春の花咲く青葉山~ミスミソウ、トキワイカリソウ、ミヤマカタバミ、ヤマルリソウ、スミレサイシン、エンレイソウ・・・・

2018.04.01(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 7
休憩時間
1 時間 16
距離
4.5 km
のぼり / くだり
539 / 644 m
6
1 14
57
1

活動詳細

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 若狭富士とも呼ばれる青葉山は、若狭西端で、丹後との国境にある秀峰です。山の姿だけでなく、花もなかなかすばらしく、日本海植物の花がたくさん見られます。春は、ユキワリソウとして、ミスミソウの咲く山としてよく知られてるようです。まず、この花を目指して登っていきましたが、登山口すぐから、まず目に付いたのが、スミレサイシン、ヤマルリソウ、トキワイカリソウの三種でした。トキワイカリソウはイカリソウの日本海側の種で、東日本では白色が,西日本では赤紫色が多いとされています。ここ青葉山では、赤紫色が7割、白色が3割といったところでした。スミレサイシンも日本海側のスミレで、大きな葉と大きな花が目立ちます。西峰山頂近くで初めてミスミソウが花をつけていました。日当たりのいいところではかなり大きい花もあって、花の大きさや花弁の数・形も株によってけっこう変わるようです。  西峰は神社の裏、さざれ石状の大岩の上がほんとうの山頂です。ここからは日本海がすぐ近くに。この日は霞で遠望はきかず残念でしたが、見晴らし360度で最高です。  東峰へ向かう尾根上にもミスミソウは咲いていました。東峰から東の中山寺方向に下ると、展望台があって、ここからは高浜の砂浜がきれいに見えました。そのあたりから下の登山道には、ミヤマカタバミが大きな、みごとな群生を作っていました。さらにその下の杉林には、下草としてシャガがすごくたくさん育っていたので、花のころはすばらしいだろうなぁ、などとみんなで話しながら下りました。

