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後立山縦走 Part2(白馬岳~栂海新道、そして日本海へ)

wakatakeyaさん YAMAP Meister Gold

  • YAMAPマイスター:ゴールド
  • 自己紹介:小さい頃から旅が好きでした。小3のとき自転車で隣町まで20kmを走ったのを皮切りに、中2では自転車による九州横断、高2からはバイクであちこち、高校を卒業し上京してからは全国をバイクでツーリングしました。20代になって欧州をバックパッカーとして1ヶ月半フラフラしたり。30代は九州に戻り、阿蘇や四国お遍路ツーリング等を楽しんでいました。

    山はソロが多いですが、長~く歩けると嬉しいなぁ。
    http://goo.gl/4SPJbS

  • 活動エリア:福岡, 大分, 長野
  • 性別:男性
  • 生まれ年:1965
  • 出身地:福岡
  • 経験年数:10年以上
  • レベル:公開しない
  • その他 その他

白馬岳・小蓮華山

2015/10/14(水) 19:32

 更新

後立山縦走 Part2(白馬岳~栂海新道、そして日本海へ)

公開

活動情報

活動時期

2015/10/09(金) 07:27

2015/10/12(月) 10:25

アクセス:192人

軌跡・時間・距離

軌跡データをダウンロード
累積標高上り 12,356m / 累積標高下り 13,500m
活動時間74:58
活動距離48.97km
高低差2,949m
カロリー37350kcal

写真

動画

道具リスト

文章

【はじめに】
Jetstarでセール購入していた名古屋行きのチケット、3,990円。
これを無駄にするわけにはイカンなぁ(笑)…とかなり無理をして休みを取ってしまいました。今回は先々週の続きとなる後立山連峰の縦走を白馬岳からスタートします。そして最終目的地は、日本海。Summit To Sea の40kmを走破するのです。

【初日】
前夜22時に着いた信濃大町で旅籠「竹之家」に泊まりました。
始発で白馬駅に降りたのは僕ひとりでした。この時期は土日しかバスが運行していないので痛い出費でしたが、猿倉へはタクシーで向かいます。山好きの運転手さんとの会話が弾みます。

「Taxiドライバーも町役場の人間も山の名前を言えない奴がたくさんいる。山や地元の名所に詳しいのは、この土地が気に入って余所から移り住んだ人間だな。まあ私もそうなんだがね」…なるほど。

猿倉荘は小屋閉めしていました。
SWにあんなに居た人はどこへ行ったのでしょう。人気のない小屋が単独行の緊張感を増してくれます。僕は普段ソロ山行が多いのですが、スタート時には不安に近い緊張感を覚えます。これが不思議なことに歩けば歩くほどにリラックスしてゆくのです。ところで前回は初日の最終でまさかの痙攣ダッシュをして足を使い切り、縦走後半にキツイ思いをしたので、今回はこれでもかとスローペースを心がけました。

大雪渓は秋道のアプローチが随分と長くなっていました。
つい先日歩いたばかりのルートなので、進行ペースも掴みやすかったためでしょう、思ったより早く頂上宿舎に到着しました。今回は悪天候が予想されたので、出発直前でテントをザックから抜き、小屋泊としました。頂上に近い白馬山荘に泊まるかどうか悩んだのですが、小さな小屋の方(しかも村営)を応援したいのでココに投宿しましょう。

頂上宿舎の夕食は噂通りに豪華でした。
大きなエビフライに酢豚、牛シャブまで付いていました。お腹いっぱいで談話室に行くと、既に同宿者が楽しげに飲んでいます。輪の中に加えて頂き、ついでに絶品の奄美黒糖ラム酒まで振る舞って頂きました。こういうひと時はソロテン泊にはない、旅の宿ならではです。


【2日目】
さあ、いよいよ先々週の続き、Part2の始まりです。
と思って外に出ると、これが寒い!しかもガスに強風です。しかし雨でないだけマシだと、まずは白馬岳に向かいます。山頂付近ではガスも取れましたが、10m/sは吹いて方位盤にはエビの尻尾がびっしり付いています。三国境を越え、鉢の鞍部までは時折15m/sは吹いて、身体が持って行かれて歩けないくらいでした。

これが鉢ヶ岳の東面に入るとピタリと風も止み、暑くなってきます。
秋の山行はこまめなレイヤリングが肝ですが、こういう天候ではまさに実感です。昨日、足を残していたためこの先は快調なペースとなりました。夏に来ればさぞや、と思わせる高層湿原が眼前に次々と現れます。結局CT、7時間強のところを6時間弱で朝日小屋に到着できました。

朝日小屋は明日が最終営業日。
ということで、数多くの常連さんで賑わっています。おまけに夕食では、なんとお酒飲み放題!実はそうと知らず、早着したせいで夕食前から相当飲んでいました。おまけにお隣の席にうら若き女性がいたため、話に花が咲きまくり、どうやって布団にもぐり込んだかマッタク覚えておりません…。そして夜中にはトイレに駆け込む始末…僕もまだまだ若いデス(笑)。


