甲斐駒ヶ岳2日目:日本3大急登黒戸尾根~北沢峠

2015.10.09(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間
休憩時間
1 時間 21
距離
8.6 km
のぼり / くだり
929 / 1261 m
1
1 59
31
32
20
57
30
13

活動詳細

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[山梨県・長野県:南アルプス] 5:55 七丈小屋 6:45 八合目御来迎場 8:15-9:05 甲斐駒ヶ岳山頂 9:50-9:55 摩利支天 11:00-11:10 駒津峰 12:15 仙水峠 12:50 仙水小屋 13:25-13:35 長衛小屋 13:50 北沢峠 [交通ルート] 北沢峠~(バス)~広河原~(バス)~JR甲府駅 ■1日目:https://yamap.co.jp/activity/170361 4時過ぎ起床、星空を名残惜しく撮影したり朝焼けを撮影したり(でも御来光は見逃す)してゆっくり出発。 第二小屋裏のハシゴを登ると七丈小屋のテント場があります。テント場を抜けて登山道へ。 ハシゴと岩場を越えて、ガレ場の急登が続きます。ようやく森林限界を越えて、周囲の眺望が開けてきました。これでもう眠くならない!というか10時間ぐらい寝てるのでバッチリです。左手には鳳凰三山、後方には八ヶ岳の絶景。やっぱり眺望が良いのはたまりません。でも険しいピークに遮られて山頂は全然見えない。 八合目御来迎場を過ぎるとダイナミックな巨岩の連なる岩場が始まります。このあたりの岩は、ザラザラしてグリップは良いのですが、凹凸があまりなくつるっとしていて、ホールドやスタンスに困る場面がいくつかありました。大きい岩が積み重なっているため、上部の岩が出っ張っていて登りにくかったり、出っ張った岩をほぼ垂直に上がらなければいけない箇所もあります。力任せに体を持ち上げてよじ登ることも。 クサリもあるのですが、必要最小限のところにしかついていない印象です。木が生えているとはいえ高度感もかなりあり、一歩間違えたら真っ逆さまというところばかり。今までの岩場の中ではかなり難易度が高く感じました。 山頂近くで再開した、山小屋で一緒だったおじさま(クライミング経験あり)も言っていたのですが、ガイドブックなどでは黒戸尾根の一番の危険個所は刃渡りのように書いてありますが、危険度も難易度も小屋を過ぎたあとの岩場のほうがずっと上だと思います。確実に3点支持ができないと登れない箇所も多いですし、岩場によくある○印や矢印もないので自分で登りやすいルートを見極める力も必要です。基本左右どちらかが切れ落ちているので高所が苦手でも難しいと思います。 前日からの強風は相変わらずで、常に鼻水が垂れまくり。汗より鼻水のほうが出てるんじゃないかと思うぐらい。どうして寒いなか登ると鼻水が止まらなくなるんでしょうか。自分だけでしょうか。 鼻をかみかみ、ようやく山頂が見えてきました。白砂に覆われた鞍部で北沢峠からの道と合流したら山頂はすぐそこ。ようやく着きました!ビバ甲斐駒ヶ岳。 山頂は360度の展望で、北岳や仙丈ヶ岳も間近に見えます。が、もの凄い強風で、来た人はみんな直ちに下山してゆきます。少しでも風を避けられるよう岩の窪みを見つけて昼食。あたたかいごはんが美味しい季節になりました。 北沢峠への下山路は、巻き道コースで花崗岩の白い砂に覆われた急斜面を下ります。滑り落ちたらそのまま山麓までノンストップになりそうなので慎重に。でもさっきまでの黒戸尾根に比べたらどうってことありません。何より憧れの砂礫地帯を歩けるのが楽しくてしょうがない。 せっかくなので摩利支天にも立ち寄ります。摩利支天に行く人はほとんどいないようで、砂の踏み跡も少なめでより滑りやすいので注意が必要です。摩利支天直下は岩場の直登です。頂上は意外と広く、石碑がたくさん立っています。 下山を始めて収まっていた風が、摩利支天頂上ではまた強風になっており、吹き飛ばされそうなレベルだったので早々に撤退。再び砂礫帯を下ります。 摩利支天から戻ってすぐ、道を間違えザラザラに崩れる急斜面に入ってしまったときは少し焦りました。ところどころ赤い目印があるので、踏み跡と合わせてよく注意したほうが良さそうです。 直登コースと合流する前後は再び巨岩の岩場。上をバランスよく渡らなければいけない六方石という巨岩もあります(自分は側面から登ってしまいましたが)。そのあとの駒津峰までの道も思っていたより岩場続き。ここを通過するということは、北沢峠コースも初心者向きとは言えなそうです。なんとなく同じ3大急登の谷川岳と重ねていて、北沢峠コースは谷川岳の天神平コースと似たものと捉えていましたが、あちらとこちらは別物ですね。 駒津峰からは仙水峠経由と双児山経由の2つルートがありますが、仙水峠経由のほうが面白いようなのでそちらへ。仙水峠へはひたすらガレた急斜面を降ります。ここを登るのは大変そう。 北沢峠のバスの時間が、13:30の次が15:30なので、できれば13:30のバスに乗りたいと思い急いで下っていると、ガレ場でコケて膝を擦り剥きました。最近山でよくコケる気がする…。急がばまわれ。 仙水峠は岩に覆われた異様な光景で、これが仙水小屋まで続きます。サイズは小さいですが、先日の編笠山から青年小屋までの岩場に似ている。黒っぽくて、同じ氷河期の火山由来の岩場のようです。 仙水小屋からは沢沿いに歩きやすい樹林帯。ここまでバスのためにかなり飛ばしてきたので結構バテてきました。もうかなりギリギリなので13:30のバスは諦め、のんびり長衛小屋に到着。更に15分ほど歩いて北沢峠、のはずが、何故かバス停が長衛小屋のすぐ近くにある。改修工事で一時移転していたみたいです。急いでたら間に合ってたかもしれなかったのに! 2時間ぐらい時間が余ってしまったので、こもれび山荘でコーヒーを飲んだりだらだらして、ようやく来たバスに乗って広河原へ。更に広河原で40分ぐらい待ってから甲府行きバスで2時間。これが南アルプスを敬遠してた理由です。アクセスが不便すぎる…。マイカーで芦安駐車場に停めていたらもう少し違うのかもしれませんが。 遅くなったので温泉はやめてそのまま帰ります。どうか電車の中で臭い人になってませんでしたように…