青葉山 松尾寺へ向かう車中から見上げる青葉山の双耳峰。左が西峰です。
松尾寺へ向かう車中から見上げる青葉山の双耳峰。左が西峰です。
青葉山 松尾寺境内。立派な土筆。春ですねぇ~
松尾寺境内。立派な土筆。春ですねぇ~
青葉山 松尾寺山門と桜。このお寺は、西国三十三箇所の二十九番札所です。和銅元(708)年開基の由緒あるお寺。
松尾寺山門と桜。このお寺は、西国三十三箇所の二十九番札所です。和銅元(708)年開基の由緒あるお寺。
青葉山 松尾寺本堂と桜。山号に「青葉山」を持つお寺です。
松尾寺本堂と桜。山号に「青葉山」を持つお寺です。
青葉山 うっとりします。
うっとりします。
青葉山 本堂の右後ろが登山口。
本堂の右後ろが登山口。
青葉山 スミレサイシン(スミレ科スミレ属)葉も花も大型のスミレです。主に日本海側に生えます。
スミレサイシン(スミレ科スミレ属)葉も花も大型のスミレです。主に日本海側に生えます。
青葉山 タチツボスミレ(スミレ科スミレ属)葉は小さくハート型。唇弁(下向きに垂れた花びら)のラインと微妙な色合い、花芯の黄色がなかなかチャーミングな花です。
タチツボスミレ(スミレ科スミレ属)葉は小さくハート型。唇弁(下向きに垂れた花びら)のラインと微妙な色合い、花芯の黄色がなかなかチャーミングな花です。
青葉山 この登山道は、近畿自然歩道なんですね。
この登山道は、近畿自然歩道なんですね。
青葉山 カンスゲ(カヤツリグサ科スゲ属)カヤツリグサ科の多年草。山地の林下に生えます。
カンスゲ(カヤツリグサ科スゲ属)カヤツリグサ科の多年草。山地の林下に生えます。
青葉山 今日は5人で登っています。
今日は5人で登っています。
青葉山 いよいよ急登が始まりました。
いよいよ急登が始まりました。
青葉山 トキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)4枚の花弁に長い矩がついていて、それが錨のように見えるところから名づけられています。主に日本海側に育つのがこのトキワイカリソウ。
トキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)4枚の花弁に長い矩がついていて、それが錨のように見えるところから名づけられています。主に日本海側に育つのがこのトキワイカリソウ。
青葉山 こちらは白花。
こちらは白花。
青葉山 ダンコウバイ(クスノキ科クロモジ属)葉が出る前に鮮やかな黄色の花がいっぱい咲くので、よくめだちます。
ダンコウバイ(クスノキ科クロモジ属)葉が出る前に鮮やかな黄色の花がいっぱい咲くので、よくめだちます。
青葉山 ヤマルリソウ(ムラサキ科ルリソウ属)小さくてあまり目立ちませんが、春の山の斜面に咲いています。
よく見るとなかなかきれいな形をした紫の花です。
ヤマルリソウ(ムラサキ科ルリソウ属)小さくてあまり目立ちませんが、春の山の斜面に咲いています。 よく見るとなかなかきれいな形をした紫の花です。
青葉山 独特のさざれ石のような岩が出てきました。はしごで一気に越えます。
独特のさざれ石のような岩が出てきました。はしごで一気に越えます。
青葉山 キンキマメザクラ(バラ科サクラ属)本州の富山・石川・福井・長野・岐阜の各県および近畿・中国地方に分布する小さな桜です。
キンキマメザクラ(バラ科サクラ属)本州の富山・石川・福井・長野・岐阜の各県および近畿・中国地方に分布する小さな桜です。
青葉山 また、見事なトキワイカリソウです。
また、見事なトキワイカリソウです。
青葉山 ここも白花がすぐ横に。
ここも白花がすぐ横に。
青葉山 さざれ石の岩だらけの祠。
さざれ石の岩だらけの祠。
青葉山 さざれ石の岩の灯篭。このさざれ石は、火山の噴火で噴出された石が長年の侵食や地殻変動でさざれ石の岩となったものだそうです。
さざれ石の岩の灯篭。このさざれ石は、火山の噴火で噴出された石が長年の侵食や地殻変動でさざれ石の岩となったものだそうです。
青葉山 ミスミソウ(キンポウゲ科ミスミソウ属)山頂のすぐ手前、ミスミソウが咲いていました。葉が三角なので、「三角草」。雪割草、そしてスプリングエフェメラルのひとつです。
ミスミソウ(キンポウゲ科ミスミソウ属)山頂のすぐ手前、ミスミソウが咲いていました。葉が三角なので、「三角草」。雪割草、そしてスプリングエフェメラルのひとつです。
青葉山 雄蕊がピンクできれいですねぇ。花びらの不揃いさも面白く、上の花びらはハート型。大小もさまざま。
雄蕊がピンクできれいですねぇ。花びらの不揃いさも面白く、上の花びらはハート型。大小もさまざま。
青葉山 タチツボスミレ(スミレ科スミレ属)の白花のようです。
タチツボスミレ(スミレ科スミレ属)の白花のようです。
青葉山 西峰の山頂に到着です。
西峰の山頂に到着です。
青葉山 でも、ほんとの山頂は神社の後ろのさざれ石の岩の上。よじ登ります。
でも、ほんとの山頂は神社の後ろのさざれ石の岩の上。よじ登ります。
青葉山 西峰、山頂!背後は絶壁です。その下は海がすぐ。
西峰、山頂!背後は絶壁です。その下は海がすぐ。
青葉山 西峰から東峰に向かいます。後方に東峰が見えてきました。