【3日目】
完全に二日酔いです。
そのせいか、頼んでおいたお弁当を受け取り忘れてスタートしてしまいました。昨夜「同じルートなのでご一緒していいですか?」と話した(らしい…覚えていないのですが…)男性と、小雨の中を5時半過ぎに出発しました。今日は荒れ模様の天気予報です。風も強く、長いルートなので慎重に進むことにしましょう。

吹上のコルから、いよいよ憧れの栂海新道です。
8月13日の日記にも書いたのですが、「栂海新道を拓く」という小野健さんの本を読んで以来、いつか歩きたいと思っていた日本海まで続くロングトレイル。念願が叶い、感無量です。惜しむらくは雨でなければ…いえいえ、それは望みが高すぎるでしょう。

アヤメ平を過ぎた辺りで同行者が「お先にどうぞ」と言ってくれましたので、独りで歩きはじめると自然とペースが上がります。雨は続いていましたが、黒岩平あたりでガスが取れ、まるで楽園のような光景が見え始めました。シャッターを切るのももどかしいので、動画を撮りながら歩いたのですが、その様子はまた後でアップしてみます。

今日の目的地は無人小屋の栂海山荘のつもりでした。
しかし思った以上に早く到着したので、4時間先の白鳥小屋まで行くことにしました。この日、栂海山荘には「さわがに山岳会」の面々が大勢集まるらしいので、ちょっと億劫な気持ちだったのもあります。実は、人混みが苦手です。

そうして歩きはじめたら、天気が再び荒れ始めました。
黄蓮乗越あたりの美しいブナ林がガスに包まれたと思ったら、大粒の雨が。風も出始め、もはや暴風雨です。ぬかるむ道に足を取られ、気持ちが萎えてきました。やっぱり栂海山荘に泊まれば良かったかな。いやいや、ここは乗り切ろう…なんか楽しい事してみよう。妙にハイな状態になったようで、この時、雨の歌を唄いながら歩く様子を動画に撮る、という愚挙を犯してしまいました(笑)。

そうこうしつつ、無事に白鳥小屋に着きました。
無人小屋の白鳥小屋には、単独者と3人パーティがいらっしゃいました。ソロの方は同じく朝日小屋から来たそうですが、剛脚の持ち主でした。僕と同じく猿倉から入山し、初日に朝日小屋まで歩いたそうです。
3人パーティの方々は坂田峠から登って来られたそうで、「雨の中をよく頑張ってきたねぇ」と手厚くもてなして下さいました。富山ハイキングクラブの皆さん、お蔭さまで楽しい一夜となりました、ありがとうございました。


【3日目】
夜中に目が覚めたので小屋の外に出てみると、満天の星空です。
眼下には遠く能登半島の灯りと漁火が美しく瞬いています。今日も雨を覚悟していたのですが、これは期待できそうです。朝には雲一つない晴天と、素晴らしいご来光に恵まれました。さあ、最終日のスタートです。これから日本海へ駆け下りましょう。

紅葉の絨毯とブナ林に彩られた登山道を、何とも言えない気持ちで歩きました。
最終日はいつも、旅が終わる一抹の淋しさが伴うものなのですが、今回は違いました。街に下りるのではなく、日本海というゴールがあるせいでしょうか。下りるほどに昂揚する、こんな下山は初めてです。

とは言え、稜線を通るこの栂海新道で最後の登り、入道山の手前では恐ろしい思いをしました。快調に歩いていた登山道の右わき、林の中から突然「グフォ!ブホッ!」と獣の唸り声と、ガサガサと樹を掻き分ける音がしたのです!…(うわっ!)と声にならない叫びをあげ、僕は音がする方向を見ることもせず駆け逃げました。

背筋が凍るとはこの事です。
心臓をギュっと掴まれたような、息が出来ないような、そんな思いでもう一目散に山道を走りましたよ。冷静に考えると、まさか熊ではなかったと思います。たぶんイノシシじゃないかな。それでも恐ろしい思いでした。

一山越えて、ようやく落ち着きを取り戻しました。
相当走ったので、もう追いつかれないでしょう。おかげでタイムもかなり短縮したはずです(笑)。やがて国道8号線に辿り着きました。親不知観光ホテルの脇を下りれば、そこは日本海です。

何と言えば良いのでしょうか。
こんな達成感はなかなか味わえないものです。白馬岳から34km、先日の扇沢からなら78kmを繋いで北アルプスの主稜を歩いて来たのです。これから先、何度こんな経験ができるか分かりませんが、山旅がますます大好きになった僕でした。動画を見直すと、ただ馬鹿みたいに「キターッ!」とばかり叫んでいますけど(笑)。


【おわりに】
今日は酔ってません。
酔わずにレコを書くと、どうも面白みのない文章になります。
でもいいんです、それも僕なんで。ちゃんちゃん。

あ~、やっぱり山はいいな。
頭がからっぽになって、
心がいっぱいになる。

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