御前山_どんぐりいっぱい

2015.10.09(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 35
休憩時間
30
距離
17.2 km
のぼり / くだり
1660 / 1917 m
48
10
22
10
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13
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33
30
1 16
20
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活動詳細

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土・日・月の10月3連休。土曜日に元会社仲間との懇親会が予定され、天気予報では日曜日が雨らしい。だから思い切って金曜日に会社を休み、奥多摩の山歩きをしようとなった。無理なく会社を休んで平日ハイキングする身分は特別待遇である。 文蔵は、早朝、夕方の京王線の車窓から奥多摩、奥秩父の山並みを観賞する会社勤めを40年も続けてきた。特徴的なのは大岳山※(標高1,266.5m:おおだけさん)のキューピットな形である。それは奥多摩の稜線から最初に抽出する容姿であり、その右手奥にピラミッド型の武甲山(標高1,304m:ぶこうさん)を決まって探すのだ。これまで大岳山に3回、御前山に1回登ったが、それらはずっと前の2001、2003、2004年のことだ。 ※ 東側の御岳山(標高929m:みたけさん=山岳信仰の対象で、山頂に武蔵御嶽神社が建立)と読み方が似ているので注意。また、御嶽神社のある諸国の御岳山または御嶽山を、おんたけさん、みたけさん、みたけやま、みたきさん、みだけやま、おたけやまなどと呼ぶのでややこしい。 八王子608発の八高線に乗り、拝島で青梅線に乗り換えると奥多摩駅に728に到着する。各駅で数分程度停車するので、思った以上に時間がかかる。738発の小菅の湯行きバスに乗車する。天気がいいので15人程度のハイカーでにぎわっている。そして澄み切った空気が漂う奥多摩湖に755に到着した。 ちょうど8時。靴ひもをしっかり締め、頭に白タオルを巻き、ストックを準備して出立である。ダム管理事務所を通り抜けて守衛さんに挨拶して進んでいく。ダム堤防の左上にめざす御前山までの稜線が望め、足取りはとても軽い。でも、登山者は文蔵だけである。それぞれが散り散りの奥多摩・秩父の山に向かっていったのだ。 ・・・この書き方だと時間が足りない。山行紀行をあと二つ書く予定なので、そう強く認識せざるを得ない。食事に外出したいし。したがって、簡単に感想を記述するので、あとは写真を参考にしてほしい。 奥多摩湖(標高約580m)からサス沢山(標高940m)、惣岳山(標高1348.5m:そうがくさん=御前山と惣岳山は双耳峰)経由で御前山をめざすが、文蔵にとってはサス沢山までの急登に己の体力というか、準備した登山エネルギーを大量消費する格好となり、割に合わない気がするのだった。しかし、その悪戦苦闘があってこそ、青色に沈んだ奥多摩湖はその全容を現してみるみる小さくなるのだった。そして周囲に広大な奥多摩の山並みがのびている。果たしてここが東京だと思えるだろうか。それにしてもおびただしいドングリが落ちて御前山の全体を覆っている。野生動物には自然の恵みだろうが、不思議にかれらは姿を見せない。 御前山から鋸山林道までがちょうど1時間。トイレを完備した峠に至る手前にきれいな避難小屋があったはずだが、もう撤去されたふうであった。その先の鋸山までの直登がほんまきつくて往生する。20分も所要したのであるが、文蔵はその頂上風景を思い出した。数個のベンチが作られ、その向こう側に御前山がどっかと鎮座しているのだ。そこから大岳山までが楽ちんの水平歩行と期待したがそうではなかった。多少のアップダウンとゆるい登りが続いていた。おまけに、南側の馬頭刈尾根への巻道を進んだものだから、大岳山に戻って登頂するのに余計な体力が必要だった。直登するにも踏み後の少ない山道は壊れて滑りやすかった。 でそ、山頂からの眺めは抜群だった。西から御前山、三頭山、奈良倉山、大菩薩山の秀逸な稜線が幾重にも続いていた。しかし、その南方に富士山を探すが、かすんで見えない。時刻は午後13時20分を回っていたので20分の昼食タイムとするが、おでん1パックをコッヘルに移してバーナーで急速加熱してあわてて食べるだけである。なにせ馬頭刈山(まずかりさん)経由で十里木(じゅうりぎ)に下りる予定で、さらに瀬音の湯に入浴したい欲張りなので時間がないのだった。 結局は、つづれ岩から馬頭刈山に向かわず、綾滝・天狗滝への下山コースを選び、千足に出ることにした。水切れ(500ccのみ)と時間切れ:日没のためのコース変更だった。千足の店屋でオレンジジュースを求め、40分もバスを待てないと払沢の滝のバス停まで10分程度歩いた。靴ひもを緩めてインナーソックスを脱いでベンチで休息する。そして目の前のちとせ屋で高級豆腐を買い求め、愛妻小福の土産にするのだった。 バスは1648に出発し、武蔵五日市に1715に到着した。1720発の東京行きJR電車に乗れば、一人宴会を始めた。買い求めたBeerはサッポロクラシック350mlである。次回は、千足からその続きをやり直さなければいけないと文蔵は思った。拝島で電車を乗り換え、多摩川を渡るころにはもう闇のとばりが降りていた。八王子到着は1804である。

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