登攀を開始するという方法を採った。また、リードは出来得る限り中間支点をとって安全を確保するようにした。 リードとセカンドの連絡にはトランシーバーを使用した。大声でコールしなくてもいいし、細かいことを話し合えるので本当に便利。 天気は快晴。風もなく絶好の登攀日和だった。 三角点付近にトップアウトした瞬間は一気に力が抜けた。次回はもっと雪の多い時にしようと思います・・・(*´Д`)
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