北岳・間ノ岳・農鳥岳 七丈小屋テント場の朝焼け。テントは一張。向こうに鳳凰三山
七丈小屋テント場の朝焼け。テントは一張。向こうに鳳凰三山
北岳・間ノ岳・農鳥岳 朝もやに八ヶ岳
朝もやに八ヶ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 山頂でも見かけた、ぞうり
山頂でも見かけた、ぞうり
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ハシゴ、あり〼
ハシゴ、あり〼
北岳・間ノ岳・農鳥岳 八合目御来迎場の鳥居は崩壊。向こうにピークが見えますが山頂ではなく通過点です
八合目御来迎場の鳥居は崩壊。向こうにピークが見えますが山頂ではなく通過点です
北岳・間ノ岳・農鳥岳 これからあそこに登るんだぜイエーイ!(右下の影に注目)
これからあそこに登るんだぜイエーイ!(右下の影に注目)
北岳・間ノ岳・農鳥岳 巨岩ばっかり
巨岩ばっかり
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ステップの刻まれたクサリ
ステップの刻まれたクサリ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 記念のプレートが取り付けられていました。結婚記念って、いいですね。ありがたく使わせていただきます
記念のプレートが取り付けられていました。結婚記念って、いいですね。ありがたく使わせていただきます
北岳・間ノ岳・農鳥岳 クサリ、のぼりまーす
クサリ、のぼりまーす
北岳・間ノ岳・農鳥岳 登ったクサリを見下ろす。連続です
登ったクサリを見下ろす。連続です
北岳・間ノ岳・農鳥岳 またステップの刻まれたクサリ
またステップの刻まれたクサリ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 巨岩の間をクサリ
巨岩の間をクサリ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 黒戸尾根のエクスカリバー!
黒戸尾根のエクスカリバー!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 エクスカリバーの向こうに黒戸尾根(左側の尾根)、遠くに霞むのは八ヶ岳
エクスカリバーの向こうに黒戸尾根(左側の尾根)、遠くに霞むのは八ヶ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 この写真に写ってる方は日帰りでもう何度も登ってると仰ってました。次元がちがう
この写真に写ってる方は日帰りでもう何度も登ってると仰ってました。次元がちがう
北岳・間ノ岳・農鳥岳 岩場(てっぺんの赤いところまで行きます)
岩場(てっぺんの赤いところまで行きます)
北岳・間ノ岳・農鳥岳 写真の角度は間違っていません(なんか出っ張ってる)
写真の角度は間違っていません(なんか出っ張ってる)
北岳・間ノ岳・農鳥岳 愛してやまない八ヶ岳
愛してやまない八ヶ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ようやく山頂が見えてきました
ようやく山頂が見えてきました
北岳・間ノ岳・農鳥岳 駒ヶ岳神社奥社。その向こうは鳳凰三山と富士山
駒ヶ岳神社奥社。その向こうは鳳凰三山と富士山
北岳・間ノ岳・農鳥岳 とんがりは北岳。北沢峠へは3時間では着かないと思います
とんがりは北岳。北沢峠へは3時間では着かないと思います
北岳・間ノ岳・農鳥岳 甲斐駒、山頂到着!
甲斐駒、山頂到着!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 山頂からのパノラマ。中央やや左は摩利支天、右のほうのとんがりが北岳、一番右に仙丈ケ岳
山頂からのパノラマ。中央やや左は摩利支天、右のほうのとんがりが北岳、一番右に仙丈ケ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 北岳と仙丈ケ岳ツーショット。外人さんが寒そうだったので「寒くないの?」と聞いたら「寒い!」って言ってました