西峰から東峰に向かいます。後方に東峰が見えてきました。
青葉山 この尾根上にもミスミソウがたくさん咲いていました。ソフトフォーカスにしてみました。
この尾根上にもミスミソウがたくさん咲いていました。ソフトフォーカスにしてみました。
青葉山 東峰への登り。連続のはしご場。
東峰への登り。連続のはしご場。
青葉山 今度は東峰近くから西峰を眺めます。どちらも秀峰ですね。
今度は東峰近くから西峰を眺めます。どちらも秀峰ですね。
青葉山 ちょっとスリリングな岩場
ちょっとスリリングな岩場
青葉山 エンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)漢字で書いたら「延齢草」。花びらに見えるのは、萼だそうです。
エンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)漢字で書いたら「延齢草」。花びらに見えるのは、萼だそうです。
青葉山 東峰に着きました。こっちが西峰より1m高く、693m。
東峰に着きました。こっちが西峰より1m高く、693m。
青葉山 ヤブコウジ(サクラソウ科ヤブコウジ属)最近の分類でなんとサクラソウ科に分類されて、ちょっとびっくり。別名は「十両」で、万両、千両などより劣るってことのようですが、こんな綺麗な艶の実、十両なんてかわいそう。
ヤブコウジ(サクラソウ科ヤブコウジ属)最近の分類でなんとサクラソウ科に分類されて、ちょっとびっくり。別名は「十両」で、万両、千両などより劣るってことのようですが、こんな綺麗な艶の実、十両なんてかわいそう。
青葉山 再び、キンキマメザクラ。ほんとにかわいい桜です。
再び、キンキマメザクラ。ほんとにかわいい桜です。
青葉山 タムシバ(モクレン科モクレン属)コブシのように、花の下に葉が出ません。でもそれ以外はそっくりです。
タムシバ(モクレン科モクレン属)コブシのように、花の下に葉が出ません。でもそれ以外はそっくりです。
青葉山 タムシバの花。芯は黄色できれいでしょう?
タムシバの花。芯は黄色できれいでしょう?
青葉山 馬の背。さざれ石でできた岩稜です。
馬の背。さざれ石でできた岩稜です。
青葉山 ミヤマシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)の実。これも、良い艶を持っています。
ミヤマシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)の実。これも、良い艶を持っています。
青葉山 ミヤマシキミの花。
ミヤマシキミの花。
青葉山 ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)線香花火のように中心から外に向かって細い花びらと蘂がでています。春のまだ他の花が咲いていない頃から咲き始めるので、けっこう目立ちます。
ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)線香花火のように中心から外に向かって細い花びらと蘂がでています。春のまだ他の花が咲いていない頃から咲き始めるので、けっこう目立ちます。
青葉山 高浜の砂浜。学生の頃、海水浴に来て、この青葉山を眺めていました。懐かしいなぁ。
高浜の砂浜。学生の頃、海水浴に来て、この青葉山を眺めていました。懐かしいなぁ。
青葉山 ミヤマカタバミ(カタバミ科カタバミ属)
ミヤマカタバミ(カタバミ科カタバミ属)
青葉山 ミヤマカタバミの群生地。すごい数の花が咲いていました。
ミヤマカタバミの群生地。すごい数の花が咲いていました。
青葉山 キブシ(キブシ科キブシ属)
キブシ(キブシ科キブシ属)
青葉山 キブシの花をアップで
キブシの花をアップで
青葉山 ミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)木皮が和紙の原料として知られる植物ですが、花はこんなに可憐です。半球状についています。
ミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)木皮が和紙の原料として知られる植物ですが、花はこんなに可憐です。半球状についています。
青葉山 クサイチゴ(バラ科キイチゴ属)
クサイチゴ(バラ科キイチゴ属)
青葉山 カキドオシ(シソ科カキドオシ属)里の花が出てきました。
カキドオシ(シソ科カキドオシ属)里の花が出てきました。
青葉山 ニオイタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)
ニオイタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)
青葉山 下ってきた中山寺の桜。
下ってきた中山寺の桜。
青葉山 東の山麓から見上げる青葉山。見えているのは東峰です。
東の山麓から見上げる青葉山。見えているのは東峰です。
青葉山 今日はこの子がお出迎えCAT。すごく優しい子です。
今日はこの子がお出迎えCAT。すごく優しい子です。

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