2日目 唐松岳アタック

※3／22動画を追加。 今回は雪山の先輩方の中にはお天気の詳しい方も多く（当たり前ですが）午後から天気が崩れるという見解も同じでした。 さすが、行動力・決断力のあるAリーダー、午前中に下山できるようにと出発を早めるなど、計画を変更し、そのおかげで とても良いお天気の時間帯に行動することができました。(^^) 朝から雲ひとつないピーカン！ でも私たちは午後から間違いなく崩れることがわかっています。 天気が崩れる前にしては空は青く、山の絶景もくっきり見えてました。 唐松岳への工程は長いことは覚悟してましたが、アップダウンが激しく、数箇所ほどある急登に何度も心が折れました。 途中、私は本当についていけるのかな？！と不安になりました。でも付いて行くしかない～。 最初はストックで歩き、最後の登りの手前ではピッケルに変えました。 山頂に近づくにつれ、急に風は強くなり、顔に打ち付ける風で頬が痛いわ、細いトラバースで強風によろけて怖かったりと。谷に落ちたら…。 風が強いからか、一部岩が出ている場所もありました。 ヒーヒー言いながらも絶景はとても素晴らしく、感動しまくりでした！ 山頂寸前はほんと、体力も限界、強風の恐怖と戦い？！唐松岳の黄色い標識が見えた時はホッとしました。 山頂に立ち、その絶景を見て思わず号泣してしまいました！！ 今まで踏ん張って歩き、山頂の景色を見たら凄く感動したんです！思いっきり泣きました(*^^*) 山をやってて多分こんなに感動したことは今までなかったと思います。素晴らしかった！！ 今度は夏にも来てみたいですね。 風も強いので山頂を後にします。 下山しだしたらあれほどピーカンだった空に雲が少しずつ増えて来ました。 風もますます強くなります。 それでも沢山の人が上がっています、大丈夫でしょうか？すれ違うたびに気になりましたが…間違いなくこの時間に登ったら荒れます。 まあ、あの風では進めないと思うので撤退でしょうね。風にあおられたら滑落まちがいなしです。 ホワイトアウトは確実ですが、そんな時に迷いやすい場所、ダケカンバの木があるあたりです。あのあたりは尾根も広く、迷いやすいようです。 私たちはホワイトアウトした時の為、迷うポイントに赤旗を立てて歩きました。登っていく方には申し訳ないけど下山時には回収しました。 私たちが降りた後は間違いなく、ホワイトアウトしてる。しかも強風だったので…事故などが起きてないといいけどね？と話をしてました。 山荘に到着し、リフトで下山する時にはもうは雪が降り出してました。 今回は雪山の熟練者との同行で、天気に詳しいメンバーが多く、ピーカンのお天気のいい時間帯に登れたのはラッキーでした。 多分ですが、全く同じ日に登ったのにガスガスだった、吹雪だった！ホワイトアウトで途中撤退だった…という方もあったのでは？！と思います。 雪山はとくにタイミングが大事です、天気に詳しければこんな風によりタイミング良い山を楽しめるということであります。 今回、決断力のあるリーダーとアルパインの熟練メンバーさんと同行させていただけたのはほんとラッキーだったと思います。 とりあえず私の今期の雪山はこれでおしまいです(^^)（多分？？） でも帰りに高速から南アルプスなど見えましたがまだまだだ雪も豊富なようですよ。 遠征すればもうしばらく雪山を楽しめるかもですね。 ただ、これからは残雪期になります、唐松岳でもちょっと気になりましたが、山に雪崩の兆候と見られる雪面の亀裂がたくさん見られました。 これからの季節は雪もシャーベット状になったり、こんな亀裂から雪崩の恐れもあったりと本当に要注意です。 私はまた来季の目標も既に出来ましたので楽しみにしております～。 今回リーダーの指示でヘルメットとシットハーネスを持参しましたが使いませんでした。 ピッケルは山頂直下で必要です。