北岳と仙丈ケ岳ツーショット。外人さんが寒そうだったので「寒くないの?」と聞いたら「寒い!」って言ってました
北岳・間ノ岳・農鳥岳 仙丈ケ岳。カールが美しい。さすが南アルプスの女王
仙丈ケ岳。カールが美しい。さすが南アルプスの女王
北岳・間ノ岳・農鳥岳 コーヒーで鳳凰三山に乾杯
コーヒーで鳳凰三山に乾杯
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ランチはアルファ米牛飯
ランチはアルファ米牛飯
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ダイナミックな空に、北岳と仙丈ケ岳
ダイナミックな空に、北岳と仙丈ケ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 真っ白な砂礫帯を下って摩利支天へ
真っ白な砂礫帯を下って摩利支天へ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 飛行機雲と富士山
飛行機雲と富士山
北岳・間ノ岳・農鳥岳 空の蒼さに飛行機雲
空の蒼さに飛行機雲
北岳・間ノ岳・農鳥岳 摩利支天山頂到着
摩利支天山頂到着
北岳・間ノ岳・農鳥岳 三角点があったよ
三角点があったよ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 摩利支天からの甲斐駒。かっこいい
摩利支天からの甲斐駒。かっこいい
北岳・間ノ岳・農鳥岳 黒戸尾根の向こうに八ヶ岳。中央左のでっぱりはエクスカリバーの岩
黒戸尾根の向こうに八ヶ岳。中央左のでっぱりはエクスカリバーの岩
北岳・間ノ岳・農鳥岳 摩利支天への分岐。背後に相変わらず北岳と仙丈ケ岳
摩利支天への分岐。背後に相変わらず北岳と仙丈ケ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 人工的な縞模様に見えますが、地層が描いたもののようです
人工的な縞模様に見えますが、地層が描いたもののようです
北岳・間ノ岳・農鳥岳 直登コースの尾根。ハードそう。次は是非こちらで登ってみたい
直登コースの尾根。ハードそう。次は是非こちらで登ってみたい
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ハンドパワー!岩が宙に浮きました。ではありません
ハンドパワー!岩が宙に浮きました。ではありません
北岳・間ノ岳・農鳥岳 直登コースとの合流地点
直登コースとの合流地点
北岳・間ノ岳・農鳥岳 六方石。サイズ感は中央右下にある道標で
六方石。サイズ感は中央右下にある道標で
北岳・間ノ岳・農鳥岳 岩場もあります
岩場もあります
北岳・間ノ岳・農鳥岳 北アルプス(右)と乗鞍岳(左)
北アルプス(右)と乗鞍岳(左)
北岳・間ノ岳・農鳥岳 甲斐駒と摩利支天。結婚したいぐらいかっこいい!
甲斐駒と摩利支天。結婚したいぐらいかっこいい!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 中央アルプスの向こう(右)に御嶽山
中央アルプスの向こう(右)に御嶽山
北岳・間ノ岳・農鳥岳 尾根続きの向こうには仙丈ケ岳。なんだもう、絶景続き!
尾根続きの向こうには仙丈ケ岳。なんだもう、絶景続き!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 駒津峰に到着
駒津峰に到着
北岳・間ノ岳・農鳥岳 駒津峰からパノラマ。甲斐駒→鳳凰三山→栗沢山とアサヨ峰→北岳→仙丈ケ岳
駒津峰からパノラマ。甲斐駒→鳳凰三山→栗沢山とアサヨ峰→北岳→仙丈ケ岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ダイナミックな雲と北岳
ダイナミックな雲と北岳
北岳・間ノ岳・農鳥岳 黄色いツブツブが映える紅葉のなか下山
黄色いツブツブが映える紅葉のなか下山
北岳・間ノ岳・農鳥岳 仙水峠到着。巨大なケルンが並ぶ
仙水峠到着。巨大なケルンが並ぶ
北岳・間ノ岳・農鳥岳 仙水峠からの甲斐駒と摩利支天
仙水峠からの甲斐駒と摩利支天
北岳・間ノ岳・農鳥岳 仙水峠のゴーロ帯。岩ゴロゴロの上を進みます
仙水峠のゴーロ帯。岩ゴロゴロの上を進みます
北岳・間ノ岳・農鳥岳 優しい森
優しい森
北岳・間ノ岳・農鳥岳 仙水小屋。公衆トイレはないので注意
仙水小屋。公衆トイレはないので注意
北岳・間ノ岳・農鳥岳 沢沿いに下ります。このあたりは歩きやすい道
沢沿いに下ります。このあたりは歩きやすい道
北岳・間ノ岳・農鳥岳 長衛小屋に到着
長衛小屋に到着
北岳・間ノ岳・農鳥岳 長衛小屋のテント場。この上にもスペースがあり、広いです
長衛小屋のテント場。この上にもスペースがあり、広いです
北岳・間ノ岳・農鳥岳 北沢峠に到着
北沢峠に到着
北岳・間ノ岳・農鳥岳 七丈小屋で朝コーヒー
七丈小屋で朝コーヒー
北岳・間ノ岳・農鳥岳 一晩中ストーブが焚かれていました
一晩中ストーブが焚かれていました
北岳・間ノ岳・農鳥岳 朝焼けの三日月
朝焼けの三日月
北岳・間ノ岳・農鳥岳 朝焼けの鳳凰三山と富士さま
朝焼けの鳳凰三山と富士さま
北岳・間ノ岳・農鳥岳 さらば、おふとん
さらば、おふとん
北岳・間ノ岳・農鳥岳 こもれび山荘のオシャレなメニュー。ランチは残念ながら終わっていました
こもれび山荘のオシャレなメニュー。ランチは残念ながら終わっていました
北岳・間ノ岳・農鳥岳 トイレでボサボサな自撮り
トイレでボサボサな自撮り
北岳・間ノ岳・農鳥岳 薪ストーブがあり綺麗なこもれび山荘
薪ストーブがあり綺麗なこもれび山荘
北岳・間ノ岳・農鳥岳 アップルマフィンとコーヒー。めっちゃ美味しかったです
アップルマフィンとコーヒー。めっちゃ美味しかったです
北岳・間ノ岳・農鳥岳 北沢峠のバス停からバスに乗り込む
北沢峠のバス停からバスに乗り込む
北岳・間ノ岳・農鳥岳 広河原のトイレの案内板が可愛すぎて
広河原のトイレの案内板が可愛すぎて
北岳・間ノ岳・農鳥岳 広河原。北岳下山組も多くここからバスに乗ります
広河原。北岳下山組も多くここからバスに乗ります

活動の装備

  • ワコール(Wacoal)
    CW-X STABILYX(スタビライクス) ロング
  • その他(Other)
    TORQUE G01
  • プロトレック(PRO TREK)
    PRW-3000-9BJF
  • プラティパス(Platypus)
    platypus(プラティパス) ビッグジップLP 2リットル
  • ソト(SOTO)
    マイクロレギュレーターストーブウインドマスター
  • プリムス(PRIMUS)
    イージークックNS・ソロセットM
  • その他(Other)
    SEA TO SUMMIT X-カップ
  • キヤノン(Canon)
    EOS Kiss X7
  • その他(Other)
    SWANS Dee-I GW-3701 BK-BR
  • バーグハウス(berghaus)
    VALPAROLA SS VEST
  • バーグハウス(berghaus)
    トレッキンググローブ
  • モンベル(mont-bell)
    EXライトダウンジャケット Women
  • ホグロフス(HAGLOFS)
    LIM III JACKET
  • モンベル(mont-bell)
    メリノウール サポーテック トレッキング ソックス
  • マムート(MAMMUT)
    Lhasa Cap
  • カリマー(karrimor)
    コンフィウィメンズパンツ
  • カリマー(karrimor)
    イントレピッド40 タイプ3